脈診のおもしろさ

今朝、歯医者さんにて。

ニュースステーション富川アナウンサーが新型コロナ感染から復帰したという話題が出た。
富川アナウンサーが申し訳なさそうだったという印象を強く受けたそうです。
私はそのテレビは見ていませんが、公の前で活躍する方ですから復帰後の挨拶を考えて頭を痛めていたことでしょう。

その富川アナウンサー。
コロナウイルス感染しただろう高熱が数日続き、
それから数日平熱になり、また高熱にというような体調の急変がぶり返すようだったそうです。

それはコロナウイルス感染が騒がれていた時期でしたから、
つらかったことでしょう。

 

私にはコロナウイルス感染している人かそうではないか、という判断はできません。

ただ一般的にウイルス全般で体内の臓器にまで侵入すると気血の様子があやしくなり変調してくるものです。

その状態は脈診でチェックすればあらわれてきます。

 

脈診をするときにウイルス感染があれば体調が悪化した状態をしめします。
わかりやすくいうと、、、
橈骨動脈という手首の動脈で脈をみます。
橈骨動脈が深いところへ沈んだり、
橈骨動脈の血管の形が硬くキンキンになったり、さらに悪化すると脈管のなかに流れる血液が不足して形状がぐにゃぐにゃとなったり、
脈が早まったり遅くなりすぎたり、
脈がトントントンツートントントンのように、脈に流れる血が急に一時的に止まってしまったり。
他にもチェックする項目が多数ございます。


普段、既往症や体質の問題などがなくて健康で脈も正しい人ならば。
そのときの脈を診て異常を察知することはできることだと思います。
それをウイルス性かどうかを見分けるには、ときにはAKなどのチェック方法を知っていれば役立つかと思います。
脈診するにも訓練は必要です。
ですが、一定の訓練を積んで研鑽すれば大丈夫。

 

 

 

お客様自身がどこそこの不快感があるというような体調が悪い主観的な感じ取れている部分と、
脈診をしてお客様が感じ取れていない部分で気づかれないところを感じ取れる部分では。

身体内部のチェックをするにも、主観と客観の違いを理解して客観部分を汲み取ること。
それにより未病という、お客様の主観としてはまだ不調が感じられない部分でも
すでに体内では不調となりもう少し悪化が進めば落ちるような場合があります。
そのようなものを見つける力があるのは脈診はありがたいですよね。

 

特に内科系の問題は主観には現れづらいので。

 

 


ただすでに何らかの病状をお持ちの方を見ようとするならば、
それがウイルスによる免疫攻防戦をしているさなかにより起きた脈の異常かどうか見分けがつかないのです。

そのような普段の状態が平脈(理想的な脈)をしている人と、普段の脈が問題があるかたよりある脈をしている人では、
継続的にそのお客様の状態をモニターしている場合は別として、後者はなかなか見分けがつかないというのが特徴です。
私の脈診力の不十分なところでは特に見分けがつきません。

 

 

ただニュースステーションの富川アナウンサーがウイルス感染したときに脈診をすれば、
気血の流れが平脈とは異なった状態に陥っていることはわかるでしょう。
橈骨動脈の血管が硬くなりすぎていたり体力がなくなってぐにゃぐにゃになっているか、
橈骨動脈の血管の位置が深いところに沈んでしまっているかどうか。
そこらへんで普段の健康な平脈の方がこのような脈が出るとはなんだか変な状態になっているということはわかるはず。

それがわかればさらに精密なチェックを腹診や舌診等もあわせてみていけば、
感染初期から少し数日も時がたって体内でウイルス感染し増殖したなら異常が見つけられるでしょう。
そうやって複数の診断チェックの方法を併用していくことで、
より精密な情報収集をしていくことができます。
中医学診断は勉強するテリトリーが広域で、大変なものです。

ですがもしウイルス感染をなさっておられる方の脈診等をした時点で、
施術者も自分の脈診をシビアにしだす必要が出てきそうな気がしますね。。。。

 

 

いずれにせよ、脈は継続的にチェックすることで、
いざというときの状態の変化を察知する指針となるでしょう。

私は脈診や腹診などの知識とスキルを学びだしてから、
いままでそれらのご縁をいただかなかったときとは比べ物にならないほど、
施術をさせていただく私の精神的な安心感が増しています。
お客様にとって正確な情報に基づいて施術を組み立てられることで施術効果が高まるメリットがあります。
それも当然あるようなことではあります。
脈診等を学んだあとは遠くを見通せながら、施術を組み立てられる。

ありがたいことだなと感じられてなりません。