大変過ぎる施術を選択肢ないのも英断だし、オモリを利用した独自のハンドアックス・リリース・テクニックにたどり着くまで

「筋肉を統御するのが筋膜だが、深層の筋膜は心さえも規定する。
筋肉は 直ぐに戻りたいが、筋膜は一度癖を付けると、
セメントのように固定化し てしまう。否定的な心の癖も、
全ては筋膜形状のままだ。
新しい心の癖を 付けるのは、容易ではない。
まずは最も無理のない正しい姿勢を心掛けよ う。
生き快の為に!」


先日、施術家の方から、野口整体系の三枝誠先生という方が上記のように筋膜についていっておられたそうです。
『整体的生活術』等多くの本を書かれている先生です。
F先生、教えていただき、ありがとうございます。


わかりやすいイメージで筋膜の性格を伝えてくれている。
その言葉の表現力の妙を思いつく才能は、素晴らしい。


なるほど、なるほど。
うなってしまいました。


「セメントのように固定化してしまう」という一節も、その通り。


しこりの密度が高く硬度が強まれば、
それはゼラチン質の筋膜の固まりが骨化していく。
石灰化とかいわれるようなものと、ちょっと私の頭のなかでも混同しそうですが。
筋肉はタンパク質ですから、いくら固くなろうとしてもぐにゃりとしたものでしかない。
蛋白質(=タンパク質)」の「蛋」とは卵のことを指し、卵白(蛋白)がタンパク質を主成分とすることによる。
にわとりの卵もタンパク質です。
剛健な屈強な硬さを持つにわとりの卵は、、、ないですよね。
それに、固めようとして加熱済みのたまごでは命が尽きています。


そのような柔らかいタンパク質の比率が多いのが筋肉なんです。



個人的な筋膜の硬さのイメージはセメントというのも言い得て妙ですが、
私にはかつてはコレールのような割れないセラミックだと感じていた。
比喩的表現ではなくて、
硬化し骨と化した筋膜を触ってみての率直な感想です。
素手で圧をかけても、どんなにがんばって圧をかけても、
大きなしこりはその圧を弾き飛ばす。


一説に、「このようなものと戦って、あなたは勝てると思っているのですか?」と
筋膜を解くエキスパートから問いを投げかけられることさえあるものなのです。
これは世界的にも稀有な先生の言葉です。


この言葉は逃げのように感じますか?
ただ施術者の体が壊れていき若くして死んでいくものがいました。
気が枯れるように過労死で、夢半ばで人生をリタイアしていきました。
それでこのような隠喩的アドバイスがでてきた背景がそこからきているのではと思います。
目の前の筋膜リリースを学ぶ生徒たちに、そのような凄惨な運命を背負わせたくないのです。
そうなった家族も悲しみます。
死ななくとも病となり働けなくなれば経済的にも困窮していく。
私も死にはしなかったが、かなり家族共に悲鳴を上げることはありました。。。


そこまでして、解かないといけないの?
そう、家族や友人もいうのではないか?



だから私も自分では多少無茶なことをしつつも、
施術をしていて体を壊しそうになった施術をする友達の先生がいたら方向転換を勧めることもあります。
筋膜を正面から解くばかりが施術じゃないのです。
お客様ごとに、筋膜をリリースされる必要がある人もいれば、
メンタルのアプローチのようがいいとか、
体を疲れすぎさせないような施術もありますから。


お釈迦様が、修行は「中道」がいいといいました。
頑張りすぎず、中道で、太く短くよりも長く頑張る。


長く続けてると、研究成果が成就することもある。
そこに賭けてみても、いいのではないでしょうか。




もちろん研究を頑張る方は固まった筋膜へのアプローチに手をこまねくようなこともなく、
常に研究し続けていき、自分の身を守りつつ解けるようなアプローチを模索中。
一般の人が学んだこともない解剖学の詳細を見て、
筋膜の質などの詳細を学び尽くして、対応してきた。


それでも尋常じゃない高い壁がそこにあるのかもしれません。。。





私の希望は、
どなたもすべての人が、
筋膜が深層まで自由闊達に動きを続け、
生命ある限り元気にこころとからだをキープするようにあること。


少しでも筋膜の深い部分まで解けるようになると、
初めて目の前でどれほどまでに筋膜の深層まで硬化した状態が、
心身にかかるような生きる重荷になっているのだと感じてなりません。


