散歩は観察力を磨く術。そして体の見方の空間軸と時間軸

都内散歩をするとき。


通常は、ハンドブック上の地図を持ち歩いています。
それで十分だと思っていました。


でも最近、【 MAPS.ME ― オフライン地図 】というソフト。
( https://play.google.com/store/apps/details?id=com.mapswithme.maps.pro&hl=ja )


皆様でも利用されている方がいるのでは?


こちらには徒歩ルートを提示してくれる機能があります。
目的地までの最短で最も正確な道のりを見つけましょう。
新登場! 徒歩ルート機能が登場. 目的地に一番早く着く行き方を見つけましょう.


グーグルマップは、
ときどきこれは一般的に使わないだろうと言うルートも提示しますが、
他の一般的に利用される王道ルートも同時に提示してくれる。
そちらの王道ルートを選択すれば、驚くほどでもない。


【 MAPS.ME ― オフライン地図 】では、
王道とはいえないようなルートを、一本だけ提示してくれる。
邪道と言えそうな、きつい上り坂や、急階段や、細い猫しか歩けなさそうな私道(?)を提示したり。


絶対に本の地図では通らない道を通るきっかけになります。


結局、私にとってお参り散歩とは、
『五感を使い観察力を磨くため』だというところもあります。
余裕やゆとりのある時間を設けて、
気持ちを落ち着かせつつ歩き出す。



歩き方を試行錯誤しつつ、
周囲を観察して脳内地図に書き込みつつ。



昨日、夜に多摩川浅間神社まで。
【 MAPS.ME ― オフライン地図 】を利用して、
比較的まともなルートを提示されつつ、いくつか寄り道をしながら歩き続けること90分ほど。



たとえば、多摩川浅間神社には、
おそらくテレビでお馴染みの長嶋一茂氏の名前が見つかります。


どこか・・・というと。


多摩川浅間神社のじゃらじゃら紐飾り.jpg


細かく観察をしていくことで、
その場の空間的情報が見える。


施術は人体という小さな世界。
そこを扱うのですが、
施術をするものは脳内で内部を見える化して視点を変えつつ眺めていきます。


そうやって空間認識力を高めていき、空間軸をいくつもイメージに書き込んでいくのです。


決まりきったところだけしか見えてこない目には、
施術力が十分育たないように感じます。
真理は些細に宿ります。
作りこまれた部分には、
多くのお客様の体の空間を知る過程でパターン化したものを感じ取れる。
同時にパターン化できないその人の独自性が際立ってみえることもある。
難しい言葉を取っ払ってみて、何ら知識がなかったとしても、
そこは観察力を伸ばしていくことで感知できる。
感知したものがどういうものかを知ることには、
学問が必要です。
感知したものを調べるために学習すると力はつきます。


なんら感知力が育っていない状態で学習しても、
知識を得る学習の際は砂を噛むようなつらさを感じます。
覚えが悪く身につきません。



また蛇足ですが、人体を知る上で、空間軸を大事にする。
その広がりを過去から現在、そして未来への時間の軸で、
イマジネーション力を働かせて描くことが求められます。


お客様の体内の状態が空間を軸にして、
どのような力の関わり具合などで変わり続け現状となったか?
それは現時点での観察です。


お客様の体内の状態が時間を軸にしてどのような変遷がかつてあっただろうか?
そして未来はどのようになるのだろうか?


それらのストーリーを想像していきます。


お客様の過去の体の状態や運動経験やお仕事姿勢や内容などを説明して頂きます。



・ 過去から今までの至る状態をイメージする。
・ 施術を受けない状態での今後の状態の進み具合。
・ 施術を受けた後の移り変わり、施術を受けた変化とその後の戻り。


これらのイメージができたとき。


イメージが五感に響いてリアル化されたものであればあるほど、
自然に精密機械のスイス時計の歯車が噛み合っていて一つを回せば関連する歯車が自動で回るように、
様子が把握できるようになっていきます。


そうやって脳内でイメージを「見える化」していく。
具体的なイメージはシミュレーション力を発揮させるため次の手を導く力があるのです。


なかなか、やってみると難しいものですし、
さらなる気づきが深まるかどうかでイメージのシュミレーターは、
呆気無く昨日の像を書き換えることもあるでしょうし、
自分の施術技量が追いついていけないという悔しさもありますが、
そのような施術上の設計図を少しでも個別具体的に描くようにしています。





私の勝手な現状の見方では、
今の現状しか見ていない施術は、
穴が多く空いているような気がします。


ただ実際につぶさに話をお伺いするのも
体全身をくまなく扱おうとする施術では、
膨大な時間をかけなければならないなら。


結果、施術者が「わかったつもり」で対処せざるを得ない。


残念です。


ひとつ違いがあるのですが、
「わかったつもり」でいるのか「わからないところがある」というのかでは、
しっかり「わからないところがある」と理解している方がミスが減りますし、
お客様に対しての情報をさらに聞き出そうと言う積極的姿勢になりますので。


わからないところがあるから、そこを具体的に教えてと要求できるのですね。
具体的な話を聞き取れずに、抽象的な話を聞いて納得するのは誤認の始まり。




ここは、重要だと思います。



特に「わかったつもり(本人的にはわかっていると勘違いしている施術家のこと)」でいる施術家は、
自分がわかっていないということがバレそうになると、
過剰に感情的になってしまうケースが観られることがあります。
権威付けが吹き飛ばされそうになるのだから、危うい事態です。


もしも「わからないことがある」のは当然だという考えならば、
肩肘張る必要もなく権威付けもできませんが、
自分がわからない点があるという具体的な事項を上げることができる。
するとそういった状況下では動揺するって、、、そんな必要はないんですよね。
もし施術で状態理解を深めたり、自学研究でわからない点がさらに多く出てきたとしても、
わからないところこそが、わかったら画期的に改善させることができるキーポイントだから、
しっかり研究しておきます!となりますよね。
もし、途方も無く現状の自身の施術力で難しい状態であれば、
早々にこのような理由で私が見るよりも他の先生をお探し下さったほうがいいでしょうといえます。
それはお客さまにとっても有利に働くこととなるでしょう。



ちなみに、
私がほしい時間軸を明らかにするための情報は重箱の隅をつつくものです。
想像以上に私のイメージを刺激するものは、細々してますから。 ^-^


ただ事情をお伺いするにも、私なりに細分化した聴取をすれば、
三日三晩ほどかかるんじゃないかと思います。
それは時間の制限があるので現実的ではない。
仕方なく大事なところの数点のみをお伺いするのですが。
それでベストを尽くす。


ただ三日三晩、お体の内容をお伺いしていけば、
それで事細かに説明をなさった本人が、事象を客観視できる。
最良の賢者を生み出す力になりそうな気がするので、
お時間がある方は、ぜひ、ご自身でノートに書きしるしましょう。
これは、オススメです。