カッピングの痕は、姿勢が整えられない人には確実に出続けるものです

中国人女性が、
アルコールで松明のように火をつけてガラスカップを温めて、
患者の背中にカッピングをしている様子。



Traditional Chinese Medicine TCM Cupping Schröpfen in China 拔罐子 カッピング療法 Ventosaterapia


私はプラカップというプラスチック製のカッピングカップを普段使いに使っています。
だが下記のガラスカップを使ったほうが、
プラカップよりもさらに強力だと聞いたことがある。


プラカップでは、ちょっとのコリぐらいでは赤黒く出た程度が、
ガラスカップでは、どす黒く跡が出てくる。
つまり体内に蓄積した老廃物の廃液する量が、
ガラスカップのほうが数段上なのですね。



私のよくしていただいている方は、
幾度か医師の施術によりカッピングという吸玉療法をするときに、
少しだけ皮膚を傷つけて体内に蓄積した老廃物を吸い出す療法を受けておられました。


肩こりや腰痛などが慢性化している方々は、
ほぼ誰もがその凝りの部分に老廃物を蓄積しておられますので、
ことごとくカッピングをなされば体内にある潤滑油が代謝されにくくなり廃液となる油分に驚くでしょう。


ときどきカッピングのカップ内に溜まったのが瘀血と呼ばれることで、
どす黒くなった血液だと早合点されそうですが、
血液があふれだすほどの深部まで皮膚を傷つけてはいないのですから。
もし血液がどっとでてしまうような状態まで傷つけたら、
早々にカッピングのカップ内は赤々とした献血をしたときに見て取れる血液で溢れかえるのです。


つまり皮下の老廃物を蓄積する層の問題。
凝りの強く現れているところにカッピングのカップの痕が黒くなったり紫になったり赤くなったり。


「体内の潤滑油が代謝して新しい無色透明状のままでいてほしいものだが、
 途中で使い終わり古くなった潤滑油を排泄する配管が詰まって滞ってしまった」
ということですね。


たとえば、凝りのある人の背中の皮膚をみると、毛穴が少し大きめに開いて見えるようなときがある。
そのような際には、すでに皮下に老廃物が溜まっているようですから、
カッピングをしなくとも問題があるとわかるものです。

または筋肉のコンディションを、外から触るだけでも、
どのような質であるかを表層から深部に至るまでの柔軟性や暖かさや湿度など、
幾つかの情報を見て取って体質が変わったかどうかを察知することができます。


凝りがひどくなる場合、
酸化して粘ついた古い潤滑油を使って筋肉を動かしているんです。


そのようになられるようなハードな仕事をなさっておられるとき。
つらいですよね。


または、自分では気づかないうちに
そのようにする立ち居振る舞いの状態をなさっておられますから。


それは新築の家屋が強固に垂直につっかえ棒も必要なく建てられたものと、
ピサの斜塔のような傾いているところを含みつつつっかえ棒で支えているのか。
そのような身体操作の違いは見て取ることができます。



実は、今日、ずい分前からおいでいただいておられますお客様が、
いつもならば、「ここ、あそこ、ちょっときつくて、、、」
と施術前におっしゃられることが多いのですが、
「別に、今日は悪いところはないんです」
とおっしゃっておられました。


私も見た瞬間、立ち方の仕様を変更し改善なさって定着した後を、
その方から見て取ることができましたので。
かなりにんまりとしていました。


施術中に「体が体質レベルで変わってきましたね!すごいじゃないですか」と、
口に出していってしまいました。


ピサの斜塔のような骨格の並びでは、
体質が変わったとしても、
体内のリンパ管や血管、それに潤滑油の流れなどの配管が滞るような
大きめな関節付近や筋疲労が強いられるほど誤用され酷使された部位を創りだします。


ロボットなどを作ってみれば、
重力との関係上、釣り合いをとることの大切さは身にしみるのですが、
なかなか自分の体を客観視できないため、
自分の体は正常に骨格が理想状に並んでいると思えてしまうものです。
この場合は、体の状態を理想状に引き上げる力はさほど期待できない。
残念ながら、いつかの不具合のあった状態に自らを後退させるのです。
私は、願わくば、一刻も早くそこに気づいて抜けだして欲しいのです。


自分は正しい状態であるはずと執着すればするほど、
なのに改善せよというのは解せない。。。
という混乱と葛藤では脳にどのようにしてほしいという設定を最良なものとして指示できないのです。



できることなら自らが自分の体を客観視して、
不具合があるところも状態の整えられているところも、
脚色なく素のままに読み取って修正を加えていくこと。


そのようになさろうとするときに
脳はちゃんとした姿勢の修正力を働かせてくれます。


このような状態になると、
カッピングで吸玉療法をしてもカップのマークがつきにくいものです。
またはもしもかつての蓄積した老廃物がカップのマークとしてでてきたとしても、
早々に代謝力が血気盛んになっておられるため、
皮膚表層に表出してきたカッピングの跡を形成する老廃物を流し去ってくれることでしょう。




私は、これを「体質がずいぶん安定してきましたね」といいます。



^-^


よかったな〜


お客様が、辛抱強く、あきらめずに通い続けていただけたことに、
こころから感謝いたしております。