ベン石の温熱器を使った私流のセルフ筋膜リリースのコツのひとつのご紹介と、恥骨部の思わぬずれに涙。。。

ここ数日、ベン石温熱器で、おもに体の前面をリリースしています。

一時に深部までリリースするのは無理もあるのです。
それは体の前面の筋肉群がかたまっていくにも時間がかかっており、
初期段階では急性の炎症期がおこります。
つまり筋肉痛ですね。

私が思い当たるには、
体前面の筋肉痛の起因には、
施術によるオーバーユースと、
書籍のスキャニング作業と、
あとは下手な木刀の素振りにより付けたもの、

そして母の介護の際の疲れが記憶にあります。
また背中側は、腎虚が強いタイプなので、
いつかそちらを緩めるための工夫をせねばと思っていますが、、、。


腰部の場合は静止で動きは与えられないものですが、
ベン石のビーズの一連をつなげたもをソフトタイプのアンポをつかって温めつつ腹巻にするしか。
思いつかないんですよね。


ベン石の温熱器を利用したリリースの仕方は、下図のように仰向けに寝て膝を立てます。

温熱器で前面リリース.jpg

 

正中ライン上は、素直に温熱器を上下動させます。
頭の下にボールを入れていて頭を上下に転がして、
膝を曲げていることで骨盤も上下に転がせますし、
うまく温熱器により上下へ動かしつつ圧をかけるときに
ラクションがかかるようにしてリリースをしていきます。


しかしそれ以外の左右に分布が分かれた筋肉群を緩める際は極力温熱器を動かさないようにしています。
温熱器をからだに押し当てて、温熱器で擦るようにするのではなく、
リリースを狙った筋肉に引っ掛けて、自分の体を左右に転がします。
そのときは意図して温熱器は定位置にいつづけます。
温熱器の動きの与え方は、身体に当たる接触面の捉えを計算して向きを変えたり、
いくつかの操作はします。

ですが筋膜を私が自身でセルフリリースをするときには特に重視しているのが「固定点」を与えること。
そこを大事にすることで、とてもよく筋膜がリリースしてくれます。
つまり腕の筋力を使ってマッサージ圧をかけようとすると、
少なからず呼吸が抑止制限が加わって体には危機的状況だと判断される緊張状態となるんです。

そうなったら、すでに身体に不調を抱えている身ですから、
だったらさらに筋肉を緩ませようという気の利いたことはしません。
確実に腕の筋肉や胸や首の筋肉が硬化した時点で患部のリリースしたい筋肉も硬化が強まります。

そのような状態に追い込んでからは解けるものも解けなくなるんですね。

そこを腕の筋肉は動きを与えずに固定のみとするときは腕の伸筋操作でなされるため、
腕の大胸筋部分の硬化を促して呼吸を止めようとはしませんし、
たとえば左みぞおち近くのお腹に温熱器を当ててから、
脚部の脱力をして重力で落ちる力を左側に向けて倒していくと、
自然にお腹の温灸器は腹部まんなかの正中ラインを通って右の肝臓部分まで移動しています。
このときに脚部の倒れる力を使うだけでは温熱器がつっかかりが強ければ、
頭部も脚の倒れた方向へ転がすようにします。

そうすることで、温熱器をただ定位置に構えたままなのだが、
自分の自重を使うことで他者が他動的に患部を緩めてくれているような感覚になる。
そのようにしてリリースをすると、
リリースするときに生まれる力みがなく、
それにより起こるリリース疲れもないのです。

なおかつ、とてもよく解けてくれます。


そのように自身の体を温熱器を使って数日の間、小一時間かけてリリースしています。

 

 

恥骨周辺のリリースと、リリース後の気づき

 

そこで、ひとつ、今まででは気付かなかった盲点が、、、、。
あまり大声ではいえないところですが。

 

プライバシーがありますので詳細は申し上げられませんが、
施術を受けてくれている女性のお客様から「<strong>生理痛</strong>」との連絡がありました。

とりあえず、今の私の課題としているベン石の活用でどうにかならないかな。。。。
中国語で書かれたベン石のテキストで該当するページを探そう!

