ぐるぐる回転のグルーブ感は、石より本のほうが過激だった。。。脱帽です。

個人的なことですいません。




昨日、午後2時から予定していたことがキャンセルとなりまして。
空いた時間を有効活用しようと江の島に足を延ばしました。 


虫の音が秋をしらせるのは、江の島も同じです。

秋になると江の島の「ゴツコラ:和名(つぼくさ)」の生え方は勢力が激しく弱まります。
潮風が土の表面に塩分を運び硬くして、野草の勢力は毎年この時期に急激に衰えるようです。
そして10月半ばには、つぼくさの地上葉はみることがかなわず、土中の根が来年の春を待ちます。
そういった様子を定点観察のため写真にして残しています。
そこから私なりに自然での育ち方から良質なつぼくさつくりを学んでいます。
つぼくさの栽培3年目になり、失敗しつつ感触がつかめてきました。




江の島「福石」という鍼の日本の大家、杉山検校先生がこの「福石」に躓いて、
あらたな鍼の打ち方を発見なさったと言うエピソードがあります。

江の島観光スポットの福石のページ
https://www.fujisawa-kanko.jp/spot/enoshima/22.html


鍼は私には打てませんが施術をする者としての、いわば聖地です。
逸話が残る遺された石は特別な念や力が宿っていることが少なくありません。
それを感じ取ることができるタイプかどうかで評価は変わります。

福石」も、そのような特別な力が秘められた石に相違ないと思っています。

私がこちらの石の前で手を特別な方法で合わせるとき。
静止しているだけの石であるにもかかわらず、
私の内側のもう一人の私がその石の中にぬめって入りこんだかと思うと、
その石を中心として左回転に私が分厚い力で回りだす感じがしてなりません。
というか、気づいたら私のカラダは右へ右へと持ってかれていた。。。


「龍脈穴」と呼ばれる場所ではそのようなこともおこるでしょう。

ですが明らかに石からの作用で巻き起こされているように感じる。
ちょうどそれって合気道の合気をかけられたときに似ていました。
体の外から力で圧せられた感覚は起きず、
体の内側の肉や臓器や器官や骨が液状化した感じを得て、
それらの液が洗濯機の強力な回転のごとき力を感じて直接的に左回転に回される。

私も鈍感で、何度か来てようやく最近になって気づいたものです。


理想の施術は、体の外からつかまれたり圧迫されたりを感じることなく、
体の芯や内部へと直接作用されるものなのかもしれません。


人体内部では、血流および気流、あとはリンパ流の確保が大事です。
気血の流れ、および津液(リンパや細胞液等の体液全体を含めたもの)の流通が阻害されずに循環するならば健康です。
筋肉の凝りや関節のずれなどが原因で、気血津液の流れが停滞すればそれらは枯れて、命を死へ向けることになります。
日本の神道では、穢れ(ケガレ)という気が枯れる状態へと向かわないようにといい、
中医学では、気血津液の流れの正負のバランスを観て、気血津液の流れそれぞれを調整し生命が枯れないよう流れを整えます。

気枯れをおこさないこと。
それは気の流れがスムースで滞らない体を持つということ。
そういう「体作り」を目指していけばいいのでしょう。
そのようなアシストをしていただけるような力がある石といってパワーストーンも、
多種多様に販売されています。
私も、鉱石は好きで基本やすいものを多数買いました。

でもこれほどのことって!?



江の島の福石を前にして。
私がよく参拝する神社仏閣にはたいていそういう強い『場・事物』があります。
ですが参拝者のカラダの内側を液状化か気化された感覚にして、
明確な感触を持って左回転に強力な流れ動かされる。

そのようなこともゼロではないですが、
めったに体験したことがないレベルでした。

丁重に祀られれば神となり、
粗末に扱われれば大変なことになるのか。
そのような緊張感を持って、小一時間、いさせていただきました。


江の島って不思議な力が逆巻く聖地。
そのようなことを目で肌で感じています。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



