「劣等感」が大成への鍵

アドラー心理学アドラー博士が
心理学に深く興味を持ったきっかけのひとつ。


そこに『劣等感』がありました。



彼が開設したクリニックに、今は花型のサーカスのスターたち。


その多くが体が弱かったり運動ができなかった過去を持ち、
その劣等感をはねのけようと必死に誰より、努力し続ける。


体が弱かったからこそ、
子供のときにみたサーカスの空中ブランコのさっそうとした演者の笑顔に魅了された。
あこがれたのでしょう。


苦手なものを我が身につけようとするときには、
どれほど苦行になったか、本人しかわからない。


健常な団員希望をした者たちは途中でサーカス団から去ったものの、
劣等感を持った者たちが、歯を食いしばるものたちが、
サーカスの舞台でさっそうと演じるまでなっていった。


劣等感をはねのけて余りあるほどの情熱は、
かえって偉業を成し遂げる結果へと繋がる。


「劣等感が偉業を成すための鍵」


そのようなケースから劣等感には力がある。
そこにアドラー博士は惹かれて、
幾冊かの劣等感について語る著書を残した。



劣等感を持てたものに対し前向きを迫る力は、
人生を明確に、そして大きく変える。


そんな一歩を踏み出す力の源泉となるといえるだろう。
 


そういえば、私自身も、元々体が本当に虚弱でしたし、
かなり劣等感の固まりのようでもありましたから。


劣等感というよりも、悲観的でもあったのですが、
それでも、
「そのままじゃ、情けないよな・・・」
とか
「悔しいです!」と、ザブングルの加藤さんがシャウトするかのような気持ちも。^-^;


ただ後ろ向きになるのも勇気が入ります。
そんなことをすれば、劣等感が確実に増していくだけですから。
やっちゃいけないことの筆頭ですよね〜。
そこは、、、。


遅々とした自らの歩みの速度を大事に保ちながら、
劣等感を癒やせる力を求め変化し続けてきました。


私自身は、それほど現状大成するものではございませんが、
施術での品質、付加できる価値、そして施術で関わったお客様の感動の声を聞いて喜べてきました。
それで、私は、じゅうぶんにしあわせな気持ちでいることができております。





あと、他の人を道連れにしてしまうのもなんなのですが、、、。
最近、騎手の宮崎さんとメールでやり取りをさせていただいていて。
先日私のブログでとりあげさせていただいた方なのですが。


2017年08月11日
あなたは ”Z-health” って、ご存知でしょうか? ^-^
http://bodywise-note.seesaa.net/article/452598938.html
興味ある方は参照のこと。 ^-^



彼に魅力を感じたことがあります。


どういったことかというと、、、。


私は随分前のことですが、
彼の施術を一度したことがありました。
そこの彼の体に書かれていたものを、
よくよく触れて知ってしまったからでしょう。


もちろん騎手をなさられるだけの力量はしっかりしておありだと確信します。
ただ潤沢な体力等を備えられているから戦えているわけじゃないのはわかる。


精神力を熱く膨らませつづけて前進し続けて、
目の前に現れたことに取り組み続けて成熟へ。
葛藤を持ちながらがんばっているんだろうな。
勝手にそのように感じていたことがあります。


今考えれば、身体的な劣等感を持っておられる自覚を持ちつつも、
目標となる騎手を仰いでトレーニングに励み続けて夢をかなえる。
劣等感をバネにして他者を凌ぎに凌ぐ力に変える執念。
そんなものをお持ちだなと、施術をして感じたことがありました。


そして彼は、これから Z-health という新たな自力を伸ばす力を得たことで、
本業を下支えしてくれるものと信じてやっていこうとしておられるそうです。


落馬事故を起こされて大変な怪我をなさったことがあって、
私としては心配していたのです。
落馬事故を知り、
おそらく多数の方々から安否を案ずるメールをもらっているだろうから、
私が書くのはなんだか面倒をかけるんじゃないかと思って、
書くかどうか5日間位は迷ったんですが。 ^-^;
大怪我だが無事だとのメールの返信をいただいて、
安堵したことを覚えています。



宮崎さん。
重症でベッドに横たわりながら
身体操作の研究をし続けたといいます。
それで Z-health へ深く学び関われる時間を得たことに。


なるほど、なるほど。
やることが前向きで、
骨がありますよね〜。 ^-^


こういう人は、
大成するかどうかよりも、
とにかく自分のやりたいことに対してどんな手を使ってでも工夫してそれを得ようと頑張り続けられる。
そういうことなのでしょう。






私は、劣等感という自他を比べたときの身をすくめたくなるつらさにも。
自身の多様な価値を認め、
それに近づくためのゴールを含んだものとして考えていこうと思います。



そう思えるようになってきたときから、
劣等感を背負っていた自分の姿からも、
そっから好きになったと受け入れられだした気がしてなりません。




また、施術の仕事をさせていただいておりますと、
お客様の中にはとても人に自分の体験を語ってもわかっていただけないだろうと思えるほど、
心中、深刻でつらい身体上の思いを持ち続けてきた方々もおられます。
そのようなお客様を、何人も、何十人も関わってきました。


私自身では、いまだに人間ができていないところがあって、
うまく寄り添い続けるということもまなならないのですが。。。


やはりそれでも、いつかは劣等感を持てたからよかったと、
口を開いていただける地へと近づく努力に身を任せていき、
いつかそこから大切な成長の緒を得るきっかけになさる人。


そのような有意義な人生を送っておられる人なのですよね。


そんな気がしております。