側頭筋リリースの研究の過程で首筋の側面の筋肉がゆるむのか?!


最近、脳への血流阻害を軽減させるために必須の頭部のリリース法を研究するに際して、
小顔矯正の一般書ですが人気の解説本をいくつか図書館から借りて参照させていただいてます。

側頭部にある側頭骨と頬骨の間には隙間があります。

耳のすぐそばの頬骨の下は、
少し複雑な形状をした下あごの左右の上端があります。
そして咬筋の腱部があって、腱の硬さが表現されているのです。

ですが頬骨の中ほどから目のすぐそばまで浮いた骨となって、
頬部分の立体を作っているのです。

側頭部の頬骨下の窪み.png

そして側頭部の頬骨の下をくぐる筋肉の側頭筋が凝りができると。

咀嚼筋.png

口を閉じる咀嚼動作で発痛がでてくる。
または口の開閉が抑制される。
小顔矯正ってしづらいし、下あごも左右どちらかにずれてしまう。
目へ向かう神経が異常な緊張状態となって見え方が悪化する。
(視力低下でぼやけてみえる、ものが二重に見える、目を開け続けるのがつらく感じる、etc...)

頭部の上に位置する筋肉の中で、この側頭筋や咬筋などの下顎を上下させて噛む筋肉。
それだけ動きのパワーがでる筋肉が、固まってしまうと、遠位まで負担は広がりだして甚大な影響を及ぼしかねません。

頭蓋骨全体の縫合部分をずらし、縫合関節部分のスペースが詰められてきゅうきゅうになる。
この状態となれば、いくつものパーツとなる骨の組み合わせで球形を形作る頭部の骨の全体へとずれの影響は波及していくのです。


ではどうやって頬骨という骨の下で硬化や骨化している筋肉をアプローチすればいいのだろう。

現実的にこの部分へと刺激を適切に加えて緩めるために何ができるのか?


先日購入した下図のハンディなベン石温熱器を2つ同時に使うこと。


USB美容ベン石温熱器.png

それにより左右の側頭筋を挟み込んで緩ませることで、押さえの効いたリリース圧を加えることができます。


片側の側頭筋の凝り部分を温熱器として温めたベン石により挟み込むようにして、
持ち上げる刺激や、左右にグラインドを軽い圧で高速微振動か少し力を加え低速振動を加えるようにしていく。

すると単純に上から擦るだけではまったくリリースがおきない、
側頭筋が付着部以外の骨部分に癒着して骨化したものが緩みやすくなっていく。

そのやり方は、私が自分自身を実験台にして頭部をリリースしている映像を撮影しながら研究していった成果です。


リリース中に起きた反応は、当たった部分の骨の芯に来る感じに思えてしまう痛みも不快なものだったが、
このツールを使わなければ痛みが数倍から数十倍に感じられるのは必至で、
深く緩められる期待ができないリリースしかできないものです。

私もかつて自分のこの部分のしこりを痛みを我慢して解こうとしたが、
激痛で涙が出てもやり進めたが、その結果はこすれた皮膚が青あざか赤いあざができて、
一週間ほど風が吹いただけで痛さが続いたことがあったのです。
凝りは解けた形跡は微々たるもので、得たダメージが大きすぎて費用対効果のつり合いが取れません。
そういった実験は無数にしていて体調管理が大切だという思いは、そういうことにも耐えられるようにという感じです。


そのときとは違って、十分に耐えられる程度の不快感に落としてもゆるみが徐々に深まっていく。

ただ、解けていく量がしっかりとした変化を得たためか、
視神経に触れてぐらぐらになってみたり、
胃経絡のツボを当てて強めなくりかえし刺激をすることでの「おえっ・・・」と胃が気持ち悪くなって吐き気が出てみたり。

ただし終わったとき、目が開きやすくなったりはっきりものが見えだしました。
顎関節の軟骨の円盤状クッション部分が、いつもは詰まりがあって窮屈だったということに、
解けた後に気づけたのはよかったです。

そしてこの解き方は、
瞬間芸的にリリースされてまた戻るという薄い成果のものとは一線を画す。

そのドレスチェンジする感じは、首から上の場合は目立ちますから。



この側頭筋の異常な硬さを示すことで、脳を下支えする蝶形骨がずれだして地面との平衡を保ちづらくなる。
これも脳内の血のかたよりをもって脳部への悪影響をあたえることになるでしょう。




いまのコロナ禍という厳しいストレスが高まりつつある時期です。

こめかみの部分の凝りが強い場合はストレス抵抗力が下がります。
そして免疫力も落ちるといわれています。

緊張やストレスによる歯の食いしばり癖が側頭筋の筋硬化を作り出して、それがそのまま固まったのです。
そしてこの部分の硬さが全身への緊張を強いるような操作をしてしまう。

肉体的なストレス要因以上に、精神的なストレスは顔の表情に緊張を強いて食いしばりを作り、
側頭筋を緊張させてしまうようです。
なかには歯の矯正等により、かみ合わせがずれた感じの不快感から発展した人もおられます。
そうなると首の斜角筋が硬化緊張の度合いが高まって、頸動脈を圧迫してしまう結果を呼び起こします。
そういったことからも脳梗塞等の頭部のダメージが起きやすくなっているようでもあります。


できればそのような悪要因をきれいに手放して、
真の深いリラックスを得ることができるようになれるものか。
当分、日に10分ほどの短い時間、継続的に自分に施してみて変化の様子を見つめたいと思います。 


ちなみに
「側頭筋リリースの研究の過程で首筋の側面の筋肉がゆるむのか?!」
の答えは、アナトミートレインをご存知の方なら【サイドライン】の概念を理解されており、
緩むのは当然じゃん!とわかっておられることでしょう。


そうなんです。

逆に言えば、いくら首筋の横を丁寧にゆるめても、
側頭筋の硬化短縮状態があれば、首の凝りは消えてはくれない仕組みなのです。
そしてその首凝りから肩こりや背部痛が起きて不調を訴える方もおられるようです。

このような方の場合、側頭筋がしっかりリリースできなければ、
治療成績があまりよくないんです。
そのことは私もベン石温熱器を使ってお客様の側頭筋を緩めることを繰り返して実感してます。