テレビで芸能人を使って舌診チェック! 舌コケ編

テレビに映る芸能人。
その芸能人が口を開いた瞬間に、
健康状態を読み取るゲームです。




舌は舌診(ぜっしん)という中医学診断のなかの望診のひとつに含まれるのです。

舌の色、舌にはえるコケ、舌の形状などから健康状態を読み取ることができます。

舌から健康状態が透けて見えてくるものですが、
ここでは舌の色からのチェックは、ライティングで、白く見えたり黒く見えたり不安定です。
それに舌の形は、べーっと舌を表へ全部出してくれないと見えるものじゃありません。

たとえば、
Tverで芸能人のチェックをしようとしてスクリーンショットを取ろうとするも、
スクリーンショットの取得は許可されていないとでてきますので。
スクリーンショットで得た画像を拡大してチェックするようなことはできない。
するとちらっと口を覗いて見える舌から見える情報を取るには、何がいいのか?


そうなると舌コケがわかりやすいでしょう。
舌の苔(コケ)縛りでいきましょう!



舌チェック2.png


(1)舌コケの色
テレビでは舌の色はわかりづらい、と上述しましたが、それは舌の上にあるコケの色はわかっても、
そのコケの下にある舌のそのものの色が見えないからです。
舌の色と私達が思っているものは、実は舌そのものの色ではなく舌のコケの色で判断しているときもあるのです。
健康なら薄白コケが現れています。
(病気なりかけの表証のときも薄白コケがでますがそこは今回は画面上チェックにとどまるためスルーしましょう)


(2)舌コケの厚薄
舌コケの厚薄(厚さ具合は?)は、薄いもののほうが健康的です。
厚さが増すにつれて邪気がカラダの奥に侵入してきています。
健康的な舌苔の白くそれが薄い様子である印象をインプットしていると、
舌コケに厚みがあると、舌コケの下にある舌本体の赤みがみえなくなり、
それを違和感として感じ取れることでしょう。


(3)舌コケの潤燥
舌コケの潤燥(うるおっているか、乾燥しているか)。
正常な舌コケでは適切な潤いがあります。それを「潤苔(じゅんたい)」と呼びます。津液の丁度いいことを示しています。
乾燥しすぎても、潤いが過ぎてもよくありません。
舌が潤っているかどうかは、映像を止めてよーく観ると、意外にわかるものです。
潤っていれば、舌上にある小さなつぶつぶが光を反射させています。


(4)舌コケの腐膩(ふじ)
舌コケの腐膩(ふじ)では、
舌コケに舌にべったりコケが付いていて、細かく緻密でこそいでもとれない(有根苔)か、
舌表面におから状のものが厚くつもって粒が粗くて削ぐと容易にとれる(無根苔)ものかをみます。
ときには舌コケが剥げてしまい、地図状の柄が出てくることもありますがそれは無根苔の一種となります。
ただ、大写しの画面でもなければ、この舌コケの腐膩についてはわからないでしょう。


舌コケも、これくらいのこまかいチェック項目があります。




で、この舌コケ縛りで、芸能人5名を勝手にチェックしました。



すると、そのうちの一人は、
舌コケの色は薄い白で、
コケの下の舌の色が透ける薄い厚みで、
舌も潤いが覧られ、
舌苔には異常な剥げ方などは見られません。

よって、健康な方ですね!




そして、ほかの一人では、
舌コケの色は薄い黄色、
舌コケの厚みは少し量が多く舌がはんだいしているかにもみえ、
舌は乾いています。
舌苔は荒く部分的に剥げている。
(厚白膩苔・淡黄苔など)

よって、健康状態が絶好調だとはいえない状態ですね。。。



このゲームで見えてきたことを総括しますと、

一見すると不健康に見える芸能人のほうが健康に見える人より声がはられて元気に見えるものの、、、
それがその方の芸で、がんばっていたのでしょう。





正常な舌コケは薄白コケで「胃気・胃陰」などの力強さを見て取ることができます。
病的な舌コケは薄白コケ以外で、消化器からの「邪気」がそこに登ってきた状態を見て取ることができます。

薬膳を実践するときには、消化器からの「胃気・胃陰」や「邪気」が登る状態が舌にあらわれるため、
健康な状態の舌コケなら、おいしさと滋養を考えたメニュー立てでいいのですが、
不健康な状態の舌コケなら、邪気の出方が覗ける舌のコケの様子から、消化器内の病状をやわらげる目的のメニューを立てるようにします。
薬膳を学ぶときには、
日頃から人の舌を見て反射的に健康か病的か。病的なら、陰陽虚実や傷害している器官はなにかなどと判断を繰り広げていきます。
しっかりした見方が身につけば、そこで見られた本人がご存知ではないような身体上の課題がわかってきます。
料理を作る料理人がお客様の舌を診て病的傾向を把握した上で薬膳の献立がだされたとき、
その人のために最適な薬膳のメニューを出されたときにだけ、目をみはるカラダのバランスの良化が起きます。


以前、数十キロのダイエットをやすやすとかなえたお客様がおられ、
その方はまさに、しっかり中医学診断で状態を精度高く診ることで、
どの食材をスーパーで買ってきて食べればいいかを、
その人と週イチ程度で相談し決めて指示を出していました。
それは韓国の先生にみてもらっていたようですから、
電話でのやり取りです。
それで、普通に調理しておいしくいただいてリバウンド無しで後々も変わり続けるダイエット。
それも、以前にいろんなダイエットをしてもうまく行かなくて悩んでた人が、、、嘘のよう!

そんな実話を、ダイエットをした本人から聞いたとき。
正直、オドロキました。

普通の八百屋やスーパーで売ってる野菜やお肉も、その人のカラダに合わせて食せば。
それは一切の副作用のないスーパーダイエットフード。
それも痩せたのは健康が底上げされた結果であって、以前より丈夫になったそうです。


だから、その話を聞いてから、街の薬膳料理をうたうところを見ても、正直、何ら響かなくなりました。
料理を作る料理人が薬膳献立を作るのではなく、料理を頼むものが自分のカラダの状態を誤解して薬膳料理を注文しても、、、。
あまり芳しい成果がない。

自分の緻密に病的な傾向状態をご存じないのでしかたのないことですが、、、。
それで高いお金をしはらうのはもったいない本舗です。


薬膳少し勉強してみて、薬膳料理店を見ていて。
昔、感じたそのときの、何かを思い出しました。


もし薬膳料理をコーディネートする人がいて、「献立に参考にするので舌をちょっと拝見!」などなどなさるようなら、
料理の値段が高くてもいいのでいってみたいと思うこの頃です。 66)