べん石温熱器の孫の手。「棒灸」にまねて

べん石温熱器。
先日は、べん石温熱器の持ち手の柄に、
テニスやゴルフなどで利用される滑り止め効果を狙い「グリップテープ」を巻くといいとお勧めいたしました。
キネシオテーピングでべんせき温熱器を巻く.png

グリップテープはもう、私には必需品です。




セルフケアをべん石温熱器ではどうもちいるか。
背中とか、一人きりでは手が届かないところがでてきて口惜しい。
べん石温熱器を自身で購入したお客様や先生から質問が来ることがあります。


私も、自分の背中などをピンポイントで温めるときは、孫の手のようなものが必要だと思っていました。



そこで、お灸の世界には「棒灸」があることに着眼。


棒先にお灸効果のだせるヘッド部分をもうけて、背中等にもお灸をすえるというものです。
操作がなれてみると、背中に灸をするにも手首には無理な負担がかかりづらく、快調に思ったところに熱刺激を届けられます。
具体例は下図のようなものですね。

棒灸.png


ならは私も自作しようとかんがえ、
武蔵小山ダイソーにでかけまして。

すべての階の、転用・流用できそうなものがないか、検討しました。

たとえば、キャンプのときに料理をつまみあげるような「トング」はどうか。
脳内シミュレーションでは悪くない選択だと思いましたが、持ち手の長さがもう少し欲しく断念。
工具売り場で、ものを挟み込んでグリップし固定できる製品があり、こちらはべん石温熱器の柄を固定するのにいい。
だが意外に大きさがあり、その点が、ネックになるとボツ。
他も多く見て回ったのですが、商品かごに入れるほどのものはなかったのです。

出直そう思ったのですが、トイレ掃除のトイレスポンジを買う予定を思い出し、
そこで「トイレブラシ」を見つけました。
形状と軽さから、もしかして使えるかなと。
でもトイレブラシじゃかっこ悪すぎだろうと失笑。

ただもともとトイレスポンジかトイレブラシを買う予定だから買って帰りました。


結果。
かっこ悪過ぎとの批評の声も聞こえてきそうだが、
未使用トイレブラシにスティック型べん石温熱器をつけた試作機が誕生。



べん石温熱器に棒設置.png

棒部分はシリコンシートを巻きつけて、どこでも持ちやすく、滑りにくくした。
べん石温熱器のヘッド部分に出っ張りがある機種を選び、そこを引っ掛けて安定した圧をかけ続けられるようにした。
固定には、試用で輪ゴムを。ただ輪ゴムだけでは不安定すぎますし、劣化が早々に起こるので、
リュックサックの背負子の部分同士を胸の前で止める紐があまっていたため、こちらを転用ししっかりと固定した。
そういった工夫を足し算して作りました。



お手製の棒付きべん石温熱器の使用してみた感想です


施術者がお客様に対してべん石温熱器をもちいるときには現在のべん石温熱器のままの形がいいのだが、
一転して自分で自分の背中にべん石温熱器の刺激を加えようとすると握りづらく、押さえもききづらい。

そのような悩みが、これで一気に解消できた!!


トイレブラシが軽くて持ちやすい。それを扱うのには力もいらず、楽しくなるほど、快適に使える!


べん石温熱器では強圧させなくてもいい。
目的の場に軽く密着させて当てておくだけでいい。
そうなると軽いのが正義だと思えるほど、
使っていてストレスない。
トイレブラシの全長が41センチ。
長さがあるため、背中側のカバーできる範囲が広いのもありがたいものでした。


総評として
人に見せるのは恥ずかしいが、実用面では優れている。
特に頭部刺激が楽、首の後への刺激も楽、背中の刺激もまぁまぁイケてる。
当初の予定を大幅に超えるほど、使い勝手が素晴らしい。




これでセルフケアにべん石温熱器が使える部分が大幅に広がりました。
スティック型のべん石温熱器をお持ちの方々は、
ぜひ、騙されたと思って作ってみてくださいね!!