人の筋肉が退化するか進化するかは、その人、次第ですね

人の体は退化するものです。
退化して喜ぶものはいません。
だれもが自らの身を進化させたいというのが人情ですが、
結果的には使い方をミスっていて退化した状態だと言える場合に移行することもある。



自分自身の体を注意深くつぶさに見つめなおすことが大事ですよね。
そのような力があれば、
自らを伸ばす自力がある。
それは大事なものを失うこともなく、
大事なものを得ることができる人ですね。
それは、すばらしい結果を生み出します!


その貴重性を気づいた人は幸いですよね。



そう考えています。



「たとえば・・・」をあげてみましょう。


意外に大腰筋を利用して生活していない人、多くおられるようです。


ただ大腰筋は、自ら使って運動させてみたとしても使用感覚がない。


そのため、いつもが筋感覚がきっちりある大腿直筋や外側広筋等ばかりを使って足を動かしている人がいます。


大腰筋の筋感覚は、あまり「大腰筋を使っている〜!」という感じが持てずに、
ふんわりとした感じ方しかできなかったりするとき。


大腰筋の使い方が要領を得ていなかった場合には、
あまり使えていないケースが多くあります。



そのとき。



そのような筋の使い方をしているならば、
使われずに放置されれば血行悪化に陥り、
大腰筋の筋組織が栄養を取れなくて兵糧攻めになっているし、
老廃物を浄化する力が大幅減少して蓄積していまう。
またそんな大腰筋は同時に血行不良がたたって冷えています。


要するに劣化し退化(=廃用性萎縮)しやすい状態になります。


そのように普段、その人が気づくかどうかは問題ではなく、
大腰筋という足の筋肉が脊椎に統合されたものが使えない。
そのような状況に陥れば、どのような施術院に通おうとも、
腰部の前への反り返りが出てしまい、
内臓エリアが脊椎で押し付けられて、
内臓下垂へ陥ります。
もちろんそれが行き過ぎれば腰痛やギックリ腰、
そして腰椎椎間板ヘルニアなどへと展開していきます。



理想的な使い方ができていなければ、筋肉は劣化するのです。
廃用性萎縮という、使ってないならば栄養素をそこに与えようとはしないんです。
そして栄養素が受け取れない筋細胞は細りだして萎縮していく。



そういった退化するというやり方の適用のしかたもでてきます。



もちろん大腰筋という筋肉だけが廃用性萎縮という退化へ向かう筋肉だというのではありません。
姿勢が悪い人は、背中側の筋肉の伸筋が全般、姿勢維持ができなくなるような退化や劣化が起きています。


そこから抜けだすためには、
すでに萎縮等が起きているときには同時に筋膜の癒着が強まっていることがあり、
まずは筋膜リリースでそこに血液の流れを取り戻させる。
そうすることがファーストステップ。
そういう施術の使い方は賢いですね。
貴重な時間をショートカットできる。
そして少しでも施術者からアドバイスを得られたかどうか。
それが進化するステップアップがしやすくなるでしょう。



退化した状態から戻りだしたとき。
暫時、退化した筋肉を適量、きっちりちゃんと使うようにすることが大事。


筋肉を技巧的に使えるようスキルアップするようなトレーニングをすれば
使い勝手が飛躍するだろうし、その筋肉の真価は増していく。
着実に結果を残していけるようなプランで動いているかどうかです。
明確な目標や目的であること。
そこが可能なかぎり具体的に何をやるのか、成長の方向性を見つけること。
最初はなかなか成長がおぼつかないかもしれません。
今までのパフォーマンスがでなくなるからです。
いきなり結論が出ないからということで、
そこでやめてしまうようなことはいけません。
自分が成長しているかどうかということに関心を深めて、
そこでチャンスを得て自信を深めることができるかです。


成長基調であることは、結果をいきなりもとめるよりも、
遥かにしっかり評価すべきです。
きっと結果はそんな簡単に出るようなものではないから。
そのことにいい加減気が付かなければ、
本当の成長が起こる前にやめる体質が就いてしまいます。


そうなっていないか?


もしそうなっていると気づいたとすれば、
退化グセから進化グセに変わるための方法を捉え直さなければなりません。



ちなみに、、、
運動は「量」と「質」とどちらが大事だろうか?


私は個人的に質が伴わない運動はからだに悪いものだと思います。


型がよれた状態の骨格のフォームの状態で動き出すならば、
結果的に質のよい運動はできないので、
華々しい成長はありえない。
質をあげるように意識して動くならばいい。


ただ無目的に運動の量を求めて、
骨格フォームが多難な状態で無理をするなら、
それは体のなかに負担を強いる一部分だけの箇所など、
血行を悪化させたり体の左右差や前後差、または重心の異常な上昇などを強いてしまうようになるだろう。


それは健康を阻害するような場合がある。
たとえばウォーキングをしている人のなかには、体の左右のズレを過剰に強調させるような歩きをしていて、
これは腰痛症がきつくなるだろうとか体の症状が外見上私どもに読まれてしまうものなどもいる。
批判的なことを熱心にいいたいのではない。


・・・
個人的な心残りですが、
昔、地井武男氏の「ちい散歩」を見るのが好きでした。
彼の歩き方は特徴的で、手を横・斜めに振る癖がある。
見た目にはかわいい感じがしてくる動きだ。


ですが私が実際にその動きをマネてみて数分体験したら。
腎臓裏手に不具合な状態を感じ始めていた。
「これは、何らかの問題が出るのではないか。。。」そう感じられた。


体のアシンメトリーな動きの不具合は、
ときには大きな問題につながるときがある。


つまりシンメトリーデザイン化された動きから離れれば離れるほど、
アシンメトリーという崩壊しやすい骨の並びに拍車がかかります。



私は自分が動きの研究をするときに、
極力自分の姿を外側から観たイメージを思い描いて正誤を図ります。


ときには施術のやり方のポイントを見出すときには、
タブレットのビデオ撮影機能で自分の動きを撮影し、
そこから客観的な良否をつぶさに観察していきます。


ビデオ撮影や全身の姿見のような鏡を利用して、
自分の姿を見つつ動きを評価していかなければ、
動きの姿勢や動きの動作について良否の成績は
たいていがお手盛り感が大幅にアップしている。


質をあげようとするときな、
信頼できる指導者に観ていただいて指摘を受けること。


それができれば、なお、いいでしょうね。


私自身、自分の動き方の片側のみの強化などを実質してしまっていて気づかないとき。
そのようなときな使っている筋肉は過剰に使いすぎて筋肉を硬化して劣化させていて、
使いすぎている筋肉の裏側には使う量が少なくなっていたり、
またはほとんど使えてない筋肉が多量にあるようであれば確実にそこは廃用性萎縮だ。


そのような問題が体の内側で見え隠れしている。


相応に体の使い方を研究している者の場合でも、
客観性が確保できていなければ穴があることが多いので注意が必要だと思います。