施術成果も施術者の情熱次第で変わるもの

コーチング関連のYoutube映像を観ていて、
いくつかなるほどね〜とうなりました。



人が、現状から抜けだしてゆき、
理想状態へと変化する状態を『シフトする』というそうです。


どこぞの権威ある先生が、コーチングを受けているクライアントのシフト原因を調べた結果。
ちょっと、意外なことがわかったそうです。


シフトする4割型の第一の起因は、
本人次第。
本人がひとりで頑張って勝手にシフトを遂げていくものです。
物理的に、コーチングを受けている時間がひと月に2時間あったとしても、
その他の時間はずっとひとりで考え、ひとりで決断し、ひとりで進んでる。
コーチが目の前で抱えて指導できるような時間はわずかです。
99%以上、依頼者自身が自力でがんばっているのです。



そして次の第二番手がコーチングの成果。
コーチとのセッションを通し、
頭のなかが整理されていくことで
どこにたどり着くか解らないであてどもなく切符を買って電車に飛び乗っていたことから離れ、
目的地を定めた切符を買い求められた。
やりようでは、
どの電車をどう経由すればいいかも、
セッション中にひらめいてきますから。


そして次の第三番手がプラシーボ効果
コーチが、「あんた、すごいね。あんたならできます。僕はそう信じてます!」
と暖かくいつも話を聞いてくれて、言葉をかけてくれている。
コーチは、一番のクライアントの成長を信じる信者ですから。
素直に自分はすごい事ができそうな気分になってきたんです。


プラシーボ効果とは、権威あるお医者さんが片栗粉などをオブラートにつつみ、
特効薬だからと飲ませたら、自然治癒力バツグンによくなって本当に治る。
そのような潜在する力を引き出すためのきっかけを、第三者が与える効果です。
これなんかは、クライアント自身の本来持っている力を頼んでいることですし、
コーチング成果とは、関係があるといっていいかどうか・・・。 ^-^;


だいたい、この3つが大きなシフト要因になるのだそうです。



つまりコーチングをされることで変化して行く成果がでたといってみても、
多くはクライアントが自身の力で頑張った成果なんでしょう。


そういっちゃ、身も蓋もないといって講師の方は笑っておられました。 ^-^)



施術は、肉体的なシフトを起こすためのツールです
施術でも、
十分な強さを持ったシフトが提供できるものかどうかは、
お客様の身体状況と施術特質との相性や施術者との兼ね合いなど、
様々な要素があるでしょう。
肉体的にシフトする量が少なかったり、
シフトするきっかけを十分に与えられていなければ、
『戻り』という振り子の行ったり来たりが始まります。
できれば、今よりも数段上の生活がしやすい状態にシフトさせて、
今までと同じところで足踏みをさせないようにするにはというのが、
私の追求したい目標でもあります。



施術をするものとしても、
この3つの大きなシフト要因というのは、その通りに当てはまることなんです。


特にバレエや武道を為さりつつ、その成長を日々追求しているような方々には。
施術を受ける時間はコーチングでセッションを受けている時間に遠くないです。
数時間だとすれば、施術を受けていないでレッスンをする時間の方は圧倒的に、
膨大な時間を費やしていますから。


施術で、多少改善を促されたとしても、
それを活かして上回るだけの研究をしている人たちは、
施術を受けているからここの調子がよくなったと思う、

と感じつつ、より高みへ向かって意識のとどまることはないのでしょう。


そういうほぼ4割が自力で頑張って自分でシフトしていける人が施術を受けると、
後を振り向いて戻ろうとすることなどなく、
一気呵成に先への目的地への切符を握り電車に飛び乗る。


そのような熱さがある人たちは、
成長が早いだけでなく地中への根の伸ばし方もいいですね。


そんなことばかりいっていると、
成果はお客様頼みだと思われそうで。
それはまた、困るところなのですが。





あと少し映像では面白いことを申しておられました。


カウンセリングをする者たちの「あるあるネタ」というのがあって、
カウンセリングの知識や技量もまだ徹底していない初学に毛が生えたころは、
クライアントに対して一定以上の成果がでていた。
それがカウンセリング技法を学ぶに連れて、だんだん効果が出てくれなくなり、
クライアントが逃げて行ったり、腕に自身がなくなってきたりするものだ。
そのようなことが、日本だけではなく各国どのカウンセラーも経験するという。
だから万国に通じるカウンセラーのあるあるネタなんだそうです。


