書籍紹介『リハビリ革命』

脳卒中の後遺症により、
半身が動きづらくなる。
そのような際には、
リハビリを受けることで身体機能を回復させるようにしていく。


リハビリ革命という本があります。


リハビリ革命


リハビリ革命―動かないと宣告された腕が、足が動いた!



もうそれ以上動かないと言われていた腕や足が、ちょっとしたリハビリ訓練で寄跡的に動いた。その秘密は、人類の進化プロセスの解明から生み出された独自の心身トレーニング法にある。本書はその原理説明、実践記録、自宅でのトレーニング法などを含み、現在のリハビリに関する常識を根底からくつがえす衝撃の書。



そちらはとある武道家が自身が実践した麻痺を起こした方の
リハビリをして機能回復を試みた実践記のようなものと、
平易に実践できるようなリハビリ方法を解説してある本。


以前は所有していたのですが、
一年前ほど、書籍整理をしたときに廃棄。
でも少し思うところがあって、
またアマゾンのマーケットプレイスで中古本を購入。


私が昔に伸筋の使い勝手のおもしろさを教えていただいたのが、
合気道でして、その合気道の様相を持った武道の先生がなさることですから、
私にとってはわかりやすい内容です。


屈筋主体で動くのが多くに観られる動き方で、
伸筋主体が武道などで使う様がよく見られるものです。


つまり屈筋だけで、日頃から動こうとしている人では、
伸筋を使い切れていないのですね。
ほぼ使ってない形で動いている人も多く観られるほど。


だったら伸筋を使っていこう、というチャレンジです。
一般の方々の使い方という大勢から逸脱したかのような筋肉の動きの盲点を突いた感じ。


「伸筋を使う部分は結構野太い神経組織で占められている」ということと、
「イメージ力を発揮することで動きを作り出す」ことができる。


いままでの屈筋を使っていた常人の動きから、
いっそのこと伸筋という達人のような動きをするものの動き方に
焦点を当ててみてトレーニングしてみようという発想です。


発想として私には深くうなづけます。


ただもともとが健常者でも伸筋を使うのには戸惑いを覚え、
レーニングをしても脱落するものも多い手こずるものです。
根気や気合いや高いモチベーションが必要ですから、
それを麻痺した状態から動きを誘導していく大変さについて、
並大抵なことではなかったのでしょう。


そして「気」と本書で呼ばれているものについて、
合気道をしてみると、、、ちょっと定義付けへの
自分なりのこだわりから違和感を感じる人もいる。
そのようなところを考慮しつつも、
参考になりそうなところに目をくばせるようにしたい本です。





そしてネットで「リハビリ革命」と検索したら、
脳卒中リハビリ革命という動画が見つかりました。




脳卒中・リハビリ革命 1

脳卒中・リハビリ革命 2
脳がよみがえる 脳卒中・リハビリ革命 / 促通反復療法 川平和美教授



そちらでは4年間も操作が難しかった指の動きを、
わずか10分程度、他動的な刺激を加えて脳からの信号刺激を増すようにして回復させる映像がありました。


西日本新聞社の以下の記事も参考になるだろう。


脳卒中に新リハビリ法 鹿大霧島・川平教授が開発
http://qnet.nishinippon.co.jp/medical/doctor/feature/post_14.shtml


私が知っていた患者様に指示を出して医師等は動かずに観察というリハビリではなかった。
画期的な目覚ましいアプローチですね。
実際に多くの理学療法士作業療法士、医師などが学んでいるような光景の映像が紹介されていた。


最近の映像じゃありませんから、
このような情報を知らなかったのが恥ずかしい気持ちになっているところです。


回復に導くための技術の理論のもととなって使われるものは
「促通」とよばれるもので、
神経系または神経筋の接合部に複数の刺激を加えると,
その効果が単独の刺激の効果の和よりも大きくなる現象。


おそらくこちらの川平教授の編み出した刺激法は、
もしかすると応用範囲を広げることもできるのかもしれません。


今までできそうでできなかった動きが、
促通により容易に動きをかなえるようなことができるようになるかもしれない。


研究課題として、自己訓練をしてみたり成果が出るかどうかやってみたいです。


そして上記の映像では、
脳波を拾って増幅するような機械を利用することで、
コントロール能力を増していくような技術も紹介されていました。
本当に、夢の様な時代になってきたものですね。 ^-^