第二頚椎を触って、脊椎全体をイメージチェック!

とある人体の感じ方と介入のしかた。

頭蓋仙骨治療というオステオパシー系の施術があります。
そのなかにざっくりいうと「後頭骨」と「頚椎」の間が詰まった形でずれている状態を解消するための手技があります。
それは仰向けに寝たクライアントの首の裏側になる環椎あたりに指を置くやり方です。

(※ 首の真後ろのうなじあたりの頚椎に指を当ててください。首の横から当てると、頸動脈の止血となりますから要注意!)

頭を後斜めからみた図.png

今回は仰向けに寝たクライアントの首の裏側の、その環椎のもう一つ下の、第二頚椎という骨に指先を当ててみます。
この部分は脊髄神経以外にも多くの神経が束上に通っているところで、カラダの末端から脳まで、
ひっきりなしに重要なデータのやり取りがなされる通り道となっています。


第二頚椎を触り椎骨全体チェック中.png


そういった重要個所に施術者が指先を当て体を緩めリラックスした状態になり
第二頚椎から下にある第三頚椎、第四頚椎、(以下中略)・・・・第五腰椎、仙骨のように脊椎ラインがどうなっているか。
イメージしながら一つずつの個所に意識のスポットライトを当てていきます。
すると不思議なことに、たとえば第11胸椎が捻じれている状態に感じるぞ。。。と、
その部分にフォーカスしてスポットライトに浮かぶ異常に気付く。

「ちょっとそんなこと、ありえないでしょ~」

といわれそうです。
ですが、確かにこの第二頚椎を術者が人差し指と中指を適切な力具合でソフトにあて、
ひとつずつの椎骨の状態を診ていくと、変な感じの違和感が見えてきてしかたがない。


そこで答え合わせとして、実際に胸椎のゆがみがどうなってるかをチェックします。
すると、多くはずれたり捻じれたりというサブラクゼーション状態が観察できます。

そこまでは教えられたものなので、多くのご存知の先生方が使っているテクニック。

では、第二頚椎の接触を通して状態の異常を見つけ出せた。
その気づきによりお客様にその個所に意識を集めるようにお願いしてみます。
意識するというのもがっちり強烈にというわけではなく、
自分の見えない手でその違和感が出た椎骨部分を触って状態を気づき観察できている。
そのようなイメージを持ってもらう。
特に注意するのは、いつもの呼吸が速く浅い人では、いつもより深くゆっくりした呼吸にしてもらうこと。

そうして施術者が第二頚椎に接触して「理想の位置にずれた椎骨が戻ってくれたら、最高!」とイメージ付きで思念し、
お客様にも改善が促されるような意識の強さを集めてもらうと。。。



その状態で、お客様のカラダが、どこかぴくぴくっと小さな自発痙攣が起きて、
その痙攣が終わったころに目的の改善を望んだ椎骨を触ると。。。



確かに、先ほどあった大胆なずれやねじれが、こじんまりとしたずれ程度になっており、
そのずれが大きかった時のその椎骨周辺の起立筋群の異常な凝り具合も収まっています。


不思議な手法ですが、圧をかけることなく、
それ以前に患部に触ることもなく。
そのようなイメージで念じることが効いて、
異常個所が正常化していくというリリース法があるのです。


人の身体って、不思議なことが他にもたくさん。興味深いですね~!