筋硬度計で、痩せた人で表層にまで骨化した筋膜を持った方を調べると、
筋肉の硬さとは異質な数値をたたき出しています。
私も驚くほどの数値で、軟部組織と呼ばれる筋肉とは異質で骨と変わらない。
硬さと冷えがあります。


ただコレールではなくて、本当はカラカラに乾ききったゼラチン(正確には結合組織の主成分であるコラーゲンですが、わかりやすくするための意図でゼラチンと称しておきます)が硬質プラスチックのように化けているのが正解です。
そこの硬化した場には、すでに十分な気血が流れ込めなくなっているということです。
暖かい血液が、常に動くことで生理的にできてしまう筋膜の癒着やしこりなどを解く。


筋膜の癒着した部分はゼラチンです。
プルプルの瑞々しきゼリーを放置乾燥させると板ゼラチン状のカチカチな硬化プラスチックのようなものが残ります。
お菓子作りが好きな人は、板ゼラチンを使ってゼリーを作ることがありますよね。
板ゼラチンもお湯で湯煎すれば溶かせるのです。
つまり体の中の筋膜が固まったとしても、
固まった筋膜のゼラチンに暖かいお湯をかけて、
茶筅のようなものでサッサッとかき混ぜていけば解ける。


それはお菓子作りの半円状ボールの中の板ゼラチンも、
私たちの体の中の筋肉も同じ事です。
日々、私たちは筋肉を使用しています。
疲れた筋膜は生理的に部分癒着を起こしています。
それが休息時や就寝中、または理想的エクササイズのアクティブレストで溶かされリセットされれば、
明日に持ち越さないですむ。
そんなことが皮膚の下の水面下で、
健康な状態の体の中で、繰り広げられているのです。


それが血液やリンパ液が流れが減少するようになり筋膜をとかせるまでの量がこない。
しこりなどが血管をつまらせるような圧迫をしてしまうことで、起こる場合もありますよね。
血中の酸とアルカリのバランスが酸に傾いてしまっていたり、
老廃物が溜まってつまり出すこともその一員となります。





なぜここまで硬化しなければならなかったのか。





不思議に感じますが、
必要性がなければそうなるものではない。
つまりそうなる必要性を見抜けなければ、
現状代わり映えしないのです。


だからそうなるための必要をなくせばいい。



そうするためには、
個人的に思いつくひとつの課題は、
身体に備わった運動器の機能を理想的なパフォーマンスで使い続けること。


そうすることで筋膜の疲れを最小限に抑制する効果が発揮できるだろう。



ただ、最初の段階で、
あまりに強く筋膜が硬化してしまえば、
動きの質の善し悪しをその状態で語るのは、つらいことになります。


ここまで硬くなっているのだからこそ、
それをどう砕いて元通りの柔らかさに戻すか。
そうなれば体内の動きや姿勢を異常にさせる
強烈なギブスと化した筋膜の硬化部が消えて
新たな理想的な動きをさせられる。
そうなって初めて「運動神経系」のプログラムを
効率的に再教育させていき理想のパフォーマンスを発揮できるような、
子どもに戻りウキウキして楽しくてしょうがなくなるような動きに変わります。


そのような動きたい!という衝動が、満ち溢れていけば、
そこにダンスが生まれ、見るものの目を幸せにしてくれるしなやかな生命力のほとばしりを感じる。



それでは、まずはどうやって筋膜をリリースすればよいか。


すでに出版されている日本の本や一部英語圏の本を見ますと。。。。。


ある先生は、ずり圧をかけようといいます。
ある先生は、リコイルのような高速微振動を利用しようと言います。
ある先生は、固まった筋肉を適宜短い状態にして2分間そのままにと言います。
ある先生は、筋抵抗力を利用して筋に負荷をかけて抵抗させて解いていきます。
ある先生は、深部まで届く圧を作り出す器具を利用していきます。


それぞれにリリース法として、得手不得手があります。
万能ではないのです。


ならば、どれもひと通りできてしまえればいいのです。


結局のところ安全かつ効率的にリリース出来ればそれでいいわけで、
そうであればお客様に取りまして、どれを選択するかはお任せでいい。


これらをある程度、やってみた。
それで成果があがるのはもちろんです。


目から鱗が落ちるほどの、衝撃的なリリースがおきることもあります。


ただ自分のマスターの度合いが低いからかもしれませんが、
深部層のコンクリート化した筋膜には、歯が立ちませんでした。


必死に、学びうるものを工夫しつつ、繰り返し挑戦しては挫折。
それを何年も何年も。



そうなると自分でやり方を工夫していくしかなかったのです。


既存のテクニックは、危険な面が削られているところもあり、
安心して利用できます。
ですが自分で工夫をしていくには、荒削りな面が多いので、
すべての責任がかかります。
慎重には慎重を期して。


