人は自分の存在に見合ったものを引き付ける

ジェームス・アレンという引き寄せの法則の走り?のような方のことば。


『人は自分が欲するものではなく、
 自分という存在に見合ったものを
 引き寄せる。』



以前、引き寄せの法則のような本を目を通したときには、
深く読んでいなかったためか、夢想した程度のものをも引き寄せてしまうものかと思いました。
単純に思い願ったことがかなうというものかと考えていました。


ですが『自分という存在』に見合ったもの。


部分的な曲解かもしれませんが、
自分軸の通る信念を持って行動している人の存在感は大きくなるような気がします。
だったらその過程でそれにふさわしいものが引き寄せられるんですよということで、
どんな欲望もたちまちかなえられる魔法のランプは持っていないということですね。


自分の存在に見合わないものは、欲しくてもやってこない。。。


そういわれて腑に落ちました。


そうであるならば、
自分という存在、自分の在りようを、
把握して成長させることに注力する。


コーチングスクールで、
「何ら制約がなかったら、何がほしい?どんなことをしてみたい?」という質問から始まり、
欲しいものを明確にしていく。
そして同時に、その人の自分軸と呼べるような価値観や信念などを引き出していこうとする。


確かに制約がなかったらという望みを聞き出すだけでは胸に響かず、
同時に自分の価値観や信念というその人独自の未来への方向性や質量や質感を感じさせられるものが
それら2つのことをセットで行なうときに望みが引き寄せられる効力を倍加させるように感じました。



自分のあり方を見つめるというのも、具体例を示さなければ抽象的に聞こえますが、
それは過去の経験や、未来で成し遂げてみたいと切望する願いからくるものもありますが、
今の自分自身がどうであるのかに気を配っている状態をわかっていることから始まります。
今の自分の感情に気づいて、人との関わり、自分のとの関わりを感じ、
そして体の各部に気を配って慈しむ気持ちを忘れない。
それを精密に見つめて入り込む感性を育てること。


マインドフルネスな状態で気を落ち着かせて気づきを増してストレスフルな状態を抜けだす。
そのようなトレーニングを日々していくようなことから
自分の存在をたくましくすることもできるでしょう。


自分の存在というと物質的なものの接点ばかりではなく、
自分の虚飾を拭い素性を深く見通すほどの精神的な接触を密にしていく必要がありそうだなと。


そこがわかっている状態が、ある意味、禅的な生き方や瞑想的な生き方なのかもしれませんね。


それが『 求めよさらば与えられん 』の言葉を補完してくれるような印象を持ちました。