自作てい鍼と呼び続ける理由 ^-^

今月は、今年の1月に予約順番待ちに並んでいただいてお客様に
「施術の順番が回ってきました!」
というメールを書かせていただきました。


それで新規にお顔を合わせるお客様が多く、
私としては緊張の連続。


その緊張の内容は、、、。
新たなお客様の一人づつのお体の状況や状態、
それに施術を受けるニーズも大きく違います。


おおよそ一年も前の私ならリリースできない部位も、
おかげさまでずいぶん着眼して研究してきた部分は
がんばって解放することができるようになりました。


いったん一人のお客様に対して成果が見えてくると、うれしくなるものです。


更にその研究しようと考える視点を多様に広げてみたくなるものです。 





と、、、長い前振りのようになりましたが、^-^;


たとえば自作のてい鍼なども自分にとって使い勝手をよくするよう
使い方や小さな削りの変更などアイデアを付加させるようにしています。


ちなみに、、、
自作てい鍼の利用箇所は胸部の胸骨やその周囲の肋骨部分から始まりました。
次に脊椎脇の一側線や臀部の深層筋のリリースなどから、
腋下や鼠径部など。
数種の自作てい鍼を適宜そのアプローチに合わせて持ち替えて利用しています。
単純にマッサージスティックとは違う点が、
お客様の施術をしていくうちに目のあたりにすることが多く現れてきています。
神経系に対して、ビンビンと感じられるツーンと奥に刺さるように入り込む痛み。
ときには鋭敏な感覚をお持ちになられているお客様は、
「今、そのてい鍼を当てられるちょっと手前で、電気が流れたよ!!!」
とおっしゃっていただけました。




そのような言葉を頂戴いたしまして、一応のこと「てい鍼」のような機能もある、
という認識を持った上で「自作てい鍼」と呼ばせていただいているところです。


お客様から「別にてい鍼と呼ぶだけでいいんじゃないの?」といわれましたとき。
なんだか、いまだにそう呼ぶには、心理的に抵抗がありまして。 ^-^;


私がずっと「自作てい鍼」という言葉を使い続けているひとつの理由は、
どうも自作てい鍼づくりをしていて、自分の自作するてい鍼の仕事が粗くて。。。




<Rさん>というお客様から、
その方が丹精込めて制作した純銀製6センチほどのてい鍼をいただきました。
みごとに鋭利な気の流れがビームのように照射される逸品です。
その気の流れは私にも遠目で観て感じ取れますので。
一般の方には、気感を鋭敏に感じ取る感覚を持たれている人は少ないと思いますが。
市販のてい鍼では私はこのように評せられるものは、いまだ目にしたことがなくて。


世の中には、あるものなのですね〜。


持った感じは純銀という金属であるにもかかわらず
粘りを感じ手に吸い付くようで扱いやすいものです。
施術家のプロの方が触れば、欲しくなると思います。^-^


Rさん作の純銀製てい鍼.jpg




Rさんのてい鍼は非常に美しいスタイルですし、
仕上げ方も完成度が高く仕上がっていて、
観ていて気分がよくなるんですよね〜。


美術工芸品ではなく実用性のあるもの。
でも手にしていると、自身の体の芯が、
”スッ”っと延びて呼吸が通る感じで。


私には同じ材料と工具を持っていたとしても、
同じものは造れないでしょう。


自身でもいくつかてい鍼を作ってみたものの、
Rさんのてい鍼のような品質の仕上がり感は、、、。
皆無で不細工な感じでして。



私の自作てい鍼は、伊勢神宮しかり他にも名だたる神社仏閣めぐりを経て、
気の充実を促していますし金属内部に電子の流れが良くなる工夫もしています。
ですがそれに加えていつか私も美術工芸品のような型を持ちながらも
実用がたいそういい感じのものを作りたいですね。
おそらくしっかりと美しくなるほどの設計がなされておれれば、
施術上の成果も当然のように増すように推測されます。


そのようなてい鍼が作れたときに、
てい鍼づくりのアマチュアっぽい「自作てい鍼」という名を卒業して、
出世魚ばりに自分の作ったてい鍼にそれらしい名前をつけてみたい。
10年ぐらい取り組んだらどうにかなるんじゃなかろうか。 ^-^;;