『言志四録』(げんししろく)は、
佐藤一斎が後半生の四十余年にわたって書いた語録。
指導者のためのバイブルと呼ばれ、現代まで長く読み継がれている。
処世、勤労、勉強、養生などさまざまな生きる知恵が記されている。
多くの人がこちらの本にふれて触発されてきた。
臍下丹田に力をみなぎらせ充実させることを解く一文。
『宜しく実を臍下に蓄え、虚を臍上に函れ、
呼吸は臍上と相消息し、筋力は臍下よりして運動すべし。
思慮云為、皆此に根抵す。
凡百の技能も亦多く此の如し。』
意味は、おそらく以下の様な感じ。
「へその下に気を蓄えて充実させていき、
へその上は虚として力を抜きましょう。
呼吸はへその上と相通じて、
筋力を発揮させるのはへその下からとして運動をしていくといいよ。
ものをかんがえて思慮分別をするときや物事をなすようなときも、
みんなこの様子でいくことをベースにしていこう。
そして他の幾多の技能をとりおこなうのもこのようにするといいでしょう。」
昔から、
臍下丹田に気をみなぎらせることが、
難事を取り組み病も治すといわれる。
座禅を組むときにも臍下丹田の気がなければ
ふぬけたことをするなと言われるでしょうし、
武芸でも政治家の治世でもいかなる仕事でも、
このような胆力があればこそかなうものです。
日頃から、このような状態をキープするよう、
チェックを何度繰り返して習慣化できるか?