カウンセリング技術を学ぶに連れて、
このクライアントはこの技法でいこうかあれでいこうか、
またはこっちのほうがよいのではないか?と、
技術をクライアントに当てはめにかかりだす。
すると技術はもともとクライアントの状態の改善を測るためのスキルですから、
あってじゃまになるものじゃないわけなんです。


ただし、ここで、本当に面白いなと関心したのは、
フロイトのカウンセリング技法を使おうとしたならば、
フロイトがどのような環境下でその技法を創りだして、
どのようなクライアントにそれを施していたのかを考えよ。


ちょうど作曲家が曲を作るとき、
たとえばベートーヴェンが「エリーゼのために」を作曲したときの状況をアナリーゼする。
どんな女性だったのだろうかとか、ベートーヴェンとの関係性とか、時代背景とか。。。
それがわかって曲を演奏することで、作曲者の思いや感情までも表現できるようになる。
それと似たようなものなのかなと思いました。


その時代ごとに背景は異なります。
生活環境について、当時はそれでいいのだが、
今はそうじゃないから、その違いを観て、改良して合わせよ。
そのような作業をしないでフロイトのやったそのままをしても、
成果はでないだろう。






これもまた施術にも言えることなんです。


施術技術が生まれてきたときが、
たとえば50年前くらいの日本。
だったとしても、もう、子どもたちの体を観れば、
体の骨格が違っているのは周知されているでしょう。
昭和初期や江戸時代のことと今と、違うのですよね。


個人的な勝手な見解ですが、
昭和40年代ころのちょい前とその後とも、
お客様の各年代別で体をみて隔たりがある。
そう感じてなりません。


明らかにその変化する波は今後も大掛かり。
うまく変化を捉えなければ成果は出ない。
すると腕が落ちたようにみえてきます。


それゆえに施術技術も型を真似てコアの部分までハックするというスキルも重要ですが、
それが作られたときの患者様たちの状況を想像してなぜそれが作られたのかを考えます。
同様に今の時代の人たちには何が必要であるのかを、当時の施術を開発した偉人たちが
鋭い目で見抜いたのと同じ程の迫力で観ていくこと。


当時の施術家が活躍していた背景を知り、
患者のニーズを怠らす捉える姿勢に学び、
それを今に応用していく。


それができれば偉大な施術家の遺した優れた技術に刺激されて、
今の時代のお客様方へ偉人といえるような施術家の仕事を習い、
最良最適なものを届けるようなものを創りだしてゆくものなのでしょう。






カウンセラーをやりだした時のたまごの時期。
クライアントは、不思議にも改善する道を歩むことがある。


カウンセリングの技術も未熟だし経験もないのに、なんで?


人はあなたのために動きたいんだと思いを伝えたくて必死になっている人を目の前にすると、
その情熱がこころの琴線に感動として伝わるのでしょう。
カウンセラーの必死さという熱に共感して、
クライアントの心もシフトして自信と勇気が湧いてくる。


もともと人は、好奇心いっぱいで勇敢に動き続けた動物だったから、
今まで生き抜いてこれたのです。


そのような遺伝子が、脈々と私達の中には流れているのが本質です。


それが一時的に勇気の泉がダムで塞がれただけ。
そのダムを決壊させて動き出しを手伝うには
カウンセリング技術も役立ちますが、
カウンセラーの情熱に支えられていなければなりません。


施術をする人にも、そのような情熱を伝えられることが、
大事なことだろうなと思ってやみません。
情熱を持っている人は、
目の前のお客様をなおしたいから研究し勉強してます。


情熱と成果は、
なかなか要領がよいものでなければ正比例はしないのです。


情熱があっても成果が自分が期待できるほどじゃないと、
肩を落としますが。


そのようなケースを、ときどき見かけることがありますが、
ですが情熱の量が違う人達は、絶対にあなどれないのです。


歯車が噛み合うきっかけさえあれば、良い方に大化けする。
大化けするまで執念深く続けたかどうかなのでしょう ^-^)





下記に、私がみたコーチングの講義映像を貼り付けておきますね。
お時間がありましたらご覧くださいませ 。 ^-^)


コーチングの本質と勇気づけ