プルパで、肩周囲や脇下の徹底リリース!成果、大!

先日、当ブログでプルパについて書かせていただきました。


2018年09月28日
プルパの脊柱起立筋の一側ラインの硬化部と石のようなピンポイントしこりのリリースパワー ^-^


金剛杭プルパ .jpg


プルパでは、
・脊柱起立筋の一側ラインをリリースする
・ピンポイントのしこり部分のリリース
などの精密なしあげポイントのリリースを担当していただいております。


ピンポイントリリースでの立ち回りの器用さは、とてもいいですね。



身体の芯が硬化した筋肉が多すぎるときには、
プルパでのリリースでは力不足で適用外となるでしょう。


そこは今までとおりのやり方が必要となります。
錘を使いましたトラクションでのリリースや自作ていしんを使ったインパクト圧。
そちらの活躍する場は、身体の芯の硬さの状態によって使い分けが必要となります。



つまりそれは一本の四角い銘木を用意して彫刻をするがごとくです。


【ファーストステップ】
四角い長方形の木の素材に、これから掘り出す像のイメージを3次元的に描いた図をトレースして墨付けをして下書きをする。
それから素材の木に不要となった部分を荒削りに削っていく一次作業が始まります。
ざっくりとのこぎりやノミを使って取り除いていきます。
そうやって全体のフォルムを描き出していくのです。


【セカンドステップ】
その荒削りが終わると、
もう少し細かく大きめな彫刻刀でざくざくと切り出すのです。
そういった荒削りのフォルムから中間的なイメージ像が描ける状態にすすむのです。


【ラストステップ】
最終的に、より詳細に削りだすところを残したので、
そこで仏像なら慎重に顔の表情部分、手足の指先や衣服のしわなどを彫りだします。
臍の細い彫刻刀などを駆使して、
細部に魂をこめる。
ここが仕上げです。


彫刻に不慣れな方は、
いきなり素材の長方形の木に細かい作業をしてばかりに気が行く人が多いようです。
全体のフォルムを荒削りして要らない部分をとらないといけないのに、
そこをいきなり仕上げに使う細い彫刻刀で取り掛かっては仕事が進みませんよね。
手順を通していかなければ、すんなりとラストステップまでたどり着けないのです。



で、私の施術でたとえるならば
現状では、
【ファーストステップ】
「ボウエンテクニックのムーブ」を使い多様な当たりをつけていく。
ここで浅層部分の見立てをしていき、情報収集をするのと同時に、
患部の熱(冷えすぎやほてりや熱症など怪しいものがないか)を見たり、
ちりちりとするような静電気的な気のもれがないかどうかをみています。
そほのか望診といわれるような顔の表情や身体の左右差や重心の狂いなど、
検査をしつつ調べていきます。


【セカンドステップ】
浅層部分をとってそれよりも奥にある層に突入していく。
そのためには「錘を活かしたずり圧」や「自作ていしんのインパクト圧」が効きます。
これが彫刻で言えばほぞの幅がある程度の広さがある彫刻刀で形を作り出すときにあたります。



【ラストステップ】
「ディテールを描きこむツール」を利用して、細部に埋まりこんだしこり部分を解いていく。
これは印象の強い手先や表情などの作りこみとなるわけですね。
ちなみにそしてそこに至るまでの下作業が十分に済んでからでなければ、
このステップに熱心になってみても手順違いだとしか言いようがありません。
それは下準備としての前段階が整えられ完成してもいないまま、
次の工程に移っては、結果的に二度や三度の手間を費やすことになりますし、
なかなか思った完成に近づけたくとも思うに任せない。
非常に、リリースする側もされる側のお客様にもストレスの溜まることです。




今、主に通っていただいておられるお客様のには
ファーストステップとセカンドステップがお済になられた方が多くおられます。
相応の筋膜の深層筋は緩められていてきれいな整えられた状態の方がほとんどです。


するとより詳細なピンポイントにスポットで狙いを定めてリリースしていくための、
精密なリリースがかなえられるツールがそのようなお客様には必要であったのです。


そのような状況を打開するためのツールを捜し求めていたところに現れてくれたプルパだったんですね。。。
それはアクティベータでも、ゼロプロマッサーでもなくて、、、
プルパという大き目のていしんとして使われるインパクトの強いツールでした。




その活躍は、当初の私の思惑以上のものとなっています。



たとえば、
昨日の施術にて、
肩周囲の根の非常に深いしこりを内在して肥大化した状態を背負う形となった私との同業者の先生のセッションをさせていただいて。
まさにサードステップへ進まれた先生ですから、
ほとんど自作ていしんのインパクト圧を使うことも数少ない様子で、
プルパをフルに活用してのリリースをさせていただきました。
プルパと錘によるずり圧をメインのリリースに構成していき、
自作ていしんや私の自作していた長さのあるていしんでもカバーできなかった部分をプルパでリリースしていきました。


