テーマ「尿もれ」手技療法を使った手当てと中医学を使って得た方剤や薬膳素材による対処は、相乗するものか?

今日、私の中医学勉強のひとつのテーマは「尿もれ」です。

尿もれ外来は、多くは女性が通われる方が多いようです。
では男性が尿もれがないかといえば、そうではなくて。
ネットで尿もれ用の漢方薬がないか調べるも、
漢方薬を押しのけて先に表示されたのが
男性用尿もれパッド付きパンツでした。
Amazonでチェックしたら驚くほどの品数です。
ニーズの高さを実感できました。


手技療法では。
尿もれをしやすいタイプとして、
消化器が正しい位置から下垂して膀胱を押しつぶし圧迫。
こうなると臓器や筋肉が正常な位置におらず、胴体内の最下部にある膀胱にのしかかって膀胱サイズが縮小してしまいます。
多くは肩の緊張が過度であって、これが大腸の横行結腸の端と端をつりあげ過ぎていることに大きな発端のひとつとなっているため、
この肩の位置を正常な位置へとするのみでは足らず、
上部肋骨や鎖骨角や胸骨等の上行変位固定を修正を図る必要があります。

または尿の出口の開け締めに関係する部位にある筋肉が虚脱する場合。
骨盤の骨格自体の歪みから骨盤底にかかる過度な緊張で疲れ果てたり、
そもそも骨盤内部への血管の圧迫か仙骨の特定部位の硬結により
肛門や尿道口に通じる神経が正常稼働できていない場合も散見されます。
左右どちらかかまたは両方の梨状筋が過度に固く萎縮していれば、
恥骨のズレが生じて尿道口周囲の筋膜はねじれて作動が狂ってきます。

こうなるととっさにおしっこにいこうとトイレに駆け込んだが、
一歩手前で先に出てしまった・・・。
またはこうした場合には、残尿も同居することも多く、
追っかけ漏れにもあってしまう。

 

なので上述した場合にあてはまるものは、
物理的な施術で理想の状態に戻すデザインの手技を行えば一定量の改善がみこめます。


では中医学では、この尿もれをどうとらえるか?

以下の2つが絡んでくるようです。

(1)固摂失調 (こせつしっちょう)

(2)腎虚


(1)固摂失調 とは、体内の体液(汗、涙、血液、精液、おしっこなど)を、
必要以上に外に漏れ出さないようにする機能(固摂作用という)が失われること。
この場合ではおしっこが意図せず体外にもれでてしまったこといいます。

固摂作用の働きは(気の作用)により生じるため、
気が足りていないか滞っている状態によ固摂失調状態は引き起こされます。

ざっくり要点のみ述べれば、つまり

[ 固摂失調 ]=気虚脾虚

気を生成する脾の機能が働きがわるくなって気虚が起こった結果、
固摂失調となったわけです。
なので脾が正常に機能できるように補うことで気を生成量を増して
本来の固摂作用を発揮させること。

なので<補脾>という処方がなされます。


(2)腎虚 です。
腎で血液を濾して不要物をおしっことして排泄します。
その関係上、腎の機能が正常に働かなければ
おしっこが漏れ出てしまうこととなります。
ただ腎虚といっても(腎陽虚・腎陰虚)という2つのタイプにわかれます。
それぞれがまったく別物のように考えてもいