仙骨が正されて気は体を効率よく巡り出す

3つの外部からのエネルギーチャージ

人体を気功の様子で考察すると、
(天・中空・地)からの分散して
それぞれ異なる種を持つ外気を取り入れる取り入れ口があります。

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その取り入れ口をお伝えすれば、
・天は百会から時計回りに気を取り入れます
・中空は口から空気を取り入れます
・地は会陰から半時計回りに気を取り入れます

(天・中空・地)の外部からの気を腹部丹田に集約・統合します。
それを(元気)と呼びます。

(天・中空・地)のそれぞれは大事なものですが、
(地)の会陰から取り入れる気は、
8の字筋と呼ばれる会陰靱帯部の上下を骨盤底筋で起こすことで、
(中空)の呼吸作用を機能させる横隔膜を上下動を誘発させます。

たとえば、、、
(地)から気が取り入れられる割合が正常の100%であれば
(中空)による呼吸も(地)に対して主従関係となるため、
それに比例して正常に100%の割合で機能できるのです。
ですが
(地)から気が取り入れられる割合が正常の20%であれば
(中空)による呼吸による気の取り入れも(地)に準じ
20%程度に制限される仕組みがあります。

また(地)と(天)も興味深い関係性がございます。
(地)は仙骨のうなずきの動作が起こることで
自律的に骨盤底筋を上下動を生じさせます。
そうした骨盤底筋の動きが呼吸のリズムで地の気を吸い上げ吸収する力として作用するのですが、
仙骨のうなずきの動作が起こることで後頭部にある後頭骨を仙骨のうなずきの動作に主従して動かされる仕組みがあります。
つまり上述したような(中空)と同様なことが起こります。
(地)の正常な機能が100%発揮できることが、
(天)の気を取り込む力も比例して100%の割合で機能でき、
もし(地)の機能が半減すれば、それが(天)の気を取り込む力も半減するという仕組みです。


外から気を理想的に取り入れること。
それってなぜ必要かというと、
気功という目に見えない気を扱うもので生理学上の説得力ある回答は難しいのですが、
ひとつの鍵になるのが外気とは外からマイナスの電気・プラスの電気・その取り入れたプラスマイナスの電気を横隔膜あたりへ帯電蓄電して活用をマネージメントさせる呼吸による代謝を起こす元気といった電気だまりを生むこととなる。
人体内部にある神経は電気が通り、運動神経系から自律神経系含め電気仕掛けの生き物といった様相があり、
(天・中空・地)の気が外から獲得する電気で〈元気〉がなりたちます。

〈元気〉がたまる場は、横隔膜下の下丹田とよばれる【腰腹部】です。
腰の緊張をゆるめて『命門(めいもん)』という経穴部位を開くことで生きた下丹田を形成できるでしょう。
ここ、大事なんですね。


ただ命門を開き続けることが、無理!難しい!と感じる場合もあるでしょう。

バイオメカニズムで考察すれば
座業によるデスクワークが長時間にわたるとき、
起立状態の1.25倍の負担が腰にかかります。
同時に過剰ストレスがこころにかかる場合には、
ゆったりとした腰部の状態を作ることは難しく、
場合により起立時の2倍以上もの腰部を硬化させ負担を加えるケースがあります。
こころのストレスは、イコール、脳に与えるストレスとなってあらわれるのです。
脳はそうしたストレスから身を守るために、
思い思いの身体の特定の場所に流す酸素量を下げて身体的痛みや緊張にすり替えることで自己防衛をはかる仕組みがあります。
それは潜在意識にかかる自動に動作するもので自身に自覚は感じづらいもので緊張性筋膜炎(TMS)と呼ばれており、
緊張性筋膜炎は、デスクワークを長時間なさられる方々のケースでは、
多くは腰部の脊椎周りの起立筋部位の過緊張が解けないという形で現れやすい傾向があるようです。
すると腰の緊張で命門がふさがり横隔膜下と骨盤底筋との間のスペースが狭められて〈元気〉がたまる場が減少します。

ストレス耐性を、どうあげていけばいいのか。
そのような考えで自分にあった対策を打つことが勧められるでしょう。
たとえば、生活習慣上、睡眠の質を高めるよう工夫をする。
カモミールなどの深い眠りを促すハーブティをいただくなり、
寝る前の1時間前にPCやスマホブルーライトを見ないようにするなど。
その他の対策を打つなり、ストレス耐性をあげる抗ストレスハーブをいただくなどもいいでしょう。
または腰部を構造的にしっかり命門を開いた状態を保持できるような修練を積むことで対策を打つこともできます。
ちなみに私もかんたんに腰をゆるめる状態がキープできるようになったわけではありません。
長年腰にストレスをためてこころのストレスから気を逸らす習慣をつけていると、
絶対に腰を以前の状態にひっぱられないという不退転の気持ちで取り組みました。
腰をゆるめ命門を開く状態をつづけられるよう、
骨盤にセラバンドをきゅっと締めたまま座業を続けるようにしたり、
ゴツコラという抗ストレスハーブを取るようにして対応しています。
半年、緊張性筋膜炎を消すよう丁寧に意識した時間をもうけると、
腰部の不調が削減できるようになりました。



付記となりましたが、
スピリチュアルな面でヨーガをご存じな方には、
〈地〉は、ルートチャクラ(根チャクラ)と呼ばれる地のエネルギーを吸収していく窓に該当すると、ぴんときたでしょう。
クンダリーニ・ヨーガでは、胴体の下から頭頂まで7つのチャクラが並び、
それらのチャクラの窓を開ける順番をルートチャクラという胴体の下端から順々に上位置にあるチャクラを開いていくようにすべしという教えがあることをご存じでしょう。
それは〈天〉が先に開きすぎると偏差と呼ばれている意識障害に通じるような
体調不良にさいなまれることが知られています。
それに〈地〉の部分にパワフルな炎を感じる気を取り入れる口があるので、
まずはここでエンジンを動かすエネルギーを存分に吸収して、
そこで得たエネルギーを上位置にあるチャクラを開くためにも使うのだといいます。

そうしたことが長い歴史をもつ身体操作から体の魅力を創造するヨガではいわれているのです。

そこを直視してみると、
仙骨というルートチャクラを動かすエンジンとなる部位が効率的に働けるように移行すること。
それはパワフルな身体変化につながることでしょう。