どういう点をチェックして評価するのか?
下図を参照ください。
■ 右側<立位姿勢>
耳近くにある頭部重心点から骨盤の中心部に当たる重心点を結んだ(A)⇒(B)線。
わかりやすくするため、意図的にアバウトな表現にしてあるが、
線の(A)⇒(B)は、脊椎の並びと、頭部重心点から鉛直下へ引いた線が重なります。
これが脊椎を立てた状態での最も椎間板にかかる負担が少なくて済みます。
■ 左側<デスクワーク座位姿勢>
耳近くにある頭部重心点から骨盤の中心部に当たる重心点を結んだ(A)⇒(C)線。
傾斜していることが確認できるでしょう。
耳近くにある頭部重心点から鉛直方向に線を引いた(A)⇒(B)線。
物理的な脊椎椎間板への負担量は、(B)⇒(C)の距離に比例して大きくなり疲労負担は増加します。
ただこれは物理的な側面をみるだけで、実態を反映しているとはいえません。
下記、3点は確認すべきでしょう。
・デスクワークの継続時間の量(長時間の同一姿勢は、筋腱の同一部位を休みなく継続使用し過労し回復困難におちいる)
・仕事中に感じる緊張の度合い(仕事に対し前向きかどうかでも変化します)
・すでに蓄積されている脊椎椎間板のダメージ量が多ければ、筋緊張の度合いは相乗して椎間板を委縮緊張させていきます(重要)
カンタンに言えば、腰痛症や頚椎症(首凝り)を感じて、
すでに椎間板の形状がつぶれ気味であれば脊椎を固定する靭帯、起立筋は多少の負荷をかけただけで硬直委縮する傾向にあります。
補うならば。
クッション性の高いソファーでくつろぐときも、(B)⇒(C)の距離が伸びます。
そのような座位姿勢では長時間の作業は不向きであると考えたほうがよいでしょう。