上り調子に恒常性がキープできる人は幸いです!

施術を受ける人の大半は、
体がどこか大変な問題がある人ばかりだと思われますか?


施術を受けるのは体の状態がいい方もいるのです!
そう言われると、なんてムダなことをするのだと、
おかしく感じられるかもしれませんね。



実際は、そういったことはありません。


施術は、「未病を治す」といった東洋医学的に則って、
症状が出る前の状態のケアができるのが誇りなのです。
病気じゃないと対象外ですよなんて絶対に言いません。


体調が向上し続けることが、
健康的に生き続けるためにかけがえのないと思います。


だからそんな施術だから、
たまらなく好きなんですよね。




どちらかといえば、
体が良くなっている人や、もともといい感じの人。
そのような方々が、意外に多いのが実情なのです。


それはプロでバレエをなさっている方が、
そんなにもしなやかで均整がとれた体なのに、
なぜ、わざわざ費用をかけてまで施術を受けるの?


それは体が整えられた人ほど、
体を良い状態でキープする保存能力に優れている。
ちょっとした体の違和感があれば、
そこに意識が集中して、
小さな点が大きなお月様ほどの存在に感じられる。


その苦痛警報機はけたたましくまじめに辛い。


息ができないほどに苦しくなるときもあるし、
気が遠のくような気分の悪さになることも。


そしてその違和感部分を改善すれば、
他にもっと深層に根付く違和感が頭をもたげるし、
その繰り返しになります。


このような様子で施術を受ける身体状況の人もいます。


すでにこの状態へ至る人は、
お気づきかもしれませんが、
身体が壮健で街で見かける方々の大方の方々よりも、
明らかに私の目から見れば優れている均整状況です。


人は、向上心が大事だといいますが、
体の状態が良くなり上り調子にいるのが心地よくなると、
そのような上り調子にい続けるような行動を取り続ける。


別に施術を受けるといったものだけでは当然ありません。
自分のなかの秘めたる能力が開花して行動しだしますと、
昨日まではムリと思えていたことも、
できて当然だと疑いようもなく感じ、
そしてそのとおりになっていきます。


このような自分の平素の状態をバランスよく保つ性質を、
恒常性と呼んでいます。






ただこれが良い面ばかりに恒常性があるものではなくて、
悪い状態にあれば、悪い状態にいつこうとする恒常性も。


実際、そうなると施術を受けていて、
思いもしないところに体の奥にしまい込まれてしまった。

そんな不穏なものがひょっこりと顔を出してきます。

だから施術を受け始めの頃には、
「えっ、そんなところにしこりがあったの?」
ということが多くなります。
あまりに身に覚えなさ過ぎ、
施術者がそのしこりを創りだしたんじゃないかと疑う人も。


初回の施術で、さっきお会いしたばかりで、
そんな他人の体にしこりを埋め込む技など
誰一人として持っていないものなのです。


つまり体の状態が思わしくないと、
もっともキツイところが数点感じられるだけで、
下には相当つらいにほぼ匹敵する状態のものが
かなりゴロゴロと眠っているときが多いのです。


実体的に、
このような炎症がひどいものが眠るところも、
血流が悪化した場所は痛覚神経の感度が悪く
痛い感覚が減少したりまったく感じられない。


そしてそんな血行が悪化した部位の先が
ほとんどみんな血行が悪くなっているわけですから。
栄養失調で老廃物が溜まり続ける箇所、
つまり細胞組織が弱化し生命力が減少。
そういった痛覚神経を含めた末梢神経系の状態の悪化が、
身体状況が下り坂であれば下り坂を下り続けるような恒常性を発揮させる元になります。
このような点は、多少は血圧異常や低体温などの問題として見えることもありますが、
極々、そんなに問題が見つからないといった健康診断結果をもらったのにこの状態だ、
ということも不思議と見かけることがあるものなのです。


このような方々の特徴として、
急性的にここ最近いきなりなったというものではこのような状態であることは少ないが、
子供の頃からとか受験勉強をし過ぎて姿勢悪化などを強いてからもう数十年経ってとか
慢性化した場合には確率的に多く見受けられます。


一見すると、このような場合には、
痛覚神経のスイッチを切っているほど自律神経系のコンディションが悪いと、
すでに体の余裕があまりないはずなのに動けてしまう。
そして気づかぬうちにそこまでムリをすると電池の電源がすっかりなくなり
しばらく動けなくなるようなことが起きます。
ただ冷静に自分を見つめることが出来る人は、
「これ以上のことをすると立てなくなる」という経験から割り出し、
動かないようにして状態を保つ技を身につけていきます。


ただこの技を身につけると、
ダウンした時の恐怖を知るゆえおっかなびっくり慎重を越えて、
精神的に過剰なまでストレスを感じ続ける日常生活を送ります。
経験則からくるセーブのしかたでは、
現状を把握した効率のよい作動には反映しません。


ですが疲れを知る自律神経を働かせないため動ける。
動けるんだから施術を受ける必要はさほど感じない。


ただ、よほどにこの自律神経の状態の根が深まると
にっちもさっちもいかない感じになってしまいます。


それは顔の血色や眼の輝き、舌の色、姿勢、その他、
外見上にもいくつもの気になる点がでてきますから。
日頃に本調子ではないのに慣らされていたとしても、
不思議とコップ一杯のすれすれまで水が貯まるまで
どうにか低空ながら平気にやっていけるものですが、
その蓄積の一線を越えると、
精神がこのままじゃいけないのではと感じだします。


(身体状態がここまで進むと、対応しきれる施術院数は限られるかもしれません。
生半可なことでは、改善する以上に悪くなるスピードが早いということになり、埒があかない。
備えあれば憂いなしで、日頃から近所で頼もしい先生がいないか調べておくのもいいでしょう)



そして施術を受けていただいているうちに、
このままじゃいけないのではというところから、
上り調子の恒常性にモードが変わることも起きます。


簡単には、ここまで至ることはありませんが、
しっかり時間をかけ体の操作もよくなります。


身体操作技術は、
新車で車を買い長持ちさせる運転をする秘訣にも似ています。
エンジンやブレーキなどに負担をかけない運転工夫をすると、
必ず快調に乗れる期間が伸びていくようなものです。
工夫次第なのです。


そうなっていくに従い、
体を効率的に操作する。
それこそが体を改善し続ける能力ですから。


ただおとなになると体を改善し続けるということを頭ではわかりつつも、
体をパターン化して動かす小脳が体に負担を強いていたころに引き戻し
行きつ戻りつをしようとすることもあります。


そんなときに性根を入れて改善をするぞ!という人や、
すでに体の使い方のスキルは持っていたが体が不調で
身体操作技術を身を持ってかなえられていなかった人。
そのような方々は、着実に見違えていきます。