頻尿も、夜間と日中では、漢方の方剤ではお薬が変わってくるの?!

たまたま私の知り合いN氏(50代半ば男性)から電話。
「この夏になって頻尿で、いま、かなりきびしい!」

 

私:「う~ん、頻尿。そうなんですね。
   (腎虚(※)かな?)
   では、ちょっとだけおしえて。
   それは日中?それとも夜?」

  腎虚(※)【下肢痛、腰痛、かゆみ、老人のかすみ目、むくみ、排尿困難、頻尿、耳鳴り、難聴】などがある。

N氏:「圧倒的に困ってるのは夜なんだよね。

    しょっちゅう寝て起きてで、
    細切れ睡眠で寝た気がしなくて。
    これほど夏ばてしたことって記憶にない」


私:「夜の頻尿ですか。それだったら腎陽虚か。
   それで日中は問題ないの?」


N氏:「日中も多くなったけど、
   自宅勤務だから好きにトイレいけるんで」


私:「日中も夜間も頻尿であれば、腎陰虚と腎陽虚」


  夜間頻尿だと腎陽虚

  日中頻尿だと腎陰虚


腎陽虚も腎陰虚も、腎虚のくくりに入ります。
なら腎虚の対応を考えればいいだけと思いきや、
たとえば漢方で腎陽虚なら八味丸、腎陰虚なら六味丸。
といったように、服用する漢方のお薬が異なるわけです。

つまり腎虚体質ですねとざっくりいっちゃえば、
それは当たりです。
ですが適切な対処法がざっくりでは見つけられず、
さらにもう一段、
腎虚陰虚 
といったふうに、
それは陰虚を併せ持ちますという付加情報がきて、
精度のいい対処法がはじきだされます。

つまり一般書の漢方薬の本では、
さらにもう一段の精度のいい内容は
紙面量の都合からか割愛しています。
腎虚の対策までは一般書でもあるが、
陰虚か腎陽虚かは専門書レベルか。
結果的に、最終的な対処法精度が異なってきます。
当然それは、効果の有無や強弱の差異を生みます。
そのようなことは理解しておくとよいでしょう。


ふつうに腎陽虚で夜間頻尿であれば(八味丸)ですが、
同時に腎陰虚が重なって(六味丸)もとなるのは不都合がおこりそうです。
そういった場合はどうすれがいいかは臨床経験が必要でしょう。
なので漢方薬局でみていただくように勧めたほうがいいだろうと思いまして、
そう伝えました。


いちおう、本草薬膳学院では薬膳の勉強に漢方薬分野の方剤学もあります。
私はまだ方剤学のテキストにはたどり着いていませんが、
そうした知識を動画で教えてくれているものもあり、
現在はそちらを視聴して勉強するようにしています。

で、たまたまN氏の頻尿という条件は、
彼が耳鳴りがあってという腎虚体質だと知っていたため、
そこで頻尿の起きる時間で、陰虚か陽虚のどちらかかまたは両方かがわかるという映像を観た直後でした。

 


また昨今は書店で薬膳の棚を観れば、
薬膳・漢方 食材辞典のような出版物が多く目に入ります。

一般書でもほんとわかりやすくコンパクトにまとめてあったり、
写真やイラストが美しくわかりやすいものが使われていたり。
ついつい手に取って購入したいという衝動させる本も増えて参りました。

私が普段利用するのは
【薬膳素材辞典】 
主編 辰巳洋
出版 源草社
です。

この本は薬膳の素材辞典として、一般書にはかかれていない情報も詰め込んであり、他の追随を許さない信頼度の高さです。
ただイラストや写真はあるものの白黒です。

それもあってより生薬や素材となる食材の写真を見るために、
ほかに一般書的なきれいでわかりやすい写真が掲載される本を一冊、これから新たに購入する予定です。

つまり私が情報的に頭に入れるのは
【薬膳素材辞典】 です。
あきらかに効果効能どころか忌避等が一般書には、
ざっくりとしかかかれていません。
注意書きの忌避に関しては複雑になるからか、
ほぼ割愛された一般書を多くみうけられます。
一般書ももちろん役立つ内容です。
それは専門書を書いている先生と同じ人が書いているケースもあるから、
紙面の制限によるところで書きたくても書けないことがおおきいのでしょう。

ただし利用する側がこのトラップにかかってしまうと、
ていねいに一般書レベルの学習をしてトライしたが、
期待するような改善がちっともなくて幻滅したということが起こりえます。
そういったこともあり、効果を期待するならそのものが一般書レベルの教科書を使ったのか専門書レベルの教科書で学んだのかの差異を知る必要がでてくるものでしょう。
そのようなことを、
たとえば薄荷(はっか)で、薬膳素材辞典と他の一般書を数冊との差を丹念に見比べ、目の当たりにしたとき。
かなり驚きました。
著作物な為、それらをそのまま載せられないのが残念です。
でも比較していただければ、うなる人もでてくるでしょう。


ただしお客様に絵でわかりやすい生薬の説明をするときは
わかりやすいカラー写真で表現された本を見ていただくようにしたいなと思って、
なにか一般書でちょうどいい価格帯のうちの一冊を求めて、明日や明後日、書店にいって選んでこようかなと考えているところです。