{棒状かっさを使った梃子応用のずり圧技法は「ここぞ!」というピンポイントの利用に落ち着かせていきます}と{実証のケアの驚く即効のおもしろさ}

先日まで
棒状木製かっさを使って、てこの応用を巧みに取り入れたずり圧をかける技法を用い、
筋膜リリースをおこなっていました。
これは正直に言って、いままでリリースが不可能だった部位にまで手が届くという画期的なリリースができていました。
そちらを約、一ヶ月半ほど、技の用法を探りながら研究を進めてきました。

その画期的なリリースは圧倒的な施術者の人的な負荷が蓄積して消えない。
いわば施術者にとっての禁じ手といえる手技とわかっていたのですが、
今後の施術上、半端なところで禁じ手にするのはよくないと考えて一ヶ月半を過ごしてきました。

たとえば、なまくらな刀のままでとりあえずとっておくというものとでは、
いずれそれの一刀をもちいて切れ味素晴らしくという力を発揮できできません。
経験上、切れ味が鋭い包丁のような力が強い技こそ、モノにするときは負荷が甚大にかかります。
とっておきの施術の手法も、磨きに磨かれたものを取っておくべきなのです。

棒状かっさをもちいたずり圧の技法には。
棒術等の応用技法を様々な既知の技をもちい、その部分がかなえば新たな武術的な棒術の手を習得に走る。
以前より手の内を勉強し続けて情報量を増やし身にそれをつけてきた内容が、
棒術を使う棒状かっさのリリース手技、ここで花開きました。
棒状かっさを使った圧は精密な力の方向づけや力の量やかっさが患部に当たる部位からのレスポンスが読みます。

同時に解剖生理学上では、いままでの質のずり圧では解けない部位がリリースが起きることから、
人体上のテンセグリティ構造の再構成の落ち着かせ方をどうするべきかを、
施術中も施術後の自主反省の時間でも解剖生理学の基礎の基礎に立ち返ってテキストを読み込むことに。
ちょうど私が筋膜リリースに必要な解剖生理学上の基礎知識をブログに書いていたころがそのころです。






6月に入って数日過ぎました。
棒状木製かっさを使うリリースの現状で私が考え付く一定レベルの技法として身に着けることができました。
この手技もとっておきの技法のひとつと呼ぶことができる段になりました。

これからの施術では棒状木製かっさを多用することは避けて、
「ここぞ!」というピンポイントの利用に落ち着かせていきます。




こちらの棒状木製かっさを使うリリースを身に着ける代償として、
一ヶ月で見事に3キロ強、痩せていました。
この期間は施術後にご飯を食べたら眠気に襲われることがつづき、
順風満帆の船旅とは言えない日々でした。

この棒状木製かっさを使うリリースを多用したことで、
通常なら整いながらリリースが起こすには難しいトリガーポイントが多くの面で開放をしめし、
その成果があらわれるものとわかりました。
それはお客様にとってみれば、通常の施術とちょっと違うなという程度のことでしょうが、
状態の変化を検査する技法を勉強して評価法がわかってきた私は別の状態の起こりが見えていました。

言い方はよくありませんが、虚証の強い証を持ったお客様において
先月にお見えになられたお客様は、お得感があるといえるでしょう。
昨日、施術を受けにお見えになられたお客様の状態をみることで痛感しました。


ただ施術者自身の私が体調を崩す技法の筆頭ともなりえるため、
申し訳ありませんが「ここぞ!」というピンポイントの利用に落ち着かせていく必要があると判断します。



なぜご飯をしっかり食べながら比較的やせ型の私が3キロ減ったかというと。
単なる疲労蓄積による虚への転落というわけではありません。
着々と痩せ続けるだろうと予測される理由があります。
それは身体の背部筋を過度に利用し続ける「褐色脂肪細胞の活性化」によるものです。

褐色脂肪細胞 とは 、褐色をしている脂肪で、熱を作り出して体温を維持したり、
食事から取り入れた余分なエネルギーを燃やしていくという働きがあります。

こちらの細胞は背部筋に多く配置されるエリアがあって、
まさに棒状木製かっさを使うリリースはそのエリアの強力な筋力を発揮させることで作り出せる特殊なずり圧。

急激な体重減少が過ぎるというのは、これもまた恒常性を乱しパイロット上では危険に至る多大なリスクがある。
初診のお客様への質問で「体重の増減はありましたか?」といった質問は、
単にダイエットをしたことがあるかどうかをうかがうものではなく、
自律神経上の乱れや内臓諸器官に至るようなダメージを蓄積なさったかどうかを知るためでもあります。


