数日前の施術でのこととなります。
お客様の個人情報につきましてはプライバシー上、詳細はお伝え出来ません。
それゆえにかなりボケた感じのご紹介となります。ご了承ください。m__m
お客様は、
脚部、特に膝に負担感が強く、
お医者様からは手術を勧められたとおっしゃいます。
私も個人的に施術がたたって膝を壊したことがあり、
それが膝関節部分の鋭い激烈な痛みを感じたり、
ときには腸脛靭帯の靭帯のねじ切れるような痛みを。
そんな状態を体験してきました。
かつては何年間も継続的に、
施術をするにはぎりぎりの状態だったこともあって。。。
ただしその当時の私の身体上のコンディションを上回る状況であることは、
末梢神経部分への引き連れを手足の腱でみてとることができます。
私がかつて感じたことがあった膝のレベルのはるかに進行した状態でした。
私にはそのつらさのレベルの想像は、一部しかつかないほどの様子でした。
そのお客様が施術を受け始めていただいた当初。
おそらく現在お通いいただけているお客様の中でも、
なにもせずとも交感神経が優位がつづいて休めない。
体の芯から蓄積して逃れようなき疲れの強度は強い。
わずらっている側の膝関節部分または脚部に問題があるように見えてはいます。
ですが全身に及ぶ筋緊縮が、
象徴的に一番使われやすい部分の膝に症状がでたものです。
だから全身の過緊張があるうちの「膝”も”わずらっている」という状況です。
身体的筋肉や神経系の緊張が常々続く状態では、
ご本人でなければ体感できないつらさでしょう。
それは私には察することができました。
ただそのお客様。
私が頭がさがるほど前向きにできることを真剣に取り組まれていて。
私のところへお越しいただく前では、
いくつもの施術院を通われたとおっしゃいます。
自身でも健康番組等は欠かさずチェックなさり、
あきらかに健康最新記事は私より詳しくて。
私が教えてもらっています。 ^-^
お客様のお体の現状も
すこしずつ施術を続けて受けていただき、
お体の過緊張がほどけてきたように感じ、
私も、最近ちょっとずつホッとしていました。
先日、そのお客様が海外へご旅行にいかれたそうです。
思い出深いご旅行になられたと思われますが、
旅行後に体調不良がつづいて施術のご予約をキャンセルしたいというご連絡をいただきました。
施術のキャンセルは、いつだって気がねなく受付させていただきますが、
そのときの私の脳裏に浮かび上がった状況は。。。
基本、慎重派とは名ばかりのビビリなもので、
いろいろとお客様の膝やお体全身などの負担、
状況が悪化なさっているのではないかなどと。。。
勝手なことが、100も200もでてきます。
それで先日にご予約をいただきお越しいただいた時までに、
そのお客様の体へのボディケアプランを綿密にたてまして。
すでに症状として医師に認められるまでにいたったものは、
容易にケアできるようなものではありません。
それは施術者の根性や気力も必須ですが、
その場のお客様の個人情報を踏まえ現実的な計算が組まれてなければ、
まずもって100%、施術を受ければ受けるほど悪化する局面を迎えます。
多くの施術院に通ってきたが、そのようになってしまったというお客様の声が、あまりに多いのです。
施術は、もともと現状破壊を促すものですから、
良きにつけ悪しきにつけ、
リスキーアプローチです。
なのでこちらのお客様に対応させていただく際は、
複雑で細分化して積み上げたステップになることが多いので。
いつも私の頭のなかで施術前のシミュレーションを数十回は繰り返します。
そうして私の施術中の手を想像をつけてから施術をするから成果を出せる。
そのようなものだと考えています。
(これができるのは、受付させていただいているお客様の人数をほんとうに少数に限っているためできることですね)
他のお客様では2〜3回ほどの施術上のシミュレーションを施術直前に脳内でおこなっています。
もちろん、その回に必要な施術にかかる情報は、仕込み作業で事前に入れておくというものです。
ほんとうに膝って、一番と言っていいほど治りが悪い部分。
慎重な医師に手術を宣告されたような場合には、
特にそれを回避することができるケースは少ないようです。
激烈な膝の耐え難い痛みから、
数年後には手術をなさられて。
ただその後も不調は続きます。。。
そのようなケースが多いようです。。。
