夏の日の流血騒動

先日、男性のお客様がお見えになられた際のできごと。


いつものように着替えをお願いいたしまして、
それから施術をさせていただくため足を折りたたんだベッドの上に移動していただきました。


そのときじゅうたん部分に、なにやら血液のような赤いものが、ちらほらと。


私は傷がついていて出血中というわけではありません。
さりとてお客様も出血しているわけでもないように見える。


では、、、それは、なに?



基本、私は施術をしていて感覚が鋭くなっているため、
それが血液かどうかは分かりますし、
同時にそれが自分の血液の匂いかどうかもわかります。
わかったのは、自分の血液じゃなさそうだ。。。


嗅覚を利用して判断するというものは、
中医学では「聞診」という。
聞診というと声や呼吸音などだけではなくて
体臭や口臭などの臭いを嗅ぐことも含まれる。
意外なほど嗅覚は発達しているようなので、
自分の血液の匂いは察知するようなのです。


嗅覚で得たデータを、脳内に蓄積していくのです。
情報をストックしたデータベースにアクセスして
目の前の判断したいものとの類似性を探っていく。


それは意外に正解にたどり着ける技量が備わっているようです。


その能力で消去法でいけば、
私の血液の臭いではないし。


私が犯人ではないならば、お客様が。。。
十中八九、そうだろうなと。



でも、お客様の足の指を見ても出血している痕がみえなくて。。。
不思議なことがあるものだと。



施術をする前、
円融寺に散歩に行き無縁仏供養の墓の集積場に手を合わせてきたからか?
無縁仏供養墓に手を合わせるのは、いつものルーチン化された行動です。
ただ手を合わせたときに祟るようなことをする不人情だったり、
不義理なことをするものはいないはずです!
私はそう強固に信じています。




おかしい・・・。




ただしばらくして、
疑問が解消しました。



施術中、ふとお客様の足みると、
お客様の足の小指からの出血を発見しました!
お客様の足の小指がさっきまでは問題がなかったが、
今の現状では血が吹き出ていて流血中だったのです。



状況はおそらく次のような流れです。


お客様が気づかぬうちに、不運にも足の小指が出血されていた。
その出血部がじゅうたんにこすられて、流血が拭われていった。
そしていったん止血されたのでしょう。


それが施術をすることで、
一気に血流がよくなった。


施術中の血流は、通常の倍から4〜5倍もの促進されることで、
体の中を浄化しまくるという特徴があります。


すると止血されたかさぶた部分が乾ききっておらず破裂するようになって、
再度、足の小指から出血し始めたのでしょう。




それを見て、あーやっぱり。 ^-^;




それがわかるまでは、
お客様は、
「部屋の天井から、不穏な血液がしたたっているのではないか」と思ったそうです。
かなり怖い想像をしていたのですね。。。   0.0;


真夏の「本当にあった怖い話」です。


そのようなことがあれば、
さすがに私もビビります。



ただ三日月形の血の痕があるので、
どうみてもそれは爪の形ですから。
ぽたぽたとしたたる感じではない。。。


推理をすれば「誰かが、そこにいた・・・」ということだった。
だったから、
余計に怖い気がしました。




私の部屋は、施術をする場なので、
しっかり、神様が祀られた結界地。
悪い霊が立ち寄ることはできない。
だからそんなに怖いことではない。



そう、私個人は納得していますが。
私の気持ちも一瞬揺らぎましたし。 



それがお客様の負傷であったと気づき、ばんそうこうを貼っていただいて落ち着きました。


そしてお客様は、すまないねーと律儀に言って頂き、
自らじゅうたんを綺麗にしていっていただきました。
私が拭うよりも、ずっと綺麗にしていただいた。


ありがとうございます! 



今思い返すと。
じゅうたんについている微量の血痕をみた、男性二人が。
疑心暗鬼になり、ドキドキした10分間を過ごしました。。。



ラクルな感じの夏の思い出でしょう。 ^-^;