ただこの褐色脂肪細胞が多く位置する上背部の腕の筋肉のひとつの菱形筋と起立筋群との交差する点が癒着したときが一度ありました。
後頭骨が下方へとずり下がる力が強力に作用させられて後頭部より脳へ血液を送る血管を圧して脳内の血流を制限させられます。

数年以上かけてし続けるスマートフォンタブレットの頭を落としての操作、
またはパソコンを使った長時間の労働、
姿勢の問題で頭部の位置が前に置かれることによる脊椎全体の前後屈などがある方々は、
徐々にこの後頭骨の位置が下がってきて脳血管を少しずつ圧迫していくのです。
するとゆでガエル現象と呼ばれる状態が起きてしまうことがあります。
重要な脳への血流が低減しても気づかないし、
それが普通だという感じ方をするものです。
その普通だという感覚は錯覚で、実態は多量に血液を欲する脳には危険な状態です。
脳内に入った血液を心臓にかえす静脈も詰まるため、
そのことによる使い古された血が脳内に留まることが何を引き起こすかという研究もなされています。
でも、すでにその危険を察知できないようにゆでガエルとなれば、
案外、本人は平気そうな感じでいられるのです。。。



ですがこの度の私のように
「褐色脂肪細胞が多く位置する上背部の腕の筋肉のひとつの菱形筋と起立筋群との交差する点が癒着」が一気におこなわれる場合、
脳血管の圧迫が一気におこなわれるため、
脳の血の届かなくなることによる虚血状態や血液が頭部から排泄できない停滞した脳内に二酸化炭素の含んだ血に苦しめられます。
上背部の張りがきつくて肩甲骨の動きがおかしくなって呼吸も浅くしか入らなくなります。

これは合気柔術で肩甲骨を必死に練るときにも経験したことがある懐かしい苦しさですが、
頭痛が凄すぎて吐く事態に陥るような状態になるときも。
はげしい苦しさを感じています。

いつもなら遠赤外線ドーム型サウナのスマーティに入るのですが、
それは虚証が来た状態で、全身の主要な動静脈がしめられ気血の滞りが生じたときのとっておきです。

この度の私の身体状況は自身の脈を読めば全身の代謝は問題ない。
「虚する」わけではなく「実が過ぎた状態」が維持できてはいる。
それならばピンポイントで経脈上の筋硬化をしめすトリガーポイントの癒着を効果的な刺激でとればたちどころに改善するケースです。

慢性的な体調不良がある場合は虚証に落ち込む状態であるが、
急性的な体調不良では実証という太陽病の位置に病位があるわけで対処がしやすく、
複雑な牽引作用を引き起こして血管を圧してしまうものの火元をピンポイントで手当てすればいい。
今回は菱形筋と起立筋の癒着が火元。
そして自身の呼吸を観れば肺の賦活が必要だから肺兪、
それに循環器のスムースさをもった制御を再開させてほしいから心兪。
この二つの兪穴、それも左右4つのピンポイントで同時期に刺激できないか?



そのような考えで、どう手を尽くそうかと試行錯誤をしてみました。




たとえば、、、

中山式 快癒器というツボ押しグッズ。
母が愛用していたものがあるのですがこれでは圧がソフトで効き目が薄くて。
多少は楽になるが気のせき止められた部位を決壊させて血や気を通せるような刺激ではない。





それで他に何かいいものはないかと探して、いくつものものを試してみたんですが、
不思議とドハマりしたのは、、、。
これでした!

今回は以下のやり方で、うそのように吐くほどの頭痛、
そこから抜け出すことができました。


動物型木製マッサージツール.png

木製の四つ足動物型のマッサージグッズです。

こちらを私が仰向けに寝て、
床とカラダとの間にこちらを設置します。
設置位置は肺兪や心兪に当たるようにしました。
するとピンポイントでちくっ~という、神経に来る靭帯の凝りに当たったときに痛さを覚えました。


この状態で10分~20分。

音楽をヘッドホンで聞きながら寝てただけです。

それでうそのように先ほどまでの不快感が消失。

{さすがは「実証」、気の詰まりを通せば瞬時にけろっとするもんだ}と感心しました。



木製の四つ足動物型のマッサージグッズ。。。
買ったはいいが、施術の臨床で使う場面もなく、完全に浮いた存在だったんですが、
まさにこのタイミングで私を救ってくれるとは。
感動です。
感謝です!

そしておもしろいですね~。