経絡の計測に予算も含むいくつかの壁

経絡検査の取り扱いに苦戦中です -_-)


今年初めに、
休業しょっぱなから経絡について、
ひたすら生理的な作用や虚実で起きること急性や慢性での違いなど、
病気よ、さようなら
という本を中心にすえて、
記憶しようと。
受験生気分で頑張ってきました。


経絡についての詳細は、
応用範囲も深く広くて、
記憶努力をする価値は、
余裕であるものです。


個人的には、
そう考えています。



経絡は、ツボ(経穴)とよばれる体表付近に現れるような部分もありますが、
多くは体の奥に筋膜の層の中を流れるつながりです。


つまり筋膜をリリースするという際に、
うまく筋膜の硬化している部分が深部まで弛めば、
経絡の線が圧迫されて内部の流れがせき止められている状態から改善できるはず。


筋膜を解き緩めるということと、
経絡を緩めるというものを、
今まで以上に関連付けて解ければ、
身体状況の改善を制御するのに都合がいい。


今までも経絡の勉強はしてみたが、
どうしても様々な経絡の特性が緻密すぎて、
丸暗記ではごっちゃになりすぎていたため、
基礎的な流れから見つめなおす必要がある。


そのようなところがあって、
ほぼ一ヶ月かけて勉強した。


おかげさまで以前よりも経絡に親しみを覚えるようになれた。



ただ困ったことがあります。


経絡の詳細を細分化して覚えた。


じゃあ、目の前のお客様の経絡状態を見れるか?


というと脈診はぶっとい専門書を観たがそれだけじゃ歯が立たず
まったく、といってよいほどだった。


もともと脈が、一本の腕のこの部分に、
経絡線のラインなど来てはいないのだ。


それでもわかるものはわかるのだが、
それは通常の感覚をはるかに奥まった世界だ。


自分の腕の脈部分が痛くなるほど押してみた。
繰り返し、繰り返し、、、でもわからない。



良導絡という、経絡の状態を計測する機械がある。


原理は、ツボの状態の善し悪しで人体の皮膚抵抗値が上下する。
だったらデジタルマルチメーターで電気抵抗を測ればいいです。


私も昔にこれで実験していた覚えがあります。


握ると棒と押し付ける棒の2つの部分で、少しだけ工夫が必要。
握る棒は強く握ると汗ばんで皮膚抵抗が狂うから輪ゴムで軽く
手に一定圧で一定量面積が当たるように挟みこむのがポイント。
ツボに押し付け部分は水に湿らせたスポンジ状のものを取り付け、
垂直に一定圧で止まるよう注意しながら押し当てるようにする。


それで、デジタルマルチメーターのメータの移り変わりを観る。


当てた瞬間は電気抵抗値が高すぎに表示されて徐々に落ち着いて行くなど、
メーターの数値が移り変わるのが表示より見て取れる。
EAVというドイツ製の経絡測定器などではそのような移り変わりの差みたいなものを
特別な扱いとして見ておられるようだが、
私の今、所有しているデジタルマルチメーターは秋月電子で2年前に買った
METEX P-10というは、、、安物で「だいたいしか信じられない」ものです。


METEX P10.jpg


それでも確かに体の経穴の場所ごとに抵抗値が違いが出ていることは確認できる。


ただ、、、皮膚抵抗を測るというと、
嘘発見器で感情の緊張で発汗したら嘘つきとバレる機器があるが、
原理はそれとほぼ似ているので、感情のブレなどがあると計測精度が悪くなる
それも意外に、容易に悪くなるような気がする。


昔、私が瞑想を深めるためのグッズとして「GSR2」という、
発汗状態で皮膚への通電量が変わり、
その変化を音にして緊張すると「ビーィーーー」と大きくなったり
リラックスが深まりますと「ピーーィ (無音)」となったりする。
そんな器具を、高かったが買って使っていたことがあった。


そのような動きをデジタルマルチメーターで皮膚抵抗を計測すると、
現れてくる。


だいたいの目安は得られるのかもしれないが、
「これから経絡の検査をしますからリラックスして」といっても、
検査されると聞くだけで血圧が上る人もいるぐらいだから。
そういう人の数値は、かなり狂ってくるのだろう。


そのように感じられるところがあって、
ほんとうは製品版の良導絡を購入して
そちらを使わない限り経絡計測の道がない。


ただ、、、いまいち、皮膚抵抗を利用して計測するというところで、
皮膚抵抗のリアルタイムといえるほど移ろっていく状態を
「GSR2」で体感しているからこそ、信用しきれません。


