紅葉シーズンが過ぎて観光客は減るも、
人気の観光スポットであるには違いありません。
数日前、研修にて京都・奈良へ一泊二日しました。
1日目の京都は、
高雄の高山寺(
)に。
紅葉の名所ですが、人の混みあうその時期をさけられたのはかえって上場。
高山寺は、鳥獣戯画という蒔絵画が知られ、
みなさまも一度は目になさったことでしょう。
その鳥獣戯画も高山寺石水院に展示されています。
そして華厳宗 明恵上人。
明恵上人といえば鎌倉時代の僧で、栂ノ尾の高山寺を開き、
日本で最初にお茶を栽培された方です。
和歌では、
あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあかやあかあかや月(明恵上人歌集)
そして『あるべきようは』と、自己を問う言葉を題に文章も残しております。
以下にそのくわしく描かれているページがありますので関心あられる方はお読みください。
真言宗泉涌寺派大本山 法楽寺
明恵上人の生活訓「あるべきようは」解説
他者へ「あるべきようは」と苦言を申すことができるものは少なく、
それを私が許し認められるものはすくない。
私が自身その答えがないまま、他者へそう申すことは、できません。
ですが明恵上人が口から語るなら、私は素直に自問自答に入れます。
明恵上人とは、人物高くあっぱれな上人で、その伝記を読むにあたって、
自身の身の振りやありかたの本質を問うときに、この高山寺は訪れたい。
そういった決意表明をなすことも含め心を洗うことができる古刹でした。
施術者として「あるべきようは」。
それは常日頃より自問自答すべきで、そこから行動をもつということで、
そうしたときの勇気づけをしてくれる存在として明恵上人を感じました。
夜間、伏見稲荷大社(
)へ参拝。
午後8時まで本殿階段部にプロジェクションマッピングで、
うつくしい動画で光の絵が描かれていました。
個人的には、近隣の寺社仏閣にあるお稲荷さんの総本山。
いつかは参拝したいと願っていた筆頭の神社でしたから、
聖地に足を入らせていただけたことが
ほんとうにうれしかったですね~。
現地にいても夢を見ているようで、
そこにいる実感がもてないのです。
2日目の奈良は、
修学旅行生の行列がバンバン列をなしており、
数年前のコロナ禍といまは状況が変わったんだなと実感しました。
あとは鹿・鹿・鹿・そして鹿。
春日大社や東大寺境内、若草山など、鹿天国。
茨城県に在する鹿島神宮から、建御雷神が鹿に乗りやってきた鹿の末裔とのこと。
ならば粗末に扱えないと鹿保護のパトロール車も走ってました。
午後4時過ぎに近鉄奈良線で京都へ向かう途中の空の色が、
東京など関東では見たことがない色でした。
黄土色と一言で伝えられない、
こころが深く染まるような不思議な色です。
電車の窓の外の夕景に感動し続けるものの、
そこにお住いの方々は普通にスマホを観る。
「あぁ、この空を知っているんだな」と思いました。
オトナになってからの京都、奈良。
奈良に住みたくなりましたね~。