ファーストステップとしては、
名工大は様々な木を切るための自作の道具を創りだす。
私も、それにあやかって、道具を利用することを思いつく。
そちらに勝負をかけたわけです。


だから、数年前に、コペルというお恥ずかしい小説のようなものを書いて、
ネットにアップしております。
その当時は、タオルを丸めて硬さを持たせていく。
それだったら事故も起こりようがないというところ。
そこから、私自身は自分の体の使い方を磨きだし、
手を直接当てての手技をしないようにしていました。


タオルを使い、それに滑り止めのゴムシートを利用の1年弱から、
くさび形の発泡スチロールに滑り止めのゴムを巻きつけたものに。
これで摩擦系の圧のかかり具合は、飛躍的に向上しました。
それも一年弱の8ヶ月前後続けたでしょうか。
その期間の記憶が少し定かではないのです。
もっとかかったかもしれない。


とにかくそれぞれに難しい点があり、
十分に手掌や体の使い方を磨ける。


施術にはお客様にとって安全なものを利用したい。
事故の起こらないものを最初に選択していくべき。
だからこれらの安全な道具を使ってとことん体の捌き方を研究。
手持ちの中国武術合気道の体捌きなどの知識を動員して、
少しずつトライ・アンド・エラーを繰り返し前進させてました。


まぁ、私の素人ごときの注意力での体捌きですから、
諸先生方にはまだまだといわれるかもしれませんが、
自分が納得し切るまで次に進まないで我慢すること。


そこが大切なところだったのです。


そうなって、初めて動きに整合性がでたと感じました。
・・・3〜4年は、この動き方の仕込みにかかったのだろうか。
それは未だに、研究し続けているのだが。



その土台をえられた次に、
砂利を詰めて3キロほどある手斧のようなものを作る。


それを利用して解いていくことは、
それは数年前から考え続け練ってきたものです。
ご丁寧に、わざわざその砂利には、半年かけて
気の流れを改善させるための周波数を当てた。
それが効果があるかどうかは分からないが、
少しでも改善する可能性があればなんでもする。


強い抵抗をする深層筋まで解くためには、
当たり負けをしないものでなければならない。
それにミリ単位かその半分以下の指先では太すぎるような接触もサポートする。


そのような役割を担わせるために。


最初はひとつだけだった3キロの手斧のようなものは、
今では7コ作成され、2キロの砂利を入れた柔軟性あるオモリも作った。


これで3キロのオモリを5つ、まとめて積み上げれば15キロだし、
その上に私が適宜、必要な圧を追加するためウエイトをかける。


施術面の詳細は、誤用を恐れて申し上げられないが、
もちろんこれをするには、相当な計算がある。
15キロのオモリをいきなり置かれれば体は抵抗を強める。
その瞬間にリリースなど起こらなくなるだろう。
それが3キロのオモリを順々積み上げることでそのような抵抗を大幅に減らす。


そして5連に積み重なったオモリは、
不安定な揺れが作り出される。
それが実はリリースにつながる圧になっている。


そしてそれ以上に重要なのが、15キロのオモリをいっきに下ろしてはいけない。
これもまた3キロずつひとつずつ下ろしていくようにすると、
リリースが長く持つようになっている。
これは私どものお客様のアロママッサージをなさっている方も見ぬいてましたね。
いいセンスしてるな、と思いました。



またこれらオモリを実に感心できるテコの原理を応用させられるツールにも転化できる。



ちなみにこれだけのオモリを前傾姿勢で扱うには、
容赦無い体のフォームの成否が影響してくる。
だから施術している私の姿が映る全身大の姿見を置き、
つねに詳細なチェックをいれるようにしていきました。


また地面に対しての接点である足の裏。
そちらにかかる負担は、死ぬほど痛い。
足の膝も変形する負担がかかった。


それは作業着屋さんで作業用の足底のゴムが割れて調子のよさそうなシューズを買ってみたら、
わずか一日で、その靴はボロボロとゴムがひんむけて割けた。。。
今も、記念にそのシューズはとってあるのですが、観ると笑えます。