私の家から江の島は、
私鉄の電車賃安価コースでいくと行き帰りで4時間かかります。

それがちょうどいい読書時間になります。
自宅で仕事道具が手に届く位置にあると、
気が散ってしまって。

集中して本が読めるんです。




そして昨日読んだ本は。


『共感障害 :「話が通じない」の正体』


共感障害とは、一種の脳の認識のトラブル。

たとえば、会社では。
社内では下っ端の新人がエレベーターのボタンを押す係をして、上司同士が話をし続けられるようにする。
会議後のごみの清掃や後片付けは新人がする役割。
古参社員は新人はそれが当たり前と思っている。
自分たちもそうしてきたし、少し上の先輩の所作を観てルールを「真似」たのだ。
ここでいう「共感」には、ミラーニューロンをフル活用せよという意味が入っていたのですね。

女子力のあるコミュニケーションでは、悩みを打ち明ければ返ってくるうなづきと、言葉は共感ワード「そんなことないよ~」。
これが空気を読んでできることが求められています。
それで話をふっても、あまり興味がない話題なのかうなづかれもせず、いきなり「あなたはこうやって解決すべき」と頭ッからいわれると、
いきなり不機嫌に。
不機嫌になられたわけがわからず「どうしたの?」と尋ねると。
「それが、さらにムカつく~!」といわれてしばらく口をきいてもらえなくなる。。。



こちらの本は変わったところがありまして。
本書を読み進めていくと、自分が読んでいる本のテーマがわからなくなる迷宮本です。
共感障害についての対策が語られているわけではなく、
読んで楽しい著者の日頃の気づき等が述べられている。



遺伝子上、ペアになる者同士は、自分の遺伝情報を補おうとするという。
そうなると、もともとが反りが合わないもの同士がくっつくよう仕組まれている。
そういうときは相手の持つ世界フレームに、積極的に共感するようにしようとのこと。

こはちょっと目からうろこでしたが、
何の本を読んでたんだっけと読中に表表紙を確認したことが何十回もでてきまして。


共感障害を提唱する本人、第一人者だから、
どこかに賢明な対策が語られていると期待したのがいけなかったんですね。
エピソード中に、共感障害解決法の示唆が含まれているのかと深読みした。
私は親戚一同の集まりなどはいつも苦手で、共感障害は大いに思い当たる。
コーチングスクールで学ぶことで、
共感して人の話を聞くことの大事さを知り、
少しでも自身の可能性を広げるにも共感障害脱却をと、必死も必死。

勢いで集中して読み進めるも障害脱却への道は整理されて与えられずのまま。


読書中が「福石」参拝以上のぐるぐる回転感覚で、
回転木馬に乗って酔ったような気分を味わいました。
あとでAmazonの本書のカスタマーレビューを観ると、
私と同様な感覚に陥ってそうな人がいたので、
単に私の読解力の欠如の問題じゃなかったと思えました。
そうわかって、読んだ方があせらないで済んだのですが。。。


ただ本書の冒頭に、
著者が我こそは共感障害者なりと宣言していたので。
だったらどんなことになるかを想像すればよかった。。 ^-^;;
知的レベルが高く観察眼、鋭い視点でさまざまな事象が語られており、
散文とわかって読めばたのしいし、ふむふむとうなづけるのだが。



福石でぐるぐるした以上のぐるぐる感で、電車に酔う一歩手前に陥ったのは初体験。
人の軸をぐるぐる回転させる石より本が、効いた!!




自分も共感障害がありそうだと感じている人は、
すごく「ある!ある!」といえてしまう共感本。

空気が読める人ってどういう人かも書かれている点はためになるでしょう。
「え?!そんなの思ってもみなかったわっ」て、素で驚かれることも?!

コーチングスクールで共感(うなづき、関心を向ける)が大事と口を酸っぱくして言われたが、
この本を読んで自身の態度を誤解される恐怖を知り、
「そうだよなぁ。共感、大事!!」って思いました。


そこ、ためになりました!


楽しく読める本ですので。
一読をお勧めいたします。 ^-^)