背中を押してくれる誰かのパワーを感じて歩こう

昨日の施術でのこと。


はじめてお会いしたお客様。


体の症状については問題はあるかもしれないが、
そちらを指摘されたいのではなくて、
歩き方、立ち方を学びたい。


そのような希望を持たれていたお客様でした。


施術の感想文を提出願うこともあり、
しっかり施術をさせていただきました。
そして最後の最後の、歩き方のレクチャー。



歩き方、、、実際は、教えることができるの?


そのような実感を持つ人も、いるだろう。


それは大腿直筋を使い歩く人と、
大腰筋などの伸筋群を利用して歩く人とは、
感覚がまったくの異質さを示すからだろう。


言葉で伝えるときには、
工夫してイメージで伝えようとしても、
所詮は左脳で支配するのが言語ですし。


左脳モードに優位になられるならば、
どうしても、逐語的なプログラムを上から下に箇条書きにして読み進める形になる。


それはお伝えする側のチャンクアップされた情報を小分けしてチャンクダウンする。
その過程で、どのように噛み砕いて伝えようとするのか。
そこでの工夫が難しいのだ。。。


左脳モードにて動きを統合できるもではないのです。


右脳にイメージというホログラム仕様の
複雑な立体視野を併せ持つようなひとまとまりの小分けされないままの
ナマの情報を伝えることができなければ。
質のいい動き方を、そっくりコピーすることは難しい。


いつも、いつも、悩みます。
左脳モードにて動き方を伝えるならば、伝えられた感が薄い。


だから一回でのセッションで、
歩き方を伝えてほしいといわれると。
できるところまで頑張って伝えるしかないと、
ベストをつくします!という気持ちで頑張る。


実にもどかしいところがあります。


大腿直筋主体と大腰筋主体の歩き感覚の違いは?.png



左図は大腿直筋で歩く人。
膝を持ち上げるため太ももの前や外側を使っています。
意識による進行方向のベクトルは、『前方』です。
一般的な日本人の歩き方は、
こちらが定番になっているのでしょう。



右図は大腰筋で歩く人。
ここでは大腰筋を使うにはというような外形を伝えるのは、やめておきます。
どのような動きの感覚があるか?
背中を相当なエネルギーを持った誰か第三者のものが押してくれるに任せる。
腎臓のある位置の高さの両サイドを押される感じといえるのでしょうか。
自分で歩いている感じはないのです。
そしてむしろ後ろに進む感覚がある。
意識による進行方向のベクトルは、『後方』です。
後ろに進もうとする反作用の力で前に勝手に進んでしまっているという感じ。
このような歩く際の感覚があるというのは、
体験したことがあるものは、
ちょっとした驚きがある。


ただ理詰めでどういう仕組みであるか理解できると、
体の中のテコ入れがきっちりなさってある運動生理的に則っています。


さほどびっくりするようなものでもないんです。
私でもいつでも調子がよければ再現可能なもの。


このモードで散歩をするのは、
本当に楽しく充実しています! ^-^
右脳の活性化する度合いも半端ではない感じでリフレッシュするんです。



でも、体験したことがないと不思議に思えます!


ただこのような種類の動きについて、
言語化して伝えることの難易度は高いものです。。。


ですが、ラッキーなことに、こともなげに歩いていた。
ちょっと、2〜3の要点を伝えるだけで、
私「あっ、できてる。それでいいですよ〜」 ^-^


背中側に寄りかかって歩く感じがあるので、
さらに感覚を磨いて研ぎ澄ませるならば、
何らかのフィジカルやメンタルな問題も、
自己完結型で対処できるように落ち着く。
そんな明るい気持ちにさせていただける。



で、実質、歩き方を必死に教える手間もなくあっけなく終了。



武道等を愛好しておられる方で、
極めているような方々は普通で
この状態なのでしょう。
何例も拝見させていただいたことがあります。
つまりあまりいないタイプです。 ^-^;


ただし、、、
私は一般の方では、ほとんどない、稀有なことでしたので。




昨日お見えになられた女性は、
AFPセミナー等での修行で、
すでにこの歩きの感触を得ていたそうです。


右脳伸筋モードでの、歩きの感触をご存知。
そちらを再確認しようとお考えになられて、
歩き方を教えてほしいという希望だったのですね。
すばらしいことですね〜。
納得でした。 ^-^



体験してみないと、
わからない世界。


あるんですね。。。


あらためてAFPの強力さが伝わってきました。 0.0;


そうか・・・。
私の今までの歩き方の伝え方から、
一歩、先に進めるには別の手も持ちだしていければいいんだなと。



現状の私の施術からは切り離さなければ、
時間的にそれは難しいのですが、新たな可能性を感じさせていただけました。