筋膜の癒着と瘀血の関係とは?

カッピングとか吸玉といわれる真空状にしたカップを皮膚につけることで、
皮膚にピンクだったり、赤だったり、紫だったり、黒だったりというマークが浮かび上がるときがある。


そのときに浮かび上がってくるものを瘀血(おけつ)といいます。


詳しくはWikipedia等で調べていただくとわかりますが、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%98%80%E8%A1%80



血液が古くなったものが体内に滞留することでたマークだといいますが、
ちょっとその存在がまんまそうであるのかは、私には信じきれてません。


私には筋膜と筋膜の間に流れている潤滑油が代謝が滞り、
本来は無色透明であったものが赤黒くなったり紫になったり、文字通り真っ黒になったりというような、
いくつかの筋膜の間で潤滑させる体液の代謝不足による問題が内部に含まれていると考えているのです。


瘀血の詳しい成分を調査したデータが手元にないので推測の域を出ないのですが。


血管の循環が完全にシャットアウトされるような血管の根詰まりがあれば、
血は、体内という黒くなるとかならないとかの問題以前に、
血行不良が過ぎて体の末端部分の壊死が始まることだろう。


それも真っ黒になるほど血が固まりだすようならば、
もう、、、それはどうなってしまっているのだろう。。。
正直、想像したくない。


それは私もムチャな施術がたて続けになると、
カッピングをすれば真っ黒なカッピングのマークがつくことがあるからだ。



先日、知り合いのIさんが、医師が瀉血療法という、
そんな瘀血を体外にだす療法をしてきたということで
自身の体から出てきた瘀血の写真を送ってきてくれた。


Iさんからは、体の中の硬結部分にカッピングをしてみると、
やはりこのような瘀血の血の塊のようなものが取れたという。



Iさんの見解では、私が施術をしているところで硬度が強かったりする場所には、
Iさんが送ってきてくれたような瘀血の塊があるのだろういっておられます。


私もまったくの同感です。



筋膜の癒着が進んだ部分のカッピングあとは、体の排液能力がまだ健在な方は、
まさに墨汁をつけて塗ったような色合いになります。


カッピングをする前に、
私が手をそのような場所にかざすと。
数センチ離しているにもかかわらず、
私の手のひらの触覚はひんやりした気を抜かれるような感触を覚えます。


施術で私がどこに圧をかけるのかを選ぶ選択をするときには、
この感覚を使って手探りをして内部を書き換えようとします。
そして深層筋を緩める特別な圧を創りだし狙っているのは、
カッピングでは届かない内奥の部分にも瘀血が溜まっている。
そこに刺激を与えて揺り動かし流しさろうとする手助けをするためです。
私が以前から勝負したいと視野に入れていたところは、
この部位の筋膜の癒着を起こした箇所にある瘀血です。
(筋膜リリースでうまく瘀血が流しされる人は、もともと体力がある人で瘀血量が少ないか、柔らかさがある場合に留まっています。
相当の量の瘀血が体内にある場合には、すでに排液がしづらい体質になっていて、
そちらへの改善の方法をさらに深部にまでリリースを深める以外の何かを探っています。
筋膜リリースに併用して改善をスピーディーにしてくれる合わせ技です。)



このお客様はずいぶん大変そうだろうとか、
本人が感じていないところまでもわかります。
意外に瘀血のたまりが多くなると自律神経系が働きづらくなりますから、
自分の体調不良のつらささえも感じて取ることができない状態になっているような場合です。



たとえば、ことごとく真っ黒なカッピングマークがでているときには、
好転反応は必ずといっていいほど長引くしきつくなるということを実感しています。
(※ 代謝力が極端に落ちると体内に瘀血が溜まっているにもかかわらず、
   カッピングの吸引に反応できないという場合があります。
   この場合のほうが、状態はかなり深刻だといえるでしょう。ケアに時間がかかると思われます)


それはボディワイズでは、以前、カッピングをさせていただいていたことがありました。
カッピングを背中にびっしりさせていただいて、そちらでついたカッピングのマークを、
デジカメ写真で撮影してお客様に見ていただいておりました。
カッピングの300回分を超えるデータを手元にもっています。
それにより多くのお客様のカッピングのなされた際の体調と痕の関係性を知ることができました。
色や形状、それが筋膜の癒着部とどう関係があるか。
それを観察してきたから、そのように感じます。


体質レベルで書き換えるには、まさに体内にあるこのような瘀血が処理され、
体内から抜け出てくれるまで、
自力の血液やら筋膜の間の潤滑油やら
様々の古き酸化した状態の排液されるべきものが体外に抜け出せるかどうかによる。


あまり瘀血の存在をリアルに感じられてしまわれると、
実際問題、あまりにも気分がいい感じが持てないもの。
写真を実際に見せていただければ、それはわかります。


「うぅっ、なんじゃこりゃ」といいたくなりますから。


そのリアルさを伴うイメージは排除したほうがいいと、
そう考えて瘀血というキーワードは避けてました。



ただ全身の要所の筋膜が硬化して血圧が低下している場合に、
この排液されるべきものが居座っている量が非常に多すぎる。
そのことを経験的に実感しているので、
やけに私が血圧の高さを重視しているのはこのためなんです。


そのような場合には、
実際に瘀血の例となるIさんの写真を観ていただくことで、
体内イメージを描くことができます。
つまりこのような瘀血の存在が流しされれば、消えてくれれば。
ずいぶん体は軽々と爽快になるんじゃないかなと。


そのようなこともあればということで、
Iさんに写真をお客様に見せる必要があればお見せしたいのだがというと、
心よく快諾していただけました。(ありがとうございました!)





ちなみに瀉血療法とは。


皮膚の一部を傷つけてからカッピングをして、
カッピングの真空圧の力作用で瘀血を体外へ吸い出す療法。
それは体の一部を傷つける時点で、医師しかしてはいけません。
私どもがそのようなことをやれば、訴えられて廃業しますから。^-^;


ただ最近は瀉血療法をしている医者がいるんですね。
私は知らなかったのですが、ネットで検索してみました。


それならば「合法」です。



Iさんは、ただ瀉血療法をするにも、いくつかの注意点があると申されていました。


瀉血療法をするとき。
・体の排液機能というものは、ある程度、体の筋肉のパワーも必要ですから、
 それが停滞しているときには排液できない。


好転反応がきつくでるケースもあると聞くので、かなり注意が必要です。
 (リスクは私もあると思うので、リスクとリターンのバランスを考えて、判断しなければならない)
 (体が相応に施術等で整えられてから行われたほうがいいと私も思います)


他にもいくつかあるでしょうから、関心を持たれた方は、瀉血療法をして頂く前に、
必ず注意事項等を医師から説明を受けたあとにしていただければと願っております。



また、このたびの瘀血のことについて、ブログには書くつもりはなかったのですが、
たまたま知り合いの鍼灸師の免許をお持ちのN先生が、
以前に瀉血療法をしている医院にて補助をしていたことがあるんだと昨日聞かせていただいて。


「これって、神様がブログに書きなさいというようなタイミングなのかも。。。」
と感じて書かせていただきました次第です。


Nさん、ありがとう。 ^-^