すると、生理痛とは書かれておらず、
中国語では生理痛のことを「痛经」とか「原(?)性痛経」いうのですね。


その中国語の本の生理痛のリリースに関しての図がいくつも紹介されているのですが、
その中のひとつが下図になります。

ベン石の本生理痛1.jpg

この図には、
真ん中の線の「任脈ライン」上と、あとは同様に左右に上向きのラインが(↑)印で描かれています。

 

生理痛になっている女性は、
鼠径部下を通る大腰筋が硬くなり鼠径靭帯の下の血管を通る狭き部位を塞ぐようなときがあります。
そのような状態では、常日頃から脚部への血流に減少傾向という問題があるわけですが、
ある程度の状態ではそのままの状況でやってこれている慣れがあるので脳は静観します。
ですが生理の時には下腹部に流る血流量が一時期的に倍どころではない量に増えますから、
そうなると脚部にまで流して脚部の太い静脈ラインで血液の帰りをあてにしていたのが、
そこから返ってくるどころか、腹部に血液がたまり出してお腹、
特に子宮には異常なほどの血液の溜まりすぎによる圧迫による苦しさがでてきます。

そういったパターンの生理痛もあるのですね。

 

そのような初期のあまり祟らない生理痛であれば、
恥骨部の骨の左右をきれに揃えるように過圧を加えて調整します。
それは恥骨部がずれていると鼠径靭帯の緊張が強まって、
その鼠径靭帯下を通る動脈や静脈をという血管を圧迫しています。
それを避けるため一時的に恥骨部を腹側から足先方向へと調整圧をかけると、
その人のコンディションによりますが数時間か数日の間、
鼠径靭帯の緊張が弱まり正常な脚部への血流が送られだし腹部の血液の滞留が減る。
そうなると、これもまた人によりますが単純に脚部への血流を停滞させた理由で生理痛が起きている人は、
生理痛が半減したり、ほぼ痛みがない状態になるのです。

ちなみに生理中の女性は、関節を緩め骨格を開きやすくするホルモンが出ている時期ですから、
恥骨部の調整の痛みは、普段のときに押されるよりも痛みは少なく感じているはずですし、
調整量も多くなります。

 


「・・・・・? 待てよ。 なんで、数時間や数日で、恥骨部分のずれがまた復活するのだろうか?」

素直な考え方をすれば、
ずれた状態がデフォルトで、恥骨を調整された状態が異常だと感じている。
それか、そのような形状や状態に根付いた部分には、
緊急避難の恥骨の押し下げだけではアプローチできていないということだろうか。


生理痛の女性の場合にはこの部位になんらかの問題があるのは必定だろうと。

そうなると恥骨周囲部のコリを除いた内側に潜伏したものとは?
という、現状で見えづらいところが明瞭に見えるようにしていかなければ不明瞭のままということがある。

恥骨部がずれていることは触ってみれば、即座にわかるのです。
ですがそこには恥骨周辺部のコリがかなり多層化したり靭帯部の骨化が絡んできて、
「ここは骨か?靭帯の骨化か?それとも・・・」と、非常に正確な把握が難しいところです。
MIRとかCTとかレントゲンがあれば、さっと視えるものですが、
そのようなことはできませんし、
生理痛のお客様にお医者様で恥骨部のレントゲンを撮ってきてくださいともいいづらいです。


ならば現状の自分でできるベストとは?

そう考えて、自身の恥骨部周辺のしこりを温熱器でリリースをいつもより丹念に加えていく。

中医学の勉強時間を少なくして施術に直接関わることに時間の利用をシフトしていまして。
すると時間を長めにリリースを加えて数日、
徐々に恥骨上部や周囲のしこりが消えていき恥骨に楽に触れるようになってきました。


それほど恥骨部のずれが大きくあるわけではないと思っていたのが、
それが大幅な勘違いだった。

 

そう気づいて驚かされまして。

げ、、げげっ!!!!

 

恥骨結合を境にした左側の恥骨部。およそ2センチ強、奥まりずれがあって大変な変位ですよ。
それに右側の恥骨部の上方ずれも見受けられるわけです。


これって、右側恥骨部を上から下げて調整する以前に、
左側の恥骨の奥まった部分の変位を戻すのが先行されるのです。
ただしこの左側の恥骨部の奥まり方は左側鼠径部下を通る部位のコリや左ハムストリングの軸によりできているため、
たやすく調整できるものではないということもわかりましたが。。。
この左側恥骨部のずれが変位固定の強さを持った本体とも言えるものなのですね。


そのことがわかって、
ほんとうに生理痛の際の利き足側恥骨部のおしさげは急場しのぎに過ぎなかったと痛感しました。

 

母の介護として施術をしてきたとき、
介護用フランスベッドを使っていたためつま先立ちで必死にやりにくさを耐えながら
プルパや手技を重ねてきたわけです。

おそらく極度の切羽詰った緊張状態でしたから、
リラックスしながら施術などといったこともできる訳はないですから。
なんら自分の身を気にかけるようなこともなく、
ただただ目を蘭々とさせながらがんばってきて。

