イライラ防止には、百合(びゃくごう)を。


個人的なことで、
施術関係ではなくすいません。

 

いまは、母の新盆で母のカラオケ友達や親友から、
綺麗なアレンジメントされた花が送られてきます。

デコレーションされた花のなかには、ユリもある。

ユリは高価なお花です。

このようなときでなければ、
私の家では飾られることはなくて。
お贈りいただいた方に感謝いたしております。

 

 

最近、テレビでワイドショーを見て、
他者を攻撃する気持ちがつたわる事件が多く流れてきますね。

私が施術をしていたときはテレビを観る時間もなっくて、
ワイドショー関係のニュースをチラ見することもなくて。

世間に対し孤立して平和な気持ちで暮らしていたものの、
ちらっとでもワイドショーを観る機会が出てくると、
そうはいかなくなってしまうものです。。。

 

 

そんなとき、ふと、思い出したことがあります。

「ユリが咲く頃、その近くの川にいる鮎は釣れなくなる」と。


鮎は、成長していくと餌はコケしか食べないのです。
すると餌を付けて釣りをするわけにはいきませんね。

では、どうやって釣るのでしょうか?

その釣り方をご存知の方もおられるかもしれません。
「鮎の友釣り」ですね。

そしてコケの生える自分の餌場を、戦い覚悟で死守します。
その強い攻撃性を持つ性質を利用して、
お取り鮎を泳がせて揉め事をけしかけます。
その鮎を攻撃してくる鮎に針を引っ掛けて釣る。

鮎の闘争心あっての独特な釣り方ですね。


ただそのような鮎もユリが咲く時期に、
花から強い芳香が川に至ると友釣りを挑んでも釣れなくなります。
ユリが持つ鎮静効果により、お取り鮎をけしかけても攻撃色を示さなくなっているのです。
それほどまでユリの持つ鎮静効果は強いんですね。

そしてユリが終わる8月終わりの彼岸花が咲く頃には、
鮎が釣れるようになります。
ユリが咲くときは縄張り意識が減ってしまい、
縄張り争いも起きない。
または体当たりするほどの激しいものはない。
一時的にでも水中で鮎たちは平和な時間を鮎も過ごしていたんですね。

 


別の話では、
荒れそうな宴会では。
料理人が気を利かせてお吸い物に百合根を入れるのです。
すると喧嘩等の争い事が起きないで無事に終わるともいいます。

 

 

ユリや百合根には、中枢神経に作用させ興奮を鎮静させて、
イライラした気持ちを温和な気持ちに変えてくれる力があります。

漢方薬の処方では、ユリの鎮静効果を狙った<百合知母湯>があります。
漢方生薬に加工されたユリを(百合:びゃくごう)と読みます。


そしてユリの花は。
仏花として飾るならば、
仏様の気持ちを温和にやさしくなれるよう穏やかにしてくれる花。
あらためて、そのような意図もあって備えられる花と感じました。