私が脈診講座を受講していたつい最近のころ。
家にこもって今後の施術を考え、
中医学の基礎を勉強して頭に叩き込もうと努めてもダメだったストレスが半端ではなかったこのごろ。
身体があまりに疲れていたためか、
消化器が問題があると自覚していたときもありました。
そのようなときは。
きまって、
「沈脈」という、<< 裏証 >>といわれる脈がでていました。
それはついこないだも、出たばかりでした。
<< 裏証 >>とは、
体の皮膚や手足の筋肉等に入った病邪がさらに奥まった臓器に入り込んだときに出るといわれるものです。
つまり脈診で裏証がわかった時点で、体の内部にある臓器にまで邪気の障りが出ているから対処せよということがわかります。
漢方を自分自身で処方することのできる脈診講座の受講生ならば対処に余念はないのですが、
私自身、はたと意識が一瞬飛んで、どうやって対処すればいいのか。。。
とまどったときがあります。
なかなか内臓部位のマッサージって、ハンドマッサージのやり方を熟知している私でも、
やってみて私が期待するほどの効果がセルフではでてくれないんですよね。。。
それでも工夫を足し算したセルフマッサージで、
自身の内臓部分の元気を取り戻してあげたい。。。
どうすれば効率的か、効果的か?
そのようなことを想い願うこのごろ。。。
少しそうしたところから話の場面が変わります。
ネット上でベン石の温熱器の情報を探してみても、
あまり見つけられません。
中国や韓国では相応に普及しているものですから、
そのことがちょっと不思議に感じられます。
ざっと見渡したところ、
以下のところで少し見つけられる程度です。
#揉腹 ( https://authgram.com/tag/%E6%8F%89%E8%85%B9 )
見ていただくとわかりますが、
オシャレな感じのイメージ画像ですが、
エステサロンかセルフエステをしているのかという感じですね。
そして「揉腹」ということですから、
腹部をベン石の温熱器でマッサージをするというものですね。
もしかしたら、これって「沈脈」が出たことで客観視もできる、
お腹のほうにまで邪気がはいろうとしている状態をリカバリーできるのでは。。。
そう思って私も自分で試しにやってみました。
通常、腹部をマッサージをするときは大腸の流れに沿って行うといいとされております。
そのイメージで、10分くらい、ぐるぐると大きく腹部に円を描くようにしてみた。。。
滑りがよくするためのオイルを塗っていないため、
皮膚の上をなめらかに滑るようなことはなく、
ひっかかるような感じです。
エステサロン等では、しっかりとキャリーオイルに精油を足して、
その人の体質や好みにあったものにしていくのでしょうが、
とりあえずはということで。
その大腸の流れに沿ったやり方は10分で飽きたので、
工夫して内臓のマニュピレーションを参考にして腹部に温熱刺激を与えていきました。
だいたい50分ほど、時間をかけてやってみたのですが。。。
腹部のマッサージをベン石の温熱器を利用して試してみた、その結果。
・腹部の上に置いた時点で、接触した温熱器のヘッド部分が熱く感じる部分があった
特にこの部位は丁寧に当てていく必要があります
(あちっというまでではないが、熱さが強く感じているところは冷えがある部分です)
・腹部の硬い部分や突っ張っている部分が明瞭にわかった!
(みぞおちからへそにかけて、一本の靭帯があるのだが、そちらが硬すぎだ
それにより胃や脾臓に負担感を与えているのがわかった。
胃や脾臓の問題というより靭帯部の硬化萎縮だとわかれば、
いくら胃薬や消化剤を服用しても治らないので、わかってよかった)
・左右のウエストのくびれが違う
(右側が硬化があり緊張ぎみだ。軽度の側湾が危惧される)
・温熱器を強めに当てると苦しさを感じる部位があった
(主に大腰筋付け根上端部位に熱を補おうとしたとき。腎臓も弱っているのだろうか)
・腹部をずり圧ではなく、温熱のみで緩まないかと考えて、30秒ほど定点的に放置して、
その緩み具合を見たが、結果的に良好に緩んでくれるようだった。
(ベン石の温熱によりパワーアップした遠赤外線と超音波効果だけで、皮膚の下でリリースが起きている。
これはすばらしい!)
・腹部が緩むあとの特徴として、
呼吸が楽になり、
腰部の張りや緊張が大幅に軽減した
以前、ブログに書きましたが、
ベン石で頭をこするようにしていくという結果ですが、
いままでにない緩み方で優れたマッサージツールとしての驚く感じでした。
自分が自分じゃないほど、頭皮が緩んだのですが、
実はお客様の頭蓋仙骨治療をする際に、
かつての頭皮が硬かった私以上に硬い方もいたと思い出しました。
・・・そして同時に自分自身の頭部の形状が、
私の手で触った感じですが変化してきている。
おそらく以前は孫悟空の頭に巻かれた緊箍児(きんこじ)を三蔵法師がたえず緊箍経(きんこきょう)を唱えて締め付けていたのと同じほど、
つねに頭部を締め付けられていたということでしょうか。
強烈なストレスが、知らないうちに身に染み付いていたわけです。
頭部が固まっていたと同様に、
腹部も現状を緩めるように繰り返しベン石の温熱器でマッサージを繰り返せば、
緩んできて、
「あのときは本当に硬かったよ、緊張しっぱなしだったよね」
と言えるようになるのではないか?
そのように期待しています。
腹部も小腸部位を脳のようなインテリジェンス豊かな器官だといわれています。
まずはこの小腸と大腸部位を緩められるようにしあげていこうと思います。
それから胃や肝臓、膀胱などに手をだしていければよいでしょう。
あとは腹部の緊張があると、
腹部内部の代謝不足状態を作り出して皮下脂肪が貯まるような仕組みになっているので、
しっかりお腹をベン石温熱器でリリースすれば、
すっきりしたお腹になるのは間違いないのかも。
その意味でいえば、美容グッズとして、美しさと健康に関心がある女性に、
このベン石の温熱器は役に立つものでしょう。
工夫して腹部マッサージを時間をかけてできるならば、
きっと体質を改善したり、
体調管理にも効果的です。
最後に。
今回の腹部リリースがうまくいったせいか、
脈を見てみると「沈」ではなく、正常の平脈になっていた。
ほっと一安心です。
ただ・・・腹部のベン石による温熱器でのマッサージ前に、脈を見ておくべきだった。
失敗しました。 ^-^;;;