急性の痛みと慢性の痛みの違いを解説する学習ビデオ


YouTubeで痛みについて検索をかけていたところ、
以下の影像に紆余曲折しつつたどりつきました。


お時間がございますときに、
ご覧いただけましたら幸いです。



痛みを理解しよう−10分でわかる痛みの対処法 (Japanisch)


観ていただくとわかりますように、
手書きで絵を描きつつ解説をする。


解説のテンポがよく見て飽きない。


急性の痛みについてと慢性の痛みについて。


急性の痛みは体からの警戒メッセージ。
大工仕事をしていて、手をハンマーでガチんっと打ち付けて負傷したとき。
そこから出血しているかもしれませんよね。
そうなったら雑菌が入ってしまわないよう
傷口をかばいなさいと痛みで教えてくれる。


こちらは自分自身を助けようとする脳からのメッセージですね。


この手の急性の痛みについては、
しばらくすると傷が癒やされていくにしたがい痛みが引いていくという特徴があります。


そしてYouTubeのこちらの影像解説を見ていて。
慢性的な痛みについては急性とは違うんだというくだりがあった。
複雑に内部がからみあうことで生じたことにより生じた現象が慢性痛。


ですから複雑なんです。


ぜひ慢性の痛みがあるような場合には急性のように自然に引くことは期待できない。
だから、自分の助けになるような人を見つけて相談しようという。


どこがどうなって、このような痛みが出ているのか?


日頃、慢性痛を持った方々のケアをしていても、
まさに10000人いれば10000通りです。
同じようなパターンは見受けられたとしても、
けっして同じパターンはないオリジナル状況。


一応の共通項を考慮して、
それに対する通例の専門家がおこなう対処法はあります。
カウンターストレインや、
トリガーポイントを圧でリリースしたり、
その他は通常の私の加圧法で相応に軽快し始めます。
だから先にそれを施すわけですが、
それだけで早々に対処できる方々は状態が重すぎない程度の慢性痛を患っているケース。


実はそうなると私のところでなくても、
お近くの施術院等でも対処できるのでしょう。


ただ慢性的な痛みが数年来というように
半年を越えて長引いてしまっているとき。
それだけでなくもう10年も経た慢性痛。


そのような部位においては、
体内で起きてしまう慢性痛を引き起こす痛みの発生源が複雑さが際立つ。


それは立体的に皮膚の表層から骨の間際まで筋肉の変質した硬化状態が入り込んでみたり、
それもいきすぎれば深層筋部分にかかるしこりが強まり表層筋や中層上部などは虚脱して
いい意味での張りが失せてしまっていったり。
それではマッスルポンプの力が減じられてしまう。
細胞組織に十分な血液やリンパ液やその他の体液に新鮮なものが回ってこないだけでなく、
老廃物と化したものが捨てられずに貯められた状態のエリアが増すようになってしまう。

それは施術を長年やっていると、単純に柔軟性があって元気な柔らかさがある人なのか、
虚脱しての軟化があって生命力が減じられているという状態であるのか。
その違いはあきらかになってきます。
後者の慢性痛は、単純に筋肉が解ければ軽快するというような軽作業での対処にとどまりません。
ただそこまで行かない方でも、
多くは多層化したしこりが体内の深部まで入り込んでできている人もいて、
そのようなコンディションを背負っている不快さを拭うためには、
相応の体内で起きるケミカルな変化と連想できそうな状態の改善時期をすごさなければなりません。
それは俗に申します好転反応が起きるのです。


自分の血やリンパ液などの新鮮なものが患部に届いて、
体内の筋膜組織のテンセグリティ体としての立体が保てなくなり、
細胞内レベルの押しつぶされ等により起こる酸素不足や栄養不足や老廃物の蓄積化などがある。
患部部分の筋膜を緩め代謝性向上で対処できる程度ならば問題は好転反応も小さくやり過ごせるが
すでに問題が含まれた組織を取り壊して新しい物にするようなときには
かなりきつい眠気やだるさにおそわれる。
それにかつて自分が痛めた体の部分を血を寄せて組織を直せていればいいのですが、
慢性痛を負っている人のほとんどは、
いったんはよくなったが、、、というものの多くが、
患部に血を送る量を減少させて痛みを麻痺させているだけで、
体内の組織は炎症を拭えたわけではない状態で保存し続けていますから。
そのような部位に血液が通れば、
虚血しすぎて痛みが感じられなかったところが
昔の痛みがぶり返したかのように痛み出すということがでてきます。
理詰めでそのような現象が起きると知っていても、
やはり痛みがでてしまうというのは切ないことですね。
その山を乗り越えるか、
または乗り越えるのを断念して引き返すか。。。
それらは施術を受けるお客様側での判断となりますが、
その決断をしていただかなければならないときもあり、
ネガティブの状態のあとにポジティブがあることを想像していただけて
理解ができていなさそうなお客様であればつらさが全面に感じられます。
山を乗り越えるかどうかの選択権はお客様にありますから、
私にはそこをどう山を登るに際して、
道案内の仕方をうまくコントロールするか。


そこが、実に難しいもので、
山を登らないという判断をなさる方もおられます。



そのようなところこそ、
施術者との相性や人間関係からくる賜物なのでしょう。
修業が必要なのは、施術技術のみではないということ。
こちらのほうが私の内側では大変苦慮するところです。
これについての考えはアドラー心理学でいうところの、
『課題の分離』をすることが必要でしょう。
その上で真のお客様と施術者との共同関係が成り立つ。
そこへと考えを深めていかなければなと思う次第です。



本題がそれました、、、申し訳ないです。


私の施術は慢性痛を持っておられる方々に対しては、
ひとつずつ複雑な絡まった糸を少しずつ解いていく。


大いに手間暇時間がかかり労力もそれに比例してかかるようになっております。


本格的に慢性痛をゆるめるには、複雑なからまった問題は
かえって更に絡まり方が増していくというリスクが有ります。


だから後々になっての後悔をしないためには、
経験値が高いかすぐれた観察力や考察力があるものでなければ、
対処は難しいと思います。
慢性痛を改善したいと考えている方々は、
慎重に頼む先生を選ぶ必要があると思う。



そしてそのあとに気を紛らわして日常生活を送ろうねという内容のメッセージで最後にくくられていた。


気を紛らわすというのも有効な手段のひとつかもしれません。


それは慢性痛を背負っている方のなかには、
メンタル面で緊張を強いられたことで生じた方々も多くおられますし、
一定の状態で座り続けていたり動作が定型の仕事をしておられれば体の筋肉の同一箇所ばかりが過剰に使われてしまいます。



それらが慢性痛を引き起こすきっかけになるようなときには、
自分が執心できるようなフローな気分で過ごせることに積極的に関わることが必須でしょう。
それをせずに、施術で外圧を受け取るだけでは、
どうしても、一歩、前進し突き抜けられません。


意外に気分や身体の筋肉構造の改善が慢性痛を改善させるための
原動力になることって多いのです。



だから積極的に自分の気分をよくできるようなことに関わってみましょう。




そして、もしそれでも「ちょっと改善しづらい慢性痛だな・・・」と気がかりならば、
私にもお気軽にご相談ください。 


最近は、バレエをやってみませんかとか、ボルダリングはいかがでしょうとか、太極拳を!
とか。。。
私はスポーツ系のことを、いつのまにか勧めている自分がいて驚きます。



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