仕上げは原始感覚の掘り起こしでしょう

原始感覚を大事にしていく。




原始時代から、
原始感覚が自然治癒を司り病を癒していた。



つまり、
ものごとへの、快・不快を敏感に感じ取り、
生き抜くための綱渡りをさせてくれていた。
こうしたらいいとか、こうすると危険だと、
リアルに感じ取り身体がそれに反応した。



たとえば、
操体法』の本を読んでいたときには、
原始感覚を大事にとらえて快へと導く。
そのような操作をしているという。



またたとえば、アレクサンダー・テクニークという身体操作法を教えてくれる術では、
『プライマリー・コントロール』という原始的に身に備わった制御に身をゆだねなさいと指導している。
確かそれは、脊椎全体を動かすには頭の方から動きだそうという考え方だったでしょうか。




原始感覚を、誰もが生まれながらにして持っていたはずですが、
いつのまにか様々な施術法や運動技術に頼らなければならなくなっていきました。


現代社会の『仕事』や『対人関係』や『社会の不安』などからくるストレスに忙殺されていくのでしょう。
昔も生活苦はあったが、自然に囲まれて、どこか、のどかで牧歌的な生活か切り離されることがあれば、
未だかつてない社会的な経験をして、心身は緊張を強いられつづける。


すると徐々に原始から現代に意識が書き換えられ、
気づいたら現代感覚が全面に押し出されていった。


感覚器官もその時代の必要性にあわせたものになって、
日頃使われるものと使わないものとで分けられていき、
潜在しても花開かない原始感覚の多くが埋もれていく。


そのような側面も、一部出てくるのかもしれませんね。



もしそういったところがあると感じられたら、
心身の内側に埋もれた原始感覚を掘り起こす。


そのような発掘作業が健康法になるでしょう。




『タオ 気のからだを癒す』を読むと、
著者、遠藤氏は、
念仏三昧で自我のボリュームを小さくしていくことで、
そのような原始感覚により経絡の視覚化が可能となったといいます。


経絡は、いわば皮膚の下を流れる生命の川です。
何らかの理由で、その命の川・経絡のなかの流れがせき止められれば、
押してはかったような問題の現れの現象を読み解くことができますし、
うまく施術でせき止められた川を流れるようにできるならば効果絶大。


そしてこのような視覚化は
スピリチュアルというものではなく、
誰にだって備え付けられている力だ、
といいきっています。


テキスト上での経絡の機能と内容について、
ここしばらく少しずつは頭で学んできたが、
仕上げは『原始感覚』の発掘です。


経絡の問題点、目に見えるようになるなら、
ぜひ、この目で確かめてみたいと思います。


ただここから先が、
テキストを読んだだけでは、心許ないところです。



テキストの内容を知ることは、
公式を読み解く術として必須。
初等数学で公式を知らず、
高等数学の問題を解くのは困難です。
高度なことをするためには先人の開発し遺し伝えたものを修得する。
それは武術でいう型を得ていくための稽古のようなもの。


私はそこが十分ではなかったとう自覚があるため、
いま、けっこうがんばらせていただいている次第。


公式は学んで使いこなせれば便利なものですから、
わかるまではつらいけど、そこは耐えるべきです。
工夫次第で耐えなくともいい、
楽しくなるような学びかたを、
自学発見しつつ学び進んだっていい。


大量な情報数にひるみ、
思うように記憶できず、
悲嘆にくれていたとき。


近所の神社で思いついたことです。



筋着(筋肉の絵が描かれた長袖シャツ)を備えたことも、
読み上げソフトで耳で聞いたのは目の疲れ軽減も合わせ。


タモリ倶楽部では三浦海岸などへの地層探検をしており、
海波で削り取られ地層の断面が見える場所を探していた。
私には人の身体内部の筋肉のしこり化していく歴史とは、
危ない地形や地質といったものと類似した側面があろう。
そのように直感すれば、とにかくひとりでその地にゆき、
飽きるほど観て、体感覚で「そうだ」と納得するように。
タモリさんファン的な感性がないと、つらい修行ですが、
その手の面白がり方ができれば楽しいものです。


筋肉の層化された状態を、
巨大な地層で感じとれる。
自然界を人体内部とみれば良い教材が満ち溢れています。



誰かが先に発見した知恵や知識は、
才能豊かな先達が長い時間をかけ
基礎から応用までの知財でしょう。
同じ知識を改めて発明するのには、
先人以上の月日が必要でしょうね。


ただ知財が多いため
学ぶことは時間のかかることです。
身につく量もおそらくさほどでは。


歩めども行き詰まり、
ちょっとずつ工夫し、
関係なさそうな研究。


そこに活路があるか?


ですが工夫して学んだところは
今後の自分の活躍に役立つはず。


ダメ元で、そう信じるしかないでしょう。 ^-^)


一人でなんでもやりたいというと『行き詰まり』ます。


ある程度の知識ができたら、
それを脱するときでしょう。



そのためにも施術を進める舵取りを誤らないためにも、
内側に眠っている原始感覚を目覚めさせることが大事。


施術を研究し、施術をさせていただくことで、
原始感覚の目覚めを求めていた気がします。