「心的外傷後成長」 感謝の気持ちがめばえて、自身の心身の生命力の火が活性することもある

生きていることへの感謝お気持ちが高まりしっかりした価値観が形成されるのは、
ただ生きていればそうなるというものではないでしょう。

不安や恐怖と向き合わざるを得ない直面した経験。
そこから人は多くを学び、そして成長すると考えられます。

 


コップに半分入った水をみて、
「あと半分しかない」と危機を感じるか、
「あと半分もある」と感じ感謝するか。

人それぞれ、感じ方は違う。

どこかのターニングポイントをむかえることで、
不確かな不安にこころを乱される思考を抜け出し
確かな目の前にあるものの大切さやありがたさに気づく。

そうした場面を生きているうちに迎えることができた方は幸いです。

 


12歳以降にがんを患い、生き延びた人は、
専門用語で「<strong><span style="font-size:large;">心的外傷後成長</span></strong>(※)」とよばれるプロセスを経験しやすくなるといいます。

心に負った傷を乗り越え、人として成長するのです。

<ins>※ 危機的な出来事や困難な経験との精神的な葛藤や闘いの結果生じるポジティブな心理的変化の体験のこと</ins>


人は死を意識することで、いまの自分が呼吸をし生きている事実にハッと我を振り返り、
そのことへの感謝の気持ちが高まる。
そのような経験を通して早い段階でしっかりとした価値観が形成されるようになります。

 


人生が永遠に続くような感覚で日々を過ごすのは、誰にとっても最善の生き方ではない。
人は死を意識しながら日々をすごすことで、「時間の価値、貴重さ」は高まるでしょう。

そのようなことを痛感させていただき、
深く考えることをさせていただける話を、施術中にお客様から聞かせていただきました。


明日もある、そしていまのままでずっとつづくという錯覚から、
つい無為に一日を過ごすことがあります。

 

「自分にとって最善の一日の過ごし方とは?」

時間がどれほど貴重でありがたいものかを知り、
それ以外にも多々ある自分のいまの大切に感じるものを問うことで、見えてくることでもあるでしょう。

あらためて、いま、こころの成長を遂げた方からの話を伺い、自分もそう問いかけを繰り返そうと思いました。