筋膜リリースを受けるだけでは、筋肉は増さない。動き方を磨く楽しみ

個人的に、ちょっと悩ましいことがあります。



お客様のお一人に、
体のコアの部分に十分な支えがなく、
その部分をテクニカルな使い方をし、
鍛える過程がなければならない人がおられます。


そこで、
私としては、
問題があった背中の状態等を改善を観て、
姿勢状態を鑑みた上で、
動きの練習をする時期がきたと告げているのですが。


ですが「私には時間がないから」ということで、
どうも乗り気ではない。





身体トレーニングなどは、
やり慣れていないことだから、
そう感じるところもあるだろう。


別にどちらかのムービングを教えるセッションに参加せよというわけでもなく、
自身で関心を持って体の使い方を学べるリソースになる本を読み込むだけでも、
まったくいいのです。
少しずつでも前進してほしいと期待しています。



筋膜リリースの施術は筋肉が硬直化してバランスを見だしたところを緩める作業はできるが、
不足した筋肉量を補うことはできないのです。



私も人のことは言えませんが、
お客様は、年齢的にコラーゲンの生成量が加速度的に減る年代です。


ただ私とお客様の違いが、一点だけございます。


伸筋と屈筋でいえば、私は伸筋を多少なりとも使いこなせますから、
そちらの筋肉量は加齢しても相応に使う練習をしていて身につけた。
すると高齢となったとしても、伸筋は弱化して落ちてしまいません。
ただお客様のように屈筋主体であれば、
こちらは加齢と共に勢いを減じる筋肉です。
こちらを主体にしていけば、
加齢をしていくような体型に傾向が向いて、
そちらに徐々に導かれてしまうのです。


伸筋は若返りを促す筋肉です。


そちらの使い手になれるには、
時間が必要です。
研究熱心さが必要です。
そして手に入れたものたちをみて、
自身もそのようになりたいというモチベーションを高める経験が必要です。



確かに、ちょっと前までは、頑張って動いてくださいというのも躊躇しました。
それは、相当にお客様のお体が大変だったとお察しいたしましたから。。。


ただ、現状は身体的な様子が以前と比較にならないほど明るくなってきました。


今までは背中にちょっと想像出来なほどのケロイド状の瘢痕化された皮膚が。
それなどはリリース方法などは、どのテキストにも掲載されていないほどだ。
それもどうにか、リリース。
(よく、よく、苦しんできました。私も。^-^-。
どうやって解けばいいの?と信じられないほど、
寝れない日々が続いて、逃げられるならば本気で逃げてみたかった。^-^;
効果が上がるかどうかなんですよ。その思いを誰よりも直接的に伝えてくれた方です。
だから皆目解答がどこにもない難問を、ひたすら考えてひねり出して解いた数学者のよう。。。
毎月お会いして、研究成果をどれほど表せるか。
それが私なりの最良の逃げる手立てだったようだ。
前向きでありつつも、あまりに私もつらくて後ろ向きにも考えつつも、研究し行動し続けてきた。
その末のことですから、よくできたと、我ながら関心したし、
そして、よくここまで育ててくれたと感謝ですよね。。。)


そして胸椎の後弯の強さが、尋常ではなかったところも、動き出すように。
それらが相乗して、立方の改善が顕著に見られた。
(頭、首の位置が前傾していたところから、お客様の注意力もありかなり是正されている!)


その他にも内臓の問題も以前が相当につらい負担がのしかかっていたのだ。
そしてそれも、状態の上向きになっている。それは、わかってきただろう。
(胃が、非常につらい状態であったのは、ありありと察しがつく状態でした)


極端なヤセ型の体型で、
重心が体の芯の下丹田部分に置きづらい。
それは必要な部分のコアにかかる筋量が足りなかったり、
コア部分を使いこなそうとすることに慣れていないから。
そこに焦点を当てて研究する時期が来たような気がする。



自身のコアが養成されて、
どれだけ体が使いやすくなることが愉快なことなのか!
それを味わってほしいと、心から期待しているのです。



筋膜のリリースをすれば、
それで筋肉量が増すわけではありません。


筋肉量は適正につきやすい状態にすることはできるので、
そのような状態にはさせていただいた。
それはアスリートの方々以外にも、
そのような傾向性を語られています。



お客様の年齢的に考えると、
いま、がコア部分の『 貯筋 』をするにも、
あまり悠長なことがいえないようなタイミング。



そして施術も、ここまでリリースができたなら、
新幹線で私のところへおいで頂くところを削り、
そちらの時間を動き方の練習に当てるよう促す。



そのようにすることも、
実際問題として次のステップへお客様が進む契機になるのではないか?
真剣にそのような方法を選択しなければならないのか、悩むところです。。。



こちらのお客様なら、
しっかり体を鍛えようと前向きに気分を整えて接することがあるならば、
必ず見違えるほどの体の若返りと余裕を身につけてくれるはずだと思う。
そのようになっていただけると信じています。



今まで、相当に体的にはつらい思いをしてきたのですから。。。
それはケアをそばでずっとやらせていただいた私にだから、
症状面からだけでなく、察しているところもあるのです。



そこから一気に抜けだして挽回をするには。
お釣りがもらえるほど多くの益を得るには。
今が、最良のタイミングだろうと思います。



私はこちらのお客様とはお付き合いが長いのです。


だからこそこのタイミングを見過ごさずに、トライして欲しいのですね。


やってみると、あまり関心の持てない体の使い方を学ぶのは、
一筋縄ではいかないのです。
はじめは砂を噛むような味気ないものに感じられるかもしれません。
でしたら、いろいろと私に質問を投げかけていただけるなら、
アドバイスはできると思います。


施術をメインで自分の体を良くしていこうという考えは得策ではないでしょう。


積極的に自分の体を向上させる両輪として、
施術者とお客様が噛み合うときが最良です。



私の施術の提供も、
自分の施術の方法を記録しなければなりません。
常々、そちらを志しています。
書き物をするところへ専念する時期を迎えたら、
施術を休業するか制限が加えられます。


そのようになる前に、
すでに伸筋を鍛えるノウハウを取り入れるならば、
私からのアドバイスもさせていただけるでしょう。


私が直接的に関われるうちに、
体の使い方をどう磨こうかという話題で語り合いたいなと思う次第です。



筋膜リリースでは、良質な筋肉を増量できない。
人間とは動物です。
良質な動きが体をよみがえらせるのは確かです。


自己開発と自己探索。
自分の体を使って楽しんでほしいんですよね。