日頃、どうしても歩かなければ生活ができません。
ムリをして膝の痛みをこらえてつらい緊張状態で身を引きずりながら。
ちょっとした痛みでも、身は凍るように固まるので、
それがあって、施術成果は相当に高められなければ、
早々に相殺されてしまい状況好転が難しいものです。
膝の状態悪化は、腰や背中の過緊張が進みすぎた、その末期ともいわれ、
ちょっとやそっとの施術では、残念ながら「よくて現状維持」なのです。
私が施術をするに際しても、根本部分にまで掘り下げてがんばってみても、
100%の安定的な成果がだせるかどうかは、お客様のがんばり次第です。
で、一昨日前の施術では、
お越しいただく前までに、
よほど悪化したようなことがあった場合には、・・・と。
対処するための数十回の脳内での施術シミュレーションを繰り返すだけでは落ち着かず。
いろいろと普段は観ないような部分にも意識を配るように情報の仕込み作業をしもしました。 ^-^;
基本、慎重というよりも心配性なもので。
施術当日、お客様に容体を教えていただきました。
すると実は、、、
インド旅行で衛生上、かなり問題がでての体調不良が大本のキャンセル理由だったということが、
お客様のお体の様子を私が観てもわかりました。
インドツアーに行かれた方の、ほぼほぼ全員が、お腹を壊してダウン。
ともにご旅行にいかれたご主人様も、大変だったそうです。
腹痛もつらいものですが膝等の悪化じゃなかった点は、よかった〜〜 ^-^;)
その時点で、「ほんとうに、よかった〜〜^-^」とほっとしました。
一気に肩の荷が下りた感じでした。
脚部のコンディションが私が危惧したようにはなっておられず、
そのお客様にしましては大変珍しいことですが、
施術中に1時間以上は寝入られていました。
おそらくうつぶせ寝でいるだけで、
腰部や頸部等に詰まり感が大きく、
施術を受け始めた当時にはいろいろ気遣いをさせていただいておりましたが、
うつぶせ寝で、しずかに背中をトントンとされながら気持ちよさそうに寝ておられまして。
お客さまご本人として、
いままでは施術中には、
眠くなるということは、ほとんどなくて。
たとえば、かつて通っていたヨガで、シャバアーサナをすると早々に寝息を立てる人たちをみて、
不思議そうに思えておられたそうです。
ぜんぜん、眠くならないので。
自分はそういうものなのだろうという、そんな感じだそうでした。
それが施術中、ゆうに一時間を越えて寝てて。
ちょいとこれは本格的に脊柱周りの交感神経優位のままにする部位に緩みが入り始めた様子です。
私から見れば、まだまだその奥には強い深層部の筋膜の癒着はあるので、手抜かりなく施術を進めるべきですが。
でも、体の変化を表層や中層部の筋肉がほんとうにやわらか〜い状態に、それが維持できるようになっています。
以前、終わりなき冷えた筋肉部位の細部がそこかしこに点在し、筋組織の萎縮硬化が体を自縛していたロープが、
少しずつ、少しずつ、緩められ解かれてきている。
その様子から、私もひとつ大きなステップを登れたような気がいたしました。
お客様自身の治そうとなさる最大限の努力を日頃なさっておられなければ、
私の施術成果などは焼け石に水のようなちっぽけなものでしかありません。
つくづく気合をいれて治ろうという自覚や欲求の元、
自ら努力を惜しまない方はすごいなと思う次第です。
症状が進んだ場合には持久戦になります。
現状を正確に把握して粘り強い判断の連続です。
そのことをお客様自身、
性根を据えて取り組む。
そんな姿勢を、言葉を、
積極的に私に伝えていただいております。
そのようところで、私の施術をご利用いただけて。
私自身、本当にラッキーですね。
そう感じています。
またお客様にはインドにご旅行にいかれましたおみやげに、
わざわざ私にまで美しいショールを頂戴いたしました。
しっかと私が日頃、おしゃれではないことを見抜かれていて、^-^;;;
「よろしければお母様に、お上げなさるのもいいでしょう」と言葉を添えていただきました。
ほんとうにありがたいことと感謝いたしております。
100%の改善は容易ではないものですが、
でも現実的なところで海外旅行へお出かけになられる際になんら不自由のない
「これなら膝の心配は実際レベル上問題はない」という施術卒業レベルを目指して、
私もこれからもがんばります!!!
どうぞよろしくお願い致します。