中医学での緑内障について調べていると、
眼と肝臓の関係性を酸素消費量で深く結びついたものと説く解説がしてあり、
とても納得できるもので興味深かった。
眼の酸素消費量は,組織重量当たり最も多く,肝・脳の3倍にもなります。
肝臓は腎臓と共に臓器中最も酸素消費量が多いため、
体内の酸素量が不足して,酸素の奪い合いになると,
生命維持に関係の少い眼が一番に犠牲になってしまうのだそうです。
目も、大変重要な器官ではあるものの、
生命維持を優先させるならば臓器の機能不全のほうが致命傷になるということ。
そうならないように、酸素消費量が多い眼の機能を、
まっさきに切り離そうとするというのも無理からぬことです。
眼病の多くは中医学では肝臓に関係するのだというのも、
このようなことからもうなづける話です。
また疲労が肝機能を低下させても,眼にすぐあらわれやすい。
眼を酷使することは肝腎機能に悪影響を及ぼすことになるそうです。
そのような肝臓と目との相互作用があるというのも興味深いですね。