疲れ過ぎは、魔物に憑かれたようなものだ

私は考えるのですが、
一番恐ろしい魔物は(疲れすぎ)です。


身の回りのお世話をしてくれていた
高感度センサーが役立たなくなった。
それが疲れ過ぎたときに起こります。

気づかないまま魔に入られ同居生活が始まり、
やがて進行すれば病を得るでしょう。

ちなみに高感度センサーとなる神経組織機能のオフ化は簡単です。
呼吸を浅くするか止めればその状態です。
高度センサーがオフ化された状態で負荷が高い作業をするときに
人は容易に後々までつづく筋肉の凝りをこさえるようできてます。



気功や太極拳ではやたら呼吸を止めるな、深い呼吸を意識しようと指導されます。
そういった高度に鋭敏化した感覚神経組織を働かせる仕組みには呼吸が鍵だから、
そこを知っている人は、目ざとく呼吸の質の優劣状況を察知して劣れば注意指導。

ここでとりあげる呼吸とは、
骨盤底が前後にゆりかごのようにスイングする感覚を得るような操作を元にして、
重心の安定と脊椎のしなり及び垂直感覚をえられたものです。
これは立位でも、座位でも。
内丹といった胆力の質量を持って語れる呼吸の用法です。



対して多くの場合行われている肩が上に持ち上げられたままの呼吸は、
それは良識な呼吸とは呼べません。
1時間も2時間も、ましてや5時間もの長時間の緊張した座位では、
腹でする呼吸を維持するのはほぼ不可能でしょう。
この質の劣化した呼吸では重心が上ずったり左右に傾倒してみたり。
脊椎をしなやかかつ垂直性の感覚維持をする神経が働かないために、
そうした歪曲した骨格を作り出すこととなります。

現代社会でのワークスタイルでは、
後者の長時間座位による劣化した呼吸で頑張る人が増えているはず。
特に自宅で勤務することが多くなり、出勤の労がなくなったりする。
そうなると本格的に身体が座位のときによくとる歪曲姿勢で固まり、
それに気づかずに長年にわたり背骨の近くにある深層筋をかためて
その側近にある動脈等を圧して深部血流を悪化させるようであれば。。。
そうなると幹線となる血管の血流停滞は臓器等への肝からの血液の
疏泄がうまく事が運ばれなくなるものでしょう。

そうした深部血流トラブルに至るような、
病が裏に入った状況では対処がしずらく対応リスクも高まります。
できても長期に渡る治療も必要となります。




個人的おすすめしたい対処法は、
こうした魔が深く服内へ入り込む前に未然に防ぐこと。
つまり、疲れ過ぎれば自分の疲労しているかどうかを察知できなくなるものだと知り、
そうした状態となっていやしないかをキャッチできる機会を持つことが最良でしょう。


ひとつめは。
施術を受けるときに、
施術者が(ここが硬さが取り分けて強いですよ)といわれるところと、
自身が感じる不快な張りや痛みが出るところが離れているようなとき。
それもひとつ、自分のなかでダメージを受けた組織エリアを掌握できないほどセンサーが鈍った証拠でしょう。
そうなっているところの特徴として、
触れば皮膚の近くにある浅い部分の筋肉の層は柔和ですが力なく虚脱気味で水っ気が多く感じられます。
弾力性に皮膚部が劣っているでしょう。
多少、他の同位置の部位より冷えがあるように感じられるかもしれません。
そういった傾向が顕著に出ている場合、
施術者としては感覚神経組織が正常に現状を本人に伝えられていないと察して、
言葉がけでそうであるかを本人に確認を取ります。

こうしたところの多くが施術上の効果的な改善を産み落とす改善点となります。
ゆえに、私のところへ同業の先生がお見えになられることも多々あるのですが、
決まっておっしゃられるのは
(自分では悪いところはさほどないと思うけど、どっかあれば教えてください)
です。
優れた同業者の先生たちだからこそ、
患部の感覚神経組織の錯誤、錯覚が自分にだけはないと漠然と感じる自分を二つ返事でぶった斬る。
感覚神経組織のミスがあることを前提と考えておられ、
それで高い施術料金を支払ってまで正確な自己状態を見つめるよう心がけておられます。




ふたつめのやりかたは。
私は疲れが溜まっていくと、
遠赤外線ドーム型サウナで硬直した身体が緩まるまでじっとしていることもあります。
しばらく入っていると、身体の節々の不調感があると感じなかった部位にも微痙攣がおこり、
次第にそれが一段落すむと、身体の固くなった深部の凝りがひょっこり感じ取れるようになります。
そこがわかったらあとはセルフケアが適切かつ効率的にできるような客観的情報をえられたものです。
それがわからず感覚神経組織が劣化した末に生み出した主観という幻想を追えば、
たいていは直すどころか破壊し崩壊に至るものですから。
主観を離れた客観的情報を得ることの大切さは、
そうして得た情報に基づいてケアすれば良好な結果が必ず得られるのです。




あとはみなさまへのおすすめとなりますが、
ご自身が施術者の立場で人を客観視する経験を得られれば、
こうした魔が深く入り込む前に対処する未病先防の賢明さを実感できるでしょう。
体に良いものは深く入ってきてくれてよーしですが、
体に悪いものは入ってきちゃダメーですよと。
そうした体に悪いものが取り込まれて深部侵入をゆるさない姿勢は。
それは快適な生活を続け健康寿命を延ばす鍵になり、
要領を得る修行をしたそのあとはずっと受益し続けることができる。
そういった技術者に多くの人がなっていただけると、
面白い世の中が顔を見せてくれるのではないでしょうか。

今後、そこを視野に入れての活動をマイペースでしていきたいと考えています