中国武術老師のセミナーを見学させていただきました

八極拳呉連枝老師。


たまたまYoutube八極拳講習映像を見つけましたとき、
目をいつもの3倍ほどの大きさに見開いたまま、
10分観るのがようやっと、ということでして。


何やらというところで圧倒されていました。


そこでネット検索。
すると
呉氏開門八極拳・七世宗家呉連枝老師に、
正式に認可された道場の開門拳社様というホームページを発見。
http://www.kaimonkensha.com/


するとタイムリーに、
ゴールデンウィーク期間中に呉連枝老師がセミナーを日本で開催とのこと。


早速、受付ギリギリにセミナーを見学させていただくお願いをいたしました。



受け付けをして頂く際に、
「初心者でも大丈夫な感じのメニューにしていますから参加したらいいのでは?」


とアドバイスをいただきました。


自慢ではありませんが運動神経や順応性に欠ける私には、
観察し動きを真似るなどという高度な学習は難しいので。


迷うことなく「見学」でお願いをいたしました。


そして当日。
やはり見学で正解でした。 ^-^;


手に入れた呉連枝老師のDVD等の映像で
幾度も套路の映像を見てからセミナーを見学に出かけたのです。


しかし映像では見えてこない部分が、
直に呉連枝老師の体を立体で見たり、
動きの細々とした点をつぶさに見る。


呉連枝老師の登場。
耳たぶを観て人徳がにじみ出る。
私はすでに圧倒されていました。


いい生き方をなさっておられる人は、
顔の作りも違ってくるのでしょう。


4時間のセミナーでしたが、
3時間ぐらいしたら、頭から煙が出てくる感じです。
ひとりでずっと体育館の片隅でぶつぶついいつつ
ノートをとっていた不審者になっていました。


おかげさまでいくつか疑問点を持っていたところは解消出来ました。
気づいたこと幾つか書きます。


・首の短さの理由は、
 セミナーに参加されている方々には上手な方も多くおられます。
 その方々のスリムな体の方の動きを観ていたらわかりました。
 首の短さでみようとするとわけがわからなくなるのですね。
 基本の力を出すための型を練磨しつつ修練なされば、
 型を活かす引き手の強さが作り出していくものです。
 だから頭部や首や上胸部のレントゲンを見なくても、
 透視イメージを察することができました。


・大腰筋を活かした足捌きで吊っていました。
 気持ちいい安定感です。
 腰の高さが日本人とは違う。
 まじまじと感じ取れました。

 
・橈骨側と尺骨側の手先の用法、
 グローブ以上の太い手のひらや指で驚きますが、
 橈骨側の押しと尺骨側の引きが正確です。
 板書するときにも、さらさらと。
 そして書の繊細でリズム感と胆力の安定とが合致するような筆さばきも。


・下丹田中丹田・上丹田
 下丹田が太く見えましたが、
 中丹田の含胸抜背機動性と、
 上丹田を上に向けた振り子のようにも感じられました。


・呼吸の通し方も目の前で見たから、感じ取れた収穫がありました。


・体の前面と背面の前が4で後ろが6の割合。
 前が4割・・・。
 シーソーをイメージし考えれば、この意味はよく分かるでしょう。


・体の中を距離として稼ぐ意識で打つ『寸勁』。
 八極拳の超接近戦が活きるのは、この理があってのことでしょう。
 私の施術でも意識しているところですが、
 未だに力みがひどく入り、
 できてはいないところです。


他にも多くの学びを得ることが出来ました!



呉連枝老師の体に練りこまれた技が緻密。
感性ばかりではないとは思っていまいた。


少しだけでも私の施術に活かせないかという野望を持って見学をさせていただきましたセミナー。


勉強させていただきましたところは大きいものでした。
まったくもって私自身には足りないものがありました。
それは当然のことですが、明るい気持ちでそれを確認。


それも大きな収穫です。


映像で学ぶより、セミナーの参加。
ただ私は参加よりも、見学ですが。
圧倒的に得られるものが豊かでした。



少しずつノートに書いたことを噛み砕き身につけたいと思います。



開門拳社様の服部氏やその他お世話をされる方々の和気藹々となさっておられる様子。
呉連枝老師の温かい徳の高さから同じような気を持つ人たちを惹きつけるのでしょう。


大変お世話になりました。
貴重な時間を過ごすことができて感謝しております。