それに何度か計測すると、
皮膚抵抗を測るためデジタルマルチメーターから微弱な電流が流れ、
経穴にその電流が流れると、通電の刺激でツボが刺激されるため、
数分後に同一の場の通電をして図ると状態がよくなっています。
たとえば本来は良導絡では行ないませんが、
鼻づまりがある人の顔にデジタルマルチメーターの端子を2つ付けて、
しばらくツボの値を計測して遊んでいると。
・・・鼻が、いきなりスースーする。通る。 ^-^)
電子鍼ですね。
(私が所有の、デジタルマルチメーターでは、微弱電流で重い症状まではカバーできません)


気をよくして、経絡線上で問題があるツボを見つけたら、
そのツボを挟んだ同一経絡上の2点に端子を付けて計測。
すると効率よく経絡の流れが促進される作用がある。
ツボの皮膚抵抗値が健康的な値に近づいていく。
そんな人体実験もできるのです。


ありがたいことだが、
私が今、行うような計測実験をしているようなときは。
これもまた慢性化した経絡の虚実の状態を測りづらくさせてしまう。 ^-^;



高額な良導絡機器になればコンピューター制御で一定時間で複数回計測データを測り、
その平均値を見せてくれるというような賢い測り方をするよう工夫されてきています。
そのような工夫が、ある程度のところまではカバーできるようにしてくれているかも。


ただ安価なものは購入する気にはなれないし。
さりとて高額なものは高すぎて手が出ないし。
はたまた、高額なデジタルマルチメーターで、
精度がいいものを買い足してみる。
奮発して、
パソコンにデータを送れるデジタルマルチメーターを買うか。。。
だんだん、自分の本業が何がなんだかわからなくなる。 -_-l


精度はそこそこでもいいから、
見栄えのいいスタイリッシュな良導絡の機器を思い切って購入し、
それでの計測で一応の決まりをつけるのが最良かもしれない。。。
ゴツくて昔風の良導絡の機種は、
機能は問題なくても重い圧迫感がある。
それでは、私はよくないと思えます。
エステサロンにでも置けそうなデザイン性のよいものならば、
検査をされるという気の重さが軽減されます。


たとえば最近なら体重計もスタイリッシュに、
血圧計も使いやすく威圧感のないものへとデザインされてる。
だから検査器具もデザイン性は、機能性の一部だと思います。


本当はEAVというドイツから来た電気経絡検査といったものがあり、
人に勧められているのですが。
販売しているところに問い合わせはしつつも、
どう見ても、現状では予算的に手が出ないだろう。。。



せっかく休業始まって必死に覚えた経絡知識も、
目の前のお客様の経絡状態を計測可能な状態までもっていかなければ、
お客様に対しての経絡上ではこう見えていますという解説まで持って行くことができない。


良導絡を絶対買わなければといえるほど、
今の私は信用できていないので。。。


この期に及んで、頭を抱えているところです。




基本的には、このような脈で見たり計測器で測るような経絡状態の調べ方は切診といって、
東洋医学では四診望診、聞診、問診、切診〕という4つのチェック法をとり
そのなかのひとつであるという位置づけで、
切診が弱くても、望診や問診、聞診などを、
しっかりすれば、ある程度カバーできます。


民間医療の名医とされる方々は、
切診も優れているのでしょうが、
実際はとあるひとが申されるに、
幾人かの民間医療の優れた名医が一人の患者を脈診をして、
それぞれが違ったこのような経絡の傾向があるという証の名を診断した。
通常なら、誰もが皆、同じ証だと判断して伝えてしかるべきだと思える。
だって、名医なのですから、診断に間違えがないと思えます。


だがそれでも名医であるから、
やはり治すのが上手いのです。


・・・。



そう考えると良導絡の機器を利用した上での解説は捨てきれない。
名医でも証がバラバラであるのならば。。。


とりあえず、ある程度の誤差やぶれが計測ででてしまうと了承頂き、
その上でこのような経絡の傾向があるという解説をするならば。
または私がそのようなチェックで知りたい経絡部分のみ状態を
検査確認するような場合も、ある程度の確からしさはあるので。



ひとつの経絡状態を機械で調べた際の参考として、
このような計測が出たのですがいかがでしょうか。
そのようなところで、
落とし所を見つけるしかないのだろうか。


もしかしたら私がデジタルマルチメーターの使い方が
上手くいってないところがあるのかもしれないので、
あともう少しこちらに時間をかけてみたいと思います。


もしデジタルマルチメーターで、
簡単に経絡状態を把握できれば、
ツボ押し関係の本を読んでも、
本当に自分はここのツボがネックになってるのかな???と、
懐疑的なところであったところが検証しやすくなりますから。


そうなればもっと低コストで経絡を調べられる機器が発売されていく可能性もでてくるでしょう。


数千円で経絡を計測できるなら欲しいというニーズはあると思う