ブログに書くかどうか迷ったのですが、
母に内緒でかかせていただいきます。
(母には内緒ということで、お通いいただいているお客様、よろしくお願いいたします m__m )
去年の12月後半から、私の母がご飯を食べることができなくなり(食べてもお粥がわずか程度)、
そして極度の便秘になったり、、、。
さまざまな症状がでて、
私もいつ、何が起きてもおかしくはない異様な雰囲気を感じていました。
脈診をすることで、五臓六腑の乱れが甚だしい。
それだけではなく脈が明らかに弱っているのです。
そのような暗澹たる正月を過ごしていたわけです。
施術をすることにより、確かに部分の状態は上向くのですが、
母のその後の状態の経過を観察すると。。。
筋骨格系以外に致命的な問題が生じているとしか考えられません。。
あきらかに筋膜リリースが最適な解決策とはならないケースです。
「どうも、これはなにかトラップが仕掛けられているな」
私の母は、よくいっておおらかです。
ですが悪く言えば悪気なく肝心なことを飛ばして話をマイペースにしてしまう癖がありまして。
長い付き合いだから、そこで何度か痛い目にあっていますから、わかるのです。
母は、私に何か重要なことを私に伝えていないのではないか?
母が調子が悪くなったとき、
「風邪薬を飲んだ時に体調が悪くなった」とだけくり返し言い続けていました。
とりあえず、体調が悪化する前の状況の現場検証が必要です。
体調悪化前は何かをしていたのではないかと考えて、
質問をしました。
「どんな、関係なさそうなことでもいいから、思い出して。具体的に、そのとき、どういった様子だったの?」
とたずねますと、
「風邪薬を飲んだらねぇ、薬が強すぎたんだねぇ。それからだったんだよ」
という会話が、20回ほど繰り返されました。
いい加減、母も質問されることに嫌気がさしそうですが、
こちらにしても、ここで引いたら命にかかわると察知していることなので、
目付きの真剣さは強烈なものですから問いから逃げることは許されません。
そしておおよそ、30回ほど手を変え思い出しやすいような持っていき方をしながら問い続けると、
ようやく具体的な私が知りたかった事実を話し始めてくれました。
すると、、、
抗生物質と風邪薬を胃薬なしで、一週間飲み続けていたということでした。。。
最初は、一回だけ抗生物質と風邪薬を服用したという雰囲気で話をしていましたが、
どうも裏がありそうだと突っ込んで話させてみましたら。。。
一週間、朝晩と飲み続けたあとに問題の症状がどっと出てきたそうです。
そこで、私はようやく状態が納得できました。
事態の全容が飲み込めたようです。
よく知られている話ですが抗生物質の副作用は肝臓機能を悪化させます。
腸内細菌を善玉も悪玉も総ざらいで殺しまくります。
すると外見の体型的にそれほど変わらなく見えても、
体内の細菌がどっさり殺されて体外に排泄され消化吸収ができなくもなり、
小さな体がいきなり10日前後で5キロ以上痩せたということになったようです。
母の顔色がいっとき土色に変色していて、私も心底驚いていたのですが、
それは抗生物質の副作用により肝機能障害が起きた状態だったんですね。
そしてご飯が食べられないほど胃が平たくのっぺりした状態に奇形して、
そのまま20日以上も回復できなかったのは、
腸内細菌が抗生物質ですっかり殺されていなくなってしまったままの結果なのです。。。
事の自体を知ってゾッとする反面、打開策が見つかりました。
ちなみに腸内細菌の、体内の割合についてかかれた面白いベストセラー本があります。
それは以下の書籍タイトルにあるように、人体はほぼほぼ9割と考えていいと思えるほど細菌の塊なのです。
とくに腸内は、細菌たちが人間の消化器官は善玉の細菌が活躍してくれなければ消化吸収などできなくなって当然の結果ですから。。。
とりあえず、母に「他には伝えるべきことはないかな?」としつこく聞き出しても、
どうやらこれが本丸だったようですね。
犯人が口元まででかかっている真実を話せないでいたもどかしさから開放されたかのように、
すっきりしたのでしょうか。
私がネットで「抗生物質の副作用」について書かれたデータをみせると、
ようやく少し自分の身に起きた事態が母にも飲み込めたようです。
とたんに「もう風邪薬は飲またい!」と、しきりにいっておられます。
・・・あのぉ、抗生物質を飲まなければこうはならないということで、風邪薬がもたらした副作用じゃないんですけど… ^-^;
