ひとりの体の中にある血管とは、
大動脈の太い血管から末端の極細毛細血管までを合わせると、
総延長はおよそ10万キロ。
地球を3周する長さです。
そして毛細血管が99%を占めています。
つまり血管はほぼ毛細血管ばかりですね。
そして一般の方の毛の太さは80ミクロンほどで、
毛という名がつく毛細血管の血管の太さは、
髪の毛よりも細い5〜10ミクロンほどです。
その毛細血管を通る血液に含まれる赤血球は7〜8ミクロン。
そして白血球は5〜20ミクロンとなります。
ここで察しが良い方は気づくかもしれません。
5ミクロンの毛細血管を20ミクロンの白血球が通れるのだろうか?
毛細血管もいささかの血管の膨張する性質があります。
白血球もいくらかの形状をほっそりさせるという性質があります。
大きな白血球が通ろうとしたときには毛細血管が太くなり、
白血球も血管に合わせたほっそりさにいささかなることで
血流の力で推し進められ動かされることになります。
それらの合わせ技で、
一見して通りづらい毛細血管を通り抜けるわけです。
ですがやはりこの「物理的に通り抜けるには窮屈な状態である」ため、
血管の拡張できるコンディションが悪ければ
血管は詰まりやすいのです。
つまり血の通りが制限されてしまう主だった血管部位とは、
大きな動脈や静脈ばかりではなく、
裸眼では観察できない総血管の99%を占める毛細血管のなかで起きているのです。
実は施術をしていて改善がとてもすぐれてよいケースのお客様が時折おられますが、
どういった人でしょうか。
そこには興味深い共通項があるのですが、
食事でコラーゲンをよく摂取しておられ、
同時に珪素を含む良質でオーガニックな食物繊維も。
ということでした。
もちろん全員が全員、それに当てはまるわけではないのですが、
食に気を配っている人、または気づかなくても血管を良好に保つ食事をしている人は、
リリース後の成績がいいようですね。
「コラーゲン」と「珪素」が良好な血管形成に大きな役割を持っています。
ただたとえばコラーゲンだけを摂取すると、
コラーゲンは、アミノ酸 (グリシン、プロリン、ヒドロシキプロリンなど) がつながったポリペプチド鎖が3本でらせん構造をとっており、
消化されると分解されてしまいます。
その分解されたものを体内で再構成させるときに珪素が必要とされるのです。
施術を受けていただき、
筋膜リリースが進んだとき。
さらに末端にできた癒着した筋膜がしこり化した部分を、
自然治癒にも似た浄化作用で血液の熱と水分でとかそうとしたら、
良好な毛細血管力を持っている人は体の末端まで血を送り込みやすい土壌があるわけです。
すると毛細血管よりも大きな血管、たとえば腹部大動脈や鼠径部や膝裏、肘や手首足首など、
関節回りの筋膜の癒着が進んで血管を圧迫して血流を悪化させる部位を施術で緩めていくと。。。
もともと筋膜リリースでは、靭帯や腱・筋肉等の硬化萎縮して血管やリンパ管を詰まらせて、
それらの代謝不足から来る体質の衰えを改善させるという効果が期待できるものです。
それが毛細血管の血管部が拡張して白血球を通せるかどうかという、
ミクロの何千も何万もある問題部分まで、ひとつひとつ緩めることは難しいでしょう。
基本的には、そのような毛細血管部分の詰まりを持っている部位の周囲に手をかざして温度を探ると、
ヒンヤリして感じられたり熱がこもり流れていないよどみを感じられたりします。
そるとそのひんやりしたり血流が不足して停滞した部分のほてった部分の手前の
大きめな血管等のつまらされている部位を見つけてゆるめるのです。
そのときにすでに毛細血管コンディションがよい方は、
スムースに毛細血管内を血流が行き渡り満ちていくにしたがい、
体質が落ち着いてくるようです。
その後の状態が良好に進まれる方が多いと思われます。
イキのいい毛細血管に血がどんどん末端まで押し動かされ、血の帰りも良くなってきます。
対して毛細血管の拡張性等が弱くなっている方は、
施術でかなえた血流の滞りを復活させてしまいやすい。
毛細血管が自在に管を太くしたり形状を変える力は中医学では「気」の作用の一つとされています。
その気は血により運ばれるものですが、
その毛細血管の通り道が狭まれた状態で白血球・マクロファージが流れづらいならば、
施術にて血流が活性化された状態が落ち着いてきたときには、
毛細血管を白血球が詰まらせてしまうことになるのです。
白血球という、抗体に対抗するための免疫力を発動させるための軍隊は、
細菌等より強く大きさもあるものでなければ勝てやしません。
それがかえって自分の毛細血管をそこかしこと詰まらせる元になっているとは。。。
複雑でやるせない気持ちになりますね。
免疫力を上げようとするときには、
毛細血管の状態を改善するという目で、
プランを考えていく必要も出てきます。
大病を患っておられる方のなかで免疫力を低下させたり、
悪性腫瘍に悩まれておられる方の場合には、
私にはそれは必須だと思えてなりません。
ちなみにコラーゲンについては、サプリなどでも手に入りやすいので、
私があまり言及するには及ばないでしょう。
ですが珪素は、あまり日本では日の目を見るサプリは少ないようです。
ちなみに珪素といっても、
水溶性ケイ素でなければ摂取しても毛細血管の材料にするにはあまり役に立ちませんので。
その点は注意が必要です。
とりあえずケイ素についても、
いまはネットで様々な情報が手に入ります。
お時間があるときに、調べていただければ幸いです。
また最良なのが「ドイツ」に行かれる方は、
信頼あるケイ素サプリが手に入りますので。
そういったものを補助的に摂っていただくのもよいでしょう。
またはドイツに弟さんなどがおられれば、送ってもらうとか。 ^-^
また書籍でもケイ素関係のものは多数出ています。
ちなみに私が持っている珪素解説本は以下のものです。
ちなみに、私も水溶性ケイ素をシュンガイト水をつくって取るようにしております。
ただ、もっと食生活自体を、本質的に改善していかなければという抜本的なところを推し進めなければ、
「誰かにこうするといいよ、でも私はできてないんだけどね」
といった説得力、皆無の物言いをすることとなってしまいますね。
自戒しなければと思うこのごろです。