言葉の解説ではなく、体へと語りかけるメッセージ、その大事さに気を配れば、すばらしい!


施術を受ける人のうちに、
「体に自信がある方」もおられます。


ただその自信というものは自分の知識内のことでしかありません。
実際のところ「なんとなく、そういうもののはずだ」ということ。


そこを一歩も、そして二歩も。
そこから外に出た範囲は、
必要な情報や知識や知恵であっても知らない、そしてわからない。。。
でもその時点での判断をしてしまう。


そのようなことが、いかに多いことか。。。


ソクラテスは、
自分は「無知の知」を得たことが、
あなたがたよりも私が優れて知的だと語りました。
物事をより正確な判断へと導くための力を持つこと。


それは大いに自分の将来の分岐点で活躍する知恵となります。





私は、もしその場で自分がお客様の身であればどう考えるだろうか?
そんなことを考えたときに
かつて、ブルース・リーが弟子に言い伝えた3つの原則を思い出すものです。



1.有益なものを吸収しなさい。
 その瞬間に気づくものを、気づくことだ


2.古典のゴミを捨てなさい。
 仮にものごとはこうあるべきだという常識、規範を捨てて考えなさい。
 あなたの思い込んだ禁止事項というルールも、打ち捨てて考えなさい。


3.決まりはないのが決まりだ。
 自分が思いつくその瞬間に現れたルールを適用するのはいいだろう。
 だがそれにさえもそれを唯一のものだと限定的に考えてはならない。
 他のパターンや考え方も受け入れなさい。





実際のところ、
施術を受ける多くの方が施術を卒業する際におっしゃられる言葉があります。


「施術を受けた当初、説明されたことの意味がピンと来ないところばかりだった。
それは施術を受けて行って、徐々に体に課せられた制限が取り外されていくにしたがい、
はじめてそのときに理解できることだとわかった。


その言葉で説明されている言葉は、
思考レベルでいくらわかったつもりになったとしても、
いくら言葉を重ねて多様な言葉で言及されてみたとしても、
実感できなければ理解を強い姿勢で拒み続ける自分がいるこが後から分かった。
そしてそれは体験レベルで肉体が納得した瞬間に悟れるものだということなんですね」



たとえばよくあるケースでは、
それは私が、この状況の胸郭コンディションでは呼吸が深くなされていないでしょうというのも、
「ずっと、私はいまのままで十分息も吸えてるのだが、ひどいことをいう人だな・・・」
と思った。
それが、、、
呼吸器関係の部位が正常化したところまで建てなおされたときに、
私が伝えた言葉が「確かに、確かに。。。」ということを知った。


ただ、うまく信頼関係が結べていないときには、
お客様自身が自分の体の状況を判断する情報が少し少なめな状態で、
「ずっと、私はいまのままで十分息も吸えてるのだが、ひどいことをいう人だな・・・」
と感じたり、
または私自身、施術初回ではお客様の体のコンディション上、
悪い部分のみをダメ出しをたくさんするのは
心的なダメージを与えてしまうのはよくないと感じています。
それでとりあえず安心なされるような部分を、
いろいろと見つけてバランスよくお伝えするといようにしています。


自分の体の状態をどうであるか、
施術を受けた際の視点を体験的にも増やせたものですよね。
実際に有益に働くのは、
私自身が発する言葉以上に、
私は施術を受けて感じ取った体の各部の痛みや不快感、左右差や立ち方のバランスの乱れ、、、
などの情報のほうを信じて咀嚼してその後の参考にしていただければいいのだがと思っています。




言葉は、
伝えるにも情報の共有は思い描かれるイメージや、
その言葉の一言に含まれる情報量の差があるため、
正確な伝達ができるようなものだとは思えません。


言葉で伝えるような講釈を丁寧にすることもある。
だがそうするにも、
理論武装してなぜこのような施術が必要かという
解説をするにも非常に多くの言葉が必要なのだ。



実際、お体の一部分でも大きなダメージを得た方は、
関連部分が複数に渡り問題が点在する状態になっています。


それにより一般の方に伝える部分も、
ほんのわずかなところをピックアップして丁寧に伝えているにすぎないのです。
施術をさせていただく時間には、時間的な制限があります。



だから言葉の解説は付帯的にあった方がいいが、
それにばかり耳を傾けているよりも、
私の施術は直接的に数多く体へと、脳へとお客様への情報を提供させていただいています。
施術での語りかけられた言葉は、おそらくワンセッションで1000以上になっているだろう。


私はそれぐらいの部位を、意識して、ここ、何かあるから気づいてという願いを込めます。
そしてアプローチをしています。


多すぎやしないかと言われそうですが、
私の施術スタイルが現状でそうであるのは私が決めることです。
それで実際、多くの成果が相乗して生み出されているものです。


そして施術の手技で語る無言の言葉のほうが、
雄弁にお客様の体のセンサーに語りかける言葉を物語っている。



自身の施術を受けた時の感覚をどう感じ取ったものか。。。


それに慣れていない人は、
言葉の説明に納得します。


ですが真剣に施術を受けようとする人の多くの方々は、
言葉の説明以外のもので説得されたと語ってくれます。


体験から率直に学び取れたものや、気付きがあった人。
それはとてもさいわいな方だと思います。