いつもの施術の数十倍の体の芯に溜まる負担が入り込んでいたのです。
自分の身体が自滅する施術のやり方をしてしまっていたから、
それで成果が減じられたこともあったので悔しいところです。

それがもとで、半年しても急性で身体に植え付けられたしこりが体を拘束し続けているので。
冷静さが失われたばかな状態だったと、、、肩を落とすしかありません。
反省してもしきれないところですね。。。

 

 

ただそのために介護明けに私が感じたのが、
「あれ、、、?足のつま先が麻痺したままで、痛いも痒いも冷たいも、、、なにも感じない。」
という気味の悪い、いつもとは違った状態でした。

そして椅子に座っていての座業が続いたのですが、
そのときに脚がむくむという状態を経験しました。

・・・生理痛を訴える女性の中には、
脚部のむくみを気になさっていた方がいたな。。。

 

などと、考えて、はたと直感すると。。。

「えっ!?
 もしかしたら女性が生理痛になれる状態に、今の私の体は陥っているのでは?」


生理痛の強く感じられている女性には、
応急措置的に恥骨の利き足側の押し下げをすると、
一時的だが改善するから、急場の時は試してみてくださいといいましたが、
もしかしたら現状の私のような恥骨のずれた状態が固定されたままなのか。

そのように感じられました。


そして私自身、今までの私の施術のやり方では。
恥骨周囲の筋膜を自分でこれほど大胆にリリースできる技など持っていなかったため、
内在している恥骨部の固定したずれたままの状況が把握出来ていなかったのでしょう。


ただ施術中に恥骨部を解くというよりも、どうしても脊椎周辺の自律神経系を緩めて、
そして骨格の積みの流れを改善するほうに時間を使わざるを得ませんので、
お客様の恥骨部のリリースは時間がとれませんし、
または場所が場所だけにできないというところでもある。

 

 


もしお客様の中に自身で温熱器やかっさなどで地道に恥骨周辺の筋肉に対してリリースをしようと思う方がおられれば、 あまり負担のかからないやさしいやり方をお伝えしますので。 関心がある方は、施術中にお気軽にお申し付けください。

 

 


おそらく生殖器系(男性ならば前立腺ですね)のみならず泌尿器にも、
この恥骨部のずれは直接絡んできますから。
これは想像ですが、
男性ならば追っかけ漏れの軽減もでてくるのでは?

 

恥骨周囲の筋肉を緩めようと努力するとき、
温熱効果がないかっさで刺激をすると痛みが強く感じられるでしょう。
そう言った際は、刺激の強さは痛みがない心地よい程度に抑えていただき、
とにかく気長に。

またベン石の温熱器を利用した場合には、
ベン石を熱した際に発生する遠赤外線効果や、
私が持っている温熱器のヘッド部分の形状が楕円で接触時の痛みがないように作られていたためか、
ほとんど痛みがなくリリースを繰り返すたびに深まっていきました。

・・・そのことに、「おぅ、買ってよかったです!」と思いました。


せこい話ですが、、、
3万円ほどの温熱器を買うかどうかで悩んでいたときがありまして。

買って使い道をすでにイメージできていればいいのですが、
そこまでは想像が付いておりませんで。
「なぜ、自分がこれを買おうとするのかが解らない。。。」
という状態で2ヶ月弱の期間が過ぎていたんです。


以前、あっちっち療法を試みようとハンディアイロンを買ったときは、
一回使用して、、、これは私には無理だ、使えないわ、、、となって。
それ以来、御蔵入りにしてしまった印象にダブらせていまして。
ベン石の温熱器も、ハンディアイロンの二の舞になるのではないかと。
ベン石について研究したいというポジティブな欲求が
以前のネガティブな体験と戦っていたんですね。


その迷いのさなか、
先だって両親の墓参りのときに香取神宮に参拝し瞑想していたとき。

「とっとと買え!  何をいつまでもぐだぐだ迷ってるんだ!」

と、前方からどなたかに言われたような気がしまして。
はっと、目を開いてみても、別段、参拝客が遠方を歩くのみ。


香取神宮にて瞑想中になにかの助言を思いついたとき。

それにしたがうことで、
いくつかの喉の奥に引っかかった問題が解けてきたことがありました。
そういうことですから、
帰ったら速攻で注文しまして。 ^-^;

 

もし温熱器が手元になければ、
私の恥骨部の致命的な状態の気づきも、
改善への緒も得られなかったはずです。

今後もこの温和な和み系の温熱器は、
セルフワーク用にして自分の筋膜をリリースしながら、
新たな人体の特徴を知るためのツールになってくれそうです。

 

ただただ、感謝です。