気分次第


人生がうまくいく「心のスイッチ」の入れ方―“最高の自分”を引き出す3つの方法』というコーチング関係の書籍を読んでいましたところ。


こころのスイッチには次の3つがあるそうです。
『いしき・ことば・からだ』の3つです、



「ことば」と「からだ」、
これはわかりますよね。



では「いしき=意識」とは?


意識について、
どんな定義付けかというと、
いろいろあるんでしょうが。。。


リアルな世界でものを見て、触って、味わって、聞いて、嗅いで。
そして体を動かして、話して、五感を通して感じた世界が現認識。


心のなかで思い描いたリアル世界と同様の体験をしている状態が、
意識の世界。


そのように私は考えています。


脳の中では、現実界も意識界も境目があるかどうかが疑問。。。
左脳の現実界と右脳の意識界がは脳梁で繋がれているものです。



やっぱり気分の問題というイメージでそのネガティブ体験をすると、
それはすでに頭のなかでは既知体験として体験したこととなります。


それは普通の道路の歩道と車道を分ける一本の白線を歩くのは平気。
でも一歩踏み外せば崖っぷちで今にも奈落の底にとなると、
緊張性アンバランスといったことでうまく身動きが取れなくなる。
緊張体験をイメージでつくるだけで平常心を失わされたことでも、
人は動き方がぎこちなくなってしまうものなのです。



そうなってみると、
『たかが気分の問題。されど気分の問題』ということになります。




だから政府が頼りになるとか教育が頼りになるとか、
経済が活況を呈しているとか、
そんな気分にさせてくれると。
または自分がそのようにする力があるという気分になると。


そのような気分を味わえれば。
つまりこころのなかでリアルにそうなっている状態を想像しディテールまで思い描いていたら、
そうなっている気分を体験中です。


そんな状況の意識を個人的に先行して創造することでも、
三位一体のこころのスイッチの「言葉使い」や「体の様子」も、
幸せを感じたとき得られる表現反応が生まれてくるのでしょう。


言葉がやさしくなり、体がしなやかに活性化してくるといったような。


自分を生かしやすくするために、
意識をコーチングでコントロールしていくテクノロジー
なかなか侮れないところがあるもんです。





医療界では、プラシーボ効果という、
偉い先生がこの薬は最新の研究成果の最高傑作だといって、効いちゃうこと保証つき!というと
威光効果を発揮できると言います。


この先生がいうのならば、こんな感じになるんじゃないかな?と、
先生の「ことば」を聞いて、こころのなかですでに先行体験を思い描いた「いしき」を得たとき、
「からだ」がそのように反応するのです。


スーパーでいくらでも買えるようなメリケン粉が、
普通ではありえないような治病効果を発揮するなんていうこともあるようです。


たしか発明家として有名な正木和三氏が医療に携わっているときに、
麻酔なしでの手術を幾例かしたが大丈夫だったといっておりました。
「痛み」というものが、不思議なほどこのプラシーボ効果について
影響する仕組みは、子どもが転んで膝をすりむいたときのお母さんの
「痛いの、痛いの、飛んでけー。。ほ〜ら、飛んでっちゃった」という魔法の言葉からもわかりますよね。


プラシーボ効果について書かれた少し厚みのある本が三省堂書店医学書売り場にあって、
まじまじとみて、ページをペラペラとめくって、
学術的にもこんなに書くことがあるのか!と驚いてみました。




たとえば、
ある病気の撲滅キャンペーンとは、
その病気にならないようにする予防のためのキャンペーンです。
でも自分がその病気になるなんてありえないと思っている人が
自分もその病気になる可能性があるんだと気づいたときに緊張、
そのときに脳裏では自分がその病気になっている体験を意識中。
不思議とそちらへと導かれることがあるそうです。


ですからうまくその病気が撲滅できたあとのメリットが想起される状態を、
言語プログラミングといったような言語をひそませておいて
気分をうまく創造的な健康状態を想起できるような仕掛けが、
あったほうがいいのでしょう。



人はネガティブな状況からは身を固めて防衛しようとします。
その防衛硬直状態が、気分を悪くさせてしまい続けてしまう。


筋膜というものは、
過去の意識をレコードする媒体になっているのではといわれ、
もうすんだ過去のことで顕在意識では思い出さないことでも、
ひつこく筋膜だけが固まり引き連れていて、
その引きつった筋膜部分を押すとスイッチが入って、
以前の気分が再燃されてしまうといいます。
そのときの気分とは、感情もともなって記録されていることもあるとか。


解剖学的にそのようなことがあるとは、
証明できないのですが、
経験則的に施術をするときにそのようにおっしゃられるお客様がいるので。
なにかは、あるのではと思う次第です。


だからそんないらないストレスを感じなくていいような言葉をいれておいて、
そうなったら気分がイイよ!と思えるようなコピーを忍ばせておいてほしい。
糸井重里氏とかが軽くポップな感じでキャッチコピーをつけていただければ。