まぁ、今はそんな細かいところに突っ込む暇もありません。
私も事態がようやく飲み込めたので、
対処法はすっかりいなくなった腸内細菌を増殖させるための手はずを整えることです。
近所のセブンイレブンに行って「R-1」を大量買いしてきました。
またうちにも腸内細菌を増やすビフィズス菌の補助食品ようなものがあって、
そちらをとっとと飲んでいただきました。
そして肝機能もダメージは進行形であることは脈診でみれば明らかです。
いまは、夜で、病院も締まっている時間帯です。
この場合、私が所有しているハーブのいくつかを組み合わせることで、
肝機能障害改善をバックアップしていただくブレンドが可能ですから。
そちらをこさえてまほうびんにいれてしっかり飲むようにとお願いしておきました。
まだ、予断を許さない状況は継続していそうですから、
一件落着したようなホッとできる気持ちにはなれていません。
ただ先ほど、私が母に施術をさせていただいて、
ほんと久々ぶりにというか、
施術中にすやすやと眠っていたようでした。
ここ半月以上は心身ともに緊張状態となっていたせいか一睡もできなかったといいます。
ほんとうに今回のことは、正直、私にも母にも、これほど心臓に悪いことはありませんでした。
いつもは健康自慢の母も、このたびのことではかなり自信を失ったことでしょう。
どうにかそこは復活させていただいて欲しいところです。
ただ体調が悪いときでも、
「カラオケサークルの友達がまっているから、いってくる〜」
といって出かけていくところは、母らしい。
昨日、施術をして、そしてR-1等の腸内細菌増殖プロジェクトを実行しているためか、
昨晩は一回も起きずにすやすやと眠れたと明るい顔が少しのぞくことができました。
そしてまた、和服を取り出し、カラオケサークルへ挑み、でかける母でありました。。。
つらいところに意識を向け続ければ、そこは地獄の門を入り負の増加パターンに陥り、
こころが先にダメになってしまうものです。
かなり体の芯まできてしまい、悔しいからと頑張っても、不安になりぼやき始める。
そのぼやきが10日も続けば、負の感情をまとった筋肉の弱化が起きて歪み姿勢が定着してしまう。
この場合は筋肉が歪んだ姿勢を保持するように発達してしまうため、
心理的なアプローチを施したとしてもなかなか抜け出せなくなってしまう。
特にコラーゲン組織の自己生成率が低下した高齢者には、
ここのゾーンに潜り込むと負のスパイラルに一直線に進む例が多いのです。。。
さいわいにして私の母は、そこにある地獄の門への入口前を素通りして、
気分を良い状態に保つ方へ。
一目散に足早に走り出す脱兎のごとくの速さは健在です。
そこには深く感謝をしております。
今回の出来事で学んだことは、
正確に聞き出すには「根気が必要」だということです。
真剣にたずねる相手がいるときには、
その問いに答える必然性が生まれる。
実は私が前日の夢見があまりにも悲惨で悲しい夢をみてしまい、
夢でうなされて、涙がこぼれるというありさまでした。
こんなことは、何十年ぶりだろうか?
そうはさせないという確固たる信念が生まれたために、
問う側の刺し違えるほどの真剣さが出たのでしょう。
そうでなければ、母は核心部分の情報を私に渡さずに
「風邪薬が合わなかった」とだけ言い続けていたことでしょう。
母本人はそんなことをしているつもりはないと思うのですが
母独特の説得力ある話方ですからペースに巻き込まれると、
もう、、、話がかみ合わないのです。
抗生物質を飲んだことがまずかったんじゃないかと母の胸の内では薄々気づいていて、
それが私にバレるととやかく言われそうで嫌だったんでしょうね。
別に、そんなねちねちいうようなことはないんですが。
結果がうまく出せれば、それで十分だと思っているのです。
もし、問うことをあきらめてしまっていたら。
そうなると、腸内細菌が壊滅的打撃を受けて消化機能が麻痺しているという原因もわからず、衰弱が進んでいったはずです。
そこで夢で見たような大切な人を失うほどのつらさをあじわう事態がでてきていたのかもしれません。
まにあってよかった。。。 ^-^;
刺し違えるほどの真剣に質問をすることは、たやすいことではありません。
相手の感情をおもんばかって弱腰になってはならないときもあります。
そしてその真剣さが伝わったときに、相手の内側の扉が開くこともある。
そんな貴重な経験をさせていただきました。