プルパですりすりしながら解くとき以外には、患部に先端部分を軽めに接触させてくるくると右回転させていく作業を多く使いました。
患部の先端を軽めに接触してくるくる回転させるときには左回転にするとリリースの作用ではない状態となりますので注意が必要です。
回転方法も、
ときには螺旋を描くようなイメージにしたり、
ときには回転の円の大きさを大中小に変えたり楕円にしたり、
ときにはより軽い接触に変更してみたり。


自作ていしんでのインパクト圧をかけるときもそうですが、
私自身が木刀での日々の素振りをしているので、
それが目的的に一打を的確に打ち込む気遣いにつながりますし、
その一打を作り出すノウハウもためられてきた素地があって効くことなのです。
それはプルパでも、木刀を握る際の特殊な「手の内」の作り方にも活きますし、
意外にシンプルなやり方のうちには詳細な設定力やそれをかなえる体裁きがあってこそ。


なかなかの集大成だなと思うところです。



そして昨日は、それらのプルパの操り方を最大限引き出して、
いつも何かとお世話いただいている先生の強い肩のネックポイントを持つ施術に当たらせていただいたわけです。


かなり途方もない時間をかけてリリースさせていただき、
お付き合いいただきました。


毎回、ひとりひとりのお客様用に、次回にはどのように現状をさらにモアベターにできるかという課題を設定して、
各人のお客様の次の施術に望むわけですが。


やはり肩部分。


前回は、自作ていしんを駆使することでリリースも進められたところではありますが、
そこをかすんでしまうほどのリリースを起こすにはどうすればいいのだろうか。。。
そのようなことを追い続けているから気が休まらない日々が続くわけですが、
そこへの答えを希求する念が深まっただけ結果は出てくるものだと事実、思います。


こちらの先生の右肩周辺。
すでに多年にわたる筋肉太り状態に陥っているコンディション。
なおかつ日々、ハードな多忙な施術提供をなさって作り出される肩の筋疲労の影響も大きい。
それにより肩の内部や周囲の内側には、
強力な硬さが関節をずれさせたり詰まりをつくりだす変位が起きてしまう。



それらがちょうどプルパの刃の並びをへらのように使うことで、
大胸筋部分の深層をきれいにリリースすることができていって。
ここがかなり肩全体のリリースに効いたところと思いますが、
施術終わりに先生の立ち姿を見たときに首がとても長くなって見えました。


つまり肩を乗せる肋骨部分の自由な緩みが理想に近づいたとき、
どさっと胸が肩の凝りで上に持ち上げられている制約が消えた。
つまり胸郭自体がきれいにあるべきところにまで下げられるようになって、
肩の問題とは胸郭との関連の深さが奥に潜んでいるんだなと痛感しました。



私が見ても、
このたびは、仕上がり具合に「にんまり」してしまいました。




また、余談ですが、
この脇下にできる大きなしこりたち。
これにより肺経の経絡等に悪影響がかならず起きてしまうもので、
それは免疫系の低下につながります。


たとえば乳がんになられているお客様の脇の下の状態を見ると、
脇下のしこりが大きく岩石のようになっていたり、
板状に張り付いていたり。
肩関節が閉じるようにしこりで圧着されていたり、
肩関節がそれによりずらされて肩甲骨があらぬところにいたり。


必ず施術上チェックを詳細にしていけば、
問題箇所が私の目に付いているものです。



ただこの脇下部分の深層部を緩めるためには、
手の指での刺激等では激痛で解けなかったり、
岩石の硬さにも似たほどの硬さで解き得ない。


この日の施術で先生にさせていただいたリリース成果やそのリリースの流れを経験させていただいて、
女性の乳がんにまで発展しそうな脇下のリンパの流れをせきとめ滞らせてしまう方々のサポートもできそうだなと思いました。


乳がんに実際になってしまわれる前の、
前段階の状態での処置を考えて私どもの施術を長年受けてこられる方がおられます。
私もこれは日頃、お客様がお仕事で緊張しすぎているなと思えるような硬さが出れば、
「痛くて、ほんと、ごめんなさい!!」といいながら、
状態が進まないようにきっちりリセットするようにさせていただいておりますので。


そのリセットをされた後には呼吸が楽になって肩こりや首の調子もよくなってきて、
なにか自分の身体にいいことをしたという充実感や実感を持っていただけ安心できるそうです。 ^-^
感謝いたします!!!


あとアドバイスとしては自身の体質が家系上がんになりやすいようだという方のときは、
日頃の脇の下へのヤムナボール等を使ったエクササイズをなさるのがいいでしょう。





そんなこんなで。



本来的な密教法具としてのプルパ本来の使い方ではないので、
作った方が私の使い方を見れば「おぃおーぃ」といわれそうですが、
密教も人様を助けるためのものであり、
私の使用意図もそうですから。



本来の使い方からはとっぴなへんてこな使い方をしていることも、
大目に見て欲しいと思うところでした。 ^-^