不妊症になりやすい反り腰ってあるのですか?

一昨日前、知り合いの先生から女性の施術を依頼されて。


内容は、不妊症を患っておられるということであります。
整体的に観て、不妊症を患っているといえるのかどうか。


いくつものチェックポイントがあるものですが、
そのもっとも強力なものといえば、
腰部が前側に反りが強い状態です。


理由はいくつもありますが、
たとえば少しだけ挙げれば、、、


(1)内臓下垂が進み子宮後屈になりつつ子宮はおしつぶされる


(2)腰椎部分から椎間孔を通り枝分かれする神経根を圧迫して、
 性器と脳をつなぐ脊髄神経のネットワークに誤作動が生じ、
  女性ホルモン等のバランスだけでなく、
  生殖器内の血流量にも関係する。


(3)腰部の前反りが強い人の仙骨は後ろへ反り返るまま固定されている事が多い。
   仙骨腹式呼吸をするときに、前後に動きますが、
   その動きが正しい際に生殖腺に刺激を送るようです。それがうまくいかない。
  


など、


時間の関係上、図示はいたしませんが、
図で観てみると、さもありなんと納得。



特に、体の柔軟性がありつつ腰部が前へ反りがきついならば、
影響が腰椎椎間板ヘルニアなどになりぎみとなっていきます。
椎間板の上下のサイズが萎縮して寸が短くなります。
腹腔の上端が下方に落ちて、
腹部の寿司詰め量も多くなる人もでてきやすくなる。
腹腔内部の代謝が問題になってしまうことで、
内臓に廃液できな常態化した血やリンパ液が過剰に貯まる。
これは個人差があるのですが、
そうなるようなリスクはあるのかなということだけ、
意識して置くのは反り腰を改善させたくなり予防になるでしょう。


関節部の柔軟性ある人で血圧がある程度正常値なら、
寿司詰めがきつくなるので、
コアをトレーニングして開発して、
反り腰とはならないようにしたい。
もともとが関節の柔らかさをもつ人とは、
上下の軸を伸びやかに活かして生きられる優位性の高い体の持ち主。
今が上下の軸を伸ばし骨格を正しく並べることを知らないだけです。
身体を正しく軸を活かした使い方をみっちり学べばいい。
そうすれば短期間で、大きく生まれ変われるのですから。


それに気づけば希望を持つことができるでしょう。



それに対しまして、体の硬さがきつい人の場合は?
腰部の反りがあっても、
自前の腰部周囲のしこりのサポーターのおかげで、
腹腔の空間の萎縮が一定に収まるようですから。
妊娠にまでは持っていくことができるときもある。


だが、つわりが強く出てしまうし、
母体内部の赤ちゃんが窮屈ですし。


多くは赤ちゃんが母体の骨盤底筋部分の上に乗っかり切れずにいる。
赤ちゃんが骨盤のハンモックからこぼれ落ちた状態といえるのです。
無理矢理にでもどこかにすがりつく形で支えが必要となってしまう。
すると母体内で赤ちゃんの肩口が母体の腸骨の骨に当たり続けます。
腸骨というハードな骨に当てられているのですから、これはきつい。
それだけではなくて、
内臓が骨盤の前にポッコリお腹となって出ている人の腹直筋は硬化。
強烈に腹直筋の押さえが働くことで、母体内は寿司詰め状態ですし。


そのような体制を取りやすく、すると赤ちゃんの呼吸器系は育ちづらく、
それが原因でアレルギー体質にもなりやすいという先生もいるほどです。



というようなわけで、
不妊症のようだといわれると、
身体の構造上の面を知るなら、
腰椎部分の反りに気を配ります。



こちらを観た瞬間に、
体質が柔らかそうか、
肩が前に出ていて上がり気味ではないか、
胸椎が猫背になっていないか。
腰部の反り具合はどう?
顎関節に問題はないか(←仙腸関節障害が同時に起きているため)、
などなど。



