お腹の前後をホットストーンで挟んで、腹部の冷めて硬化した癒着組織に代謝を起こさせてからはがしていくイメージ

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話を変えまして。


腹部の手術跡の外側部分にケロイド状の皮膚の盛り上がった痕ができることがあります。
そのような部位は皮膚組織が集まって肥厚しているので、その厚みを低下させるよう、
たとえばボウエンテクニックで習ったリリース法で丹念に対処することができます。


ですがそのようなケロイド状の問題は、上皮にのみ出るとは限りません。
皮下の組織が他の大腰筋や小腸などの内臓などと癒着がおきて、
動きの制限を加えさせられることがあります。

こうなるとボウエンテクニックによる上皮の肥厚化組織のリリースでは対処できません。

なおかつ、内臓部の該当する癒着部は、
血行が悪化して熱がなく冷めた状態です。
それはその患部の部位の代謝が阻害されたため起きていること。
一様にそのような組織は非常にけん引圧刺激や圧迫刺激にも強いストレスを感じられ、
無理やりはがそうとするのはきれいに癒着部がはがれるようなことがなく、
叫び声を響かされるような耐えがたい痛みを感じることとなります。
痛みが強い炎症で構成されているんですね。


施術者の手で触ってみればわかりますが、
石のような強い硬さと冷えがあることもわかりますし、
そのままでおれば、あまりいい結果をもたらさないことも推測されます。

ただし、この部分は非常にたいせつな部分でデリケートなところですから無理はできません。


なのでそのようなときのリリースでは。

患部を腰部側と腹部側でホットストーンで挟み込み、15分以上置いて熱を注ぎ続けます。
大腰筋部分の癒着が強いようであれば、腰部に当てるホットストーンは1時間30分ほど続けて温めておきます。

ホットストーンで暖めることで、2.5インチ(6.35センチ)ほど体内の奥まで熱が届けられます。

お客様の腹部の前後厚みが12センチであれば、
前後に置いたホットストーンが患部の拘縮しつつ傷を治すときに癒着した部分をまるまる含んだ状態で温めてくれます。
ここが大事なんですね!

それにより15分ほどの適温による加熱によって患部周辺の組織や患部自体の組織内部に血管やリンパ管の拡張が起こり、
代謝が促進された状態へ移行して、その血流によって患部の硬化したゼラチン質の癒着部を緩めにかかってくれるのです。


あとホットストーンはできればベン石でというのが理想ですが、なければ玄武岩でもいいでしょう。


そうしてからお客様の患部をお客様の反応をつぶさに見ながら、
硬化が強い部分を緩めていきます。
(肩やひじが内側にぴくっと動く様子があって、そこからリリースの上限を見定めるなど、
さまざまな反射をお客様が表しますから、そちらを見て緩めていきます)


ただしこのところは特に押圧によるリリースは危険な個所ですから、
ボウエンテクニックのムーブをいつも以上にしっかりと繊細に気を配りながら用いて解いていきます。
このときの施術をする者のリリースでは、通常の骨格筋のリリースとは比較にならないほど、
10倍以上の集中力が必要となります。
施術での時間が十分にとれなければ、おこなうべきではないでしょう。
同時に、施術者が疲れが強いときにもしてはならないワークです。

やってみるとわかりますが、施術後に意識が飛んで一瞬に寝込むほどの疲労が短時間で蓄積されます。
それは、実は部分的に腹部には邪気が強く貯まりやすい場所でもあり、
その邪気をホットストーン越しという間接的な距離にして、
直接手で触らないものの多くのネガティブな蓄積された気のストレスが散逸して、
その周囲のものの中に入り込むことで他者の体調が悪化する傾向があります。

腹部を解くのは足裏を触って解くときと同レベルに負荷があるため、
心身がうまく調和できている施術者でも持っていかれる部分であり、
身心がうまく調和できていない施術者では触らないほうがいい部分だといって過言ではないところです。



ホットストーンでお腹の前後を挟む.png