それを観て、私も尋常じゃないと改めてビビりました。


ただこれだけの摩擦圧は、最低でもお客様の中に入っている証拠にもなった。
それを私が実感できたことこそ、大きな成果だった。




今は、テニスシューズに、一番高かったインソールを入れて、
シリコンクッションも追加して施術に支障がないよう工夫をしています。



今までにないことだな。
ここまでのことは。



他にも磨くべきものを、いろいろと磨いて来ました。


その筆頭が、禅にも通じる心の持ち方、心法なのでしょう。
ここがそのものの施術者としての適不適が決まるところだと思う。
数年ほども前から、自分なりに研鑽してきたのが手についてきた。
それが、本当に大きいと感じています。




そして一昨年前死ぬほど頑張って研究だ!と腹をくくったので。
それもよかったのでしょう。


あるお客様からは、「最近、一回ごとにまったく体が違ってくるんです」という言葉の実感が、
大きく飛躍したものになっていってくれたのが、本当にうれしい限りでして。


それは私には、直に客観的に見えている。


「あんまり変わらない」といわれるお客様も、
にっこりとして「そう感じられるのですね」といえてしまいます。
変わってますから。筋硬度計で測れば、わかることですから。
「えっ!」と驚かれるはずです。



今までにないことだな。
ここまでのことは。


施術に時間をかけて粘ってみれば、みるほど、
その改善した変化は素直に定着してくれる。


それに指で筋膜の癒着した炎症部位を押せば、
肋骨部分脇や前など信じられないほど痛いのだが、
このハンドアックスによって3キロや6キロや、
それ以上を乗せられて圧をかけられ摩擦をされても、
ハンドプッシュよりも痛みが大幅に少なくなっている。


不思議なようですが、
一本の針で挿すと体にすぐ穴が開くが、
剣山のような多くの針が立つならば穴は開かない。
それに圧のかけ方を、一般の方が行なう力を屈筋群ばかりですれば、
苦悶に表情が歪みますが、
そのような圧とは似て非なるものを生み出して利用している。
だから大丈夫で、意識を失って寝息を立てている人もいます。
ちなみに一般レベルの体の捌き方で3キロのオモリを使えば、
簡単に肋骨や鎖骨は骨折されるはずですから。


十分に体の使い方を練られなければいけない。
これは身体の使い方の身法というところですね。




ここまでお読み頂きましてありがとうございます。


なぜ、手での圧からタオルに、すべりどめシートに、くさび形ブロックに、ハンドアックスにと変わってきた変遷を書いたかというと、
いきなり3キロもある道具を、真似て使わないでくださいね、という意図があります。


施術者自身の体が大きな負担がかかって命が縮むし、
お客様に大きな事故が起きてしまうようなリスクがある。


だからできればもしも私のような施術法に関心が出た方がおられれば、
すべりどめシートやくさび形のブロックなど、安全性の高いものを使いこなせるところで馴らして、
その下地ができてから真似してみようかなという人がおられれば、
『自己責任の原則』を承知の上、がんばって欲しいと思います。




できれば多くの人が習得していただけて、
自分の技のひとつとしてフィットさせていただければ
これからの経済不安な時代でも乗りきれる。
そのような一風変わった持ち技になるはず。
そう期待しています。


ブロックワークテクニック概要.jpg

最後の方になりましたが、
手斧のようなものとして
私は自作のオモリをイメージしていまして、
それぞれに形状が違い、重心が違い使い勝手が違う。
それらを手斧(ハンドアックス)という古代人の使った石器にイメージして呼ぶことがあります。



そんな、お客様にも施術者側にも喜ばれるものとして、
全世界に、広まってくれればいいなと願っています。^-^)


どんなことをするのか、みてみたい人が数人集まれば、
時間が許せば気軽にデモするようにしたいと思います。


施術の写真を載せるとか映像をみせるとかも考えた。
それもいいかもしれないが、直接、接して説明すると、
そこに徹したほうがいいなと思い返すこともありまして。



・・・ただ、私の部屋、
床のめちゃくちゃヘニャヘニャグレードなもので体重制限や人数制限があって。


これではどうも、、、という悩みがあります。


ですが、そんなに多くの人がくるような予定がないから。
そんなに深く悩んじゃいませんけど。
^-^);