徹底して構造上の問題をリセットするのは、施術者に相当な力量がなければ実質が伴いません。
そちらも難しい問題を、内部に含んでいるため、
整体がいい結果を得ることができるかどうかは一概に言えるものでもありません。
ですがきっちりと修正をしていければ、
成果が多少なりとも出やすくなるのは
経験則的に言えているようです。


だから整体にも一縷の望みを持ち、改善の可能性あるツールのひとつと考えていただければ幸いです。



もちろん、これらが整えられていれば100%の結果が求められるというものではありません。


不妊理由は、複雑な感情面の緊張の連なりや、卵子の老化などもあるでしょう。
不妊症を悩まれている方々の多くは、
親族の気持ちを推し量ることでつらい日々を感じてしまっている。
このときのプレッシャーが交感神経を優位にして内臓の力を奪い、
内臓のひとつの腹部内部にある性器の活力を抑制しているのなら。
それは強烈で施術で体を整えられたとしても難しいようですから。


ただ一昨日前のお客様は、
そのようなメンタル面の気づきを先に受け入れておられました。
積極的に気負わない姿勢を保つよう思案なさっておられました。



そこは、とてもありがたいところですね。 ^-^




周りの意向に揺さぶられ動揺する浮き草のような自分であれば、
「今の自分」を楽しみきれていない。


今、生きている自分を、どれだけ幸せにしてあげられるかです。
自分が太陽になってエネルギーを心臓の内側から放ち続けます。
誰かからの日が差さなければ生きられないものではありません!
過去の失敗や後悔を笑い飛ばし、
未来の期待よりも今の笑顔です。



それが基本姿勢。



平塚らいてうが、
1911年(明治44年)9月、25歳の時、
雑誌「青鞜」発刊を祝い寄せた文章。


「元始、女性は実に太陽であつた。
真正の人であつた。
今、女性は月である。
他に依つて生き、他の光によつて輝く、
病人のやうな蒼白い顔の月である。
偖(さ)てこゝに「青鞜(せいたふ)」は初声(うぶごゑ)を上げた。」


と。



太陽のように力強くあればいい。


自分の身からエネルギーが生じ、
周りを照らすものだと声をあげる。



立位姿勢を見せていただいて脚部の大腿部の強さを図り、
正常姿勢とどれだけかけ離れているかをチェックしたら。


それで整体で妊娠しやすいかどうかの傾向はつかめます。
ですが自身を『元始、女性は実に太陽であつた。』とこころと気持ちを諭していくこと。


そのような信念を胸に常夜灯のごとく焚き続けるならば、
不妊理由で心が疲れ緊張が不妊を強める悪循環は消せる。


私は、
元始、女性は実に太陽であつた。』から転じて
元始から今も、女性は実に太陽です。』と繰り返し言い続けていただければと願っております。
望みのかなう暁まで。



ただ、、、
しょせんは整体という民間のものであるから、
成果の保証などはできるものではありません。



施術を受ければ簡単に結果が出るような奇跡は期待しないほうがいいでしょう。


一回だけ施術を受けられた不妊症の女性が、
「妊娠しなかったじゃないか!詐欺師!!」とけんもほろろに電話で抗議をなされたことがあり、
どんなに私が内容を説明しても一向にわかっていただけなかったということが過去にありました。
それも数例に及びます。
不妊症の改善は単純なものではないケースがほとんどだからです。
本来、腰を据えて現在の体の状態の基礎から立て直す必要がある。
そう申し上げても、一切聞き入れることがなかったため、
お詫びの品と施術料を返金させていただきました。


そのようなケースは他の症状をお持ちの方には見られないものです。
それだけ大変な思いをし続けてこられたのだろうと察しております。



だからそのような過度な期待をお持ちの方の場合は残念ですが、
施術ばかりを期待しすぎても改善の確率をあげるに留められるものでしかありません。
はじめから私の施術成果は期待しないで、スルーしていただけたほうがいいでしょう。


されど腰を据えて関わらせていただけるのでしたら、
こころを込めて前進するための方策を共に考えたいと思います。


^-^