膝の「おけつ」をベン石温熱器を2本で押し流そう。それで全身もスッキリ。「おけつ」総量を減らすには、膝が大事です!


気のめぐりの悪さは血液のめぐりを同時に停滞させます。
血液の停滞「おけつ」が体内に現れだす場所があります。

ここでいう「おけつ」とは、中医学の概念で、
西洋医学では認められてはおりません。


凝りなどの不調か所にもマッチすることもあり、
どのようなところに「おけつ」があるだろうか。
または「おけつ」がたまりやすいのだろうか。

それを把握して人体を観れば、
問題個所を見つけ出す効率が高まります。


カラダの深層にも「おけつ」は現れますが、
今回は、体表の「おけつ」の現れやすい場所の一例をマークしていきましょう。


体表のおけつ.png


図を観察してください。


下腹部
腰部、首の裏側
膝、それも膝の前側と後側
足首周辺

 

 

 

一見していただければおわかりいただけるように、
膝の前側と後側。
こちらのおけつがたまるエリアはえらく大きいし、
前後ともに影響が出るというのは、
腰部と下腹部と同様に、膝でも起きている。
それだけ「おけつ」の根深さを感じさせられます。


別の視点で、カラダの前面と背面という見方でみていきましょう。

カラダの背面「バックライン」と呼ぶ脊柱起立筋を含む膀胱経に当たる筋肉の連関する流れで読めば、

足首(特に外側)が縮むと、膝裏が縮みます。
膝裏が縮むと、腰の裏が縮みます。
腰の裏が縮むと首の後ろが縮み緊張するという連鎖が起こります。


カラダの前面「フロントライン」と呼べそうな脚部から頭部に至る前面の流れの関連から読めば、

足首(特に内側)が緊張し縮めば、前側の膝上が固まり膝下もつられます。
膝上が緊張すると下腹部の緊張度が増していきます。
下腹部の緊張が増すと、顎関節を無意識のうちに強くかみしめて顎関節の緊張によるずれを引き起こします。

 

特に脚部の筋腱の力は全身を支え移動するための筋の強さがあり、
こちらが筋拘縮して緊張状態がほどけなくなると、
芋づる式にバックライン沿いやフロントライン沿いに、同時に「おけつ」をためだすのです。


たとえばですが、
膝裏のしこりを「ひかがみ」という名で呼ぶことがありますが、
こちらのしこりが強く緊張して炎症まで持っているとすれば。
「足首外側の凝りがあり、腰の腰仙関節周囲に委縮があって、首後ろの緊張が抜けない人」だな。

そのように身体状況を表現することが妥当な場合が多いのです。


つまり膝が問題があったら、胴体も首も問題がでてきてしまう。


人体構造上、そのようにできているのです。

私も、膝には不調を抱えていて、
そのような関連した不調経験を体験しています。


膝は、全身を巧く立てバランスを修正するには、
これほど機敏で操作しやすい部分はありません。
行先の方向づけしたり、膝を固めて立ったりと、
胴体のコントロールが乱れたら、
大幅に膝への負担は増すばかり。

私は施術をするときに、長時間前傾で集中している。
そのときに膝で動きをつけてしまい、
右ひざを緊張させて半月板面を委縮させて固定させ、
動きがぎこちなくなった右膝をかばうように左膝が横ずれを起こしながらひしゃげていく。

私の膝ずれのパターンです。

これは私特有というよりも、
右脚が利き足となる方々の多くの膝に不調を覚えさせる共通するものともいえるでしょう。


膝は、動きが複雑で体を支え続ける役目も負って負担が半端ない関節部です。
リリースが難しい場所の筆頭でもあり、
同時にリリースのときに圧で迫れば激痛も出るという場所でもあります。


なので、、、どうやって、緩めていけばいいかを考えていたのですが、、、。


シンプルに以下のやり方が、リリース後の不調も起きにくいようです。
そしてリリースのときの激痛は皆無。
ただし大腿骨や脛骨腓骨の骨部分に熱をあたえて加熱して緩めるので、
若干温度設定が高めで、時折、あちっという感触はでてきますが、
そうなったときは温度設定を下げても大丈夫です。
熱すぎず、さりとて心地よい暖かさの上限を狙う。

そのような感じで、
ベン石温熱器でアプローチをしていくと、
膝周囲の筋の凝りが徐々に緩みだします。
膝周りのしこりによりできた出っ張りが消えて細くなってくるようです。

このような状態のほうが、足の骨を活かして立つ、歩くなどの操作が感覚的にしやすいですね。

 

ベン石温熱器で膝をはさむリリース.png

 

難点があります。


膝周囲の筋の凝りは、生まれてから今日まで加算してきたものであれば。
特に膝の不調を感じた経験がある方の場合は特に、繰り返しこの操作をして解くことで、
成果を上乗せすることができる。
そして膝周りのコールタールのようなお血が処理が終わったほどに、
膝周りの靭帯もゆるみ、膝関節の詰まり過ぎ状態を改善してくれるようになるでしょう。


そうなると、自宅に、絵のような大きいサイズのベン石温熱器を2本。
用意して持っていなければならない。
私は、施術用に余裕を持って仕入れているわけですが、
一般の方では高価な器具ですからなかなかそれもできないでしょう。

そこが、「いいやり方を見つけて実践してもらいたいんです。が!」と語尾が濁るところでしょう。


ただベン石温熱器を2本はムリであれば、
手で握って大きさを感じる厚手のホットストーンを2個用意してもらって、
そちらを湯煎して、膝を左右、前後、挟んで気持ちいい程度のマッサージを加えてみるのもいいでしょう。

 

玄武岩のホットストーン.jpg


最後に繰り返しますが、
膝が、しっかり深いところまで日々、ホットストーンを使ってリリースして改善を積み重ねていただければ。

それはやがて全身の体表部のおけつをためない身体になっていくことでしょう。
全身へのアプローチをしているつもりで、膝の痛みを感じたことがある方は、試してほしいです。

※ ただしすでにお医者様に通われているほどの状態であれば、
  やる際にはかかりつけ医に許可を得てやっていただくようにしてください。
  また私自身、少しずつこのやり方を工夫を積み重ねてます。
  膝のダメージのパターンは人それぞれです。
  もしお通いいただいているお客様が自身でもやってみたいと思った方がおられれば、
  質問を受け付けてますので、なんでも気軽に聞いてください。