自分のことを見つめた上での立ち位置の決定


中谷彰宏氏の本で読んだことですが、
彼が博報堂に入ったときのこと。


誰もが第一線のCMプロデュースをして花型売れっ子の時代の寵児になりたい。


そもそも博報堂に、入社できる人間は、優秀でガッツもある。


ですがしばらく新入社員が互いに仕事をしていくうちに、
自分よりもライバルの社員のほうが明らかにその仕事では優れていると感じた。
自分の力量を客観的に計り知る眼を持っているから、
それは当たっていることなのだろう。


そうなると自分がそのライバルと張り合って勝てる見込がないとなれば、どうする?


それでは制作部に回り、
そこで一等賞をもらえるようになる。
その組織の中で、
自分がすべき仕事を見つけるだけではなく、
自分がいなければ困ってしまうと思わせるほどの
第一人者にどれだけ早く確実になれるのかが重要。


自分の能力を発揮できる一番よい次の選択をして、
そこに力を集中していくのです。


あまりまごついていては、
生き馬の目を抜くほどの
厳しい中での仕事だから、
会社の中にい続けるための椅子取りゲームで負け、
明日には自分のデスクが取り上げられるだろう。


賢いものたちは、
自分のキャラを知り、能力を知り、
どうすればそれらを活かせるかを真剣に考える。


当初の目的の路線はライバルとの力関係をクールに観れば変わることもある。


もしもライバルに自分が座りたかった椅子を明け渡すとしたのならば、
同時に自分しかできない特化した能力を開花させるために努力をする。





それは、たとえば清原和博桑田真澄PL学園に入学した時のこと。


清原もピッチャーになりたかったのだが、
桑田の投球をみて自分のやるべきことを
早々に悟った。


優れた能力を持つ者達は、
言葉では騙されないが、
圧倒的な力を見せつけられれば、
それを認め尊重する能力がなければならない。


それで桑田真澄が投手をすべきだと考えて、
自分は他に勝てるポジショニングへ移行した。



たいてい甲子園にいくようなものやプロ野球選手になるものは、
運動能力に長けていますから。
そのような例は枚挙にいとまがない。


王貞治選手も高校時代は投手だったが、
プロに入り、投手の道を断念。
自分が勝てるポジショニングへ移行した。
それが偉大なホームランバッターとしての記録を残すに至った。
ポジショニングの成功例だ。



当初思い描いていた路線から外れて別なことをするときには思い悩むかもしれないが、
天は他に、自分にもっとふさわしいポジションを用意してくれていると信じることで
自分のやるべき仕事を悟り開花させていくことも必要なこともあるだろう。



実は、施術をするものたちにしてみても、
自分が他の先生に負けることがない力を
しっかり握っておくようにするものです。


自分のポジションを確固たるものにする。


それは多くの同業他社が増せば増すほど、
自分のしたい事を優先するだけではなく、
活躍し花開けるポジションを見定めます。


容易に代替可能である施術者能力ならば、
どうしてもそれがほしいとは思えません。


これならば負けないというものがあれば、
それを重要視していただける方にすれば
放置することはできない存在になります。


ゲームの方向性を決めるスタメンとして、
お客様から選ばれることが大切なのです。



常に自分のポジショニングを気にしつつ。


そして今後は、
それをいかにうまくプロデュースできるかが
ポイントになるのでしょうね。