書籍紹介:『自律整体論』

神保町の三省堂医学書センターにいくと、
いつも買おうかどうしようか迷う本があります。


自律整体論


アマゾンでの書籍内容は、つぎのように書かれております。
医学で解明しきれない筋肉や自律神経の働き、
その未知の働きが肉体のバランスを支配する自律神経の働きを検証し、
理論として体系づけた初の書「自律整体論」。



一般の方が読んでみてもちょっとわかりづらいほどの本格的な内容です。
なので書店にあれば手にとって見る程度にしていただければと思います。


ただ臨床家に役立つ内容だと思います。



たとえば胸骨部分の歪みの状態をイラストに起こしてあるのですが、
そちらについて一般の方が観れば、
「えぇ、解剖学の図とは違ってこんなにぐにゃぐにゃに曲がっとるのけ?」
とか驚かれる図です。
この本にイラストで起こされている胸骨部分の歪曲は著しく、
ここまでぐにゃっていう図は、
脊椎側湾症の図やロート胸等の図でしか観たことがないだろう。


ですが私どもが施術をしているときには、
まさにこのイラストのような歪曲が著しくなっている状態から
どうやってそれをなめして慣らし正常化していくのかなのです。


そんなシビアなことを、
人知れず対応していることもあるのです。
そんなときに、あっ、この本の著者は、同様な視点で中身を見据えておられるのだ!と、
他書には書かれていないような臨床での秘中の秘的なこともかいてあるように感じられ、
面白いな〜と、感心するやら感動するやら。 ^-^



そんなところ以外にも、これはいいぞ、といった著者の鋭き視線が生かされた内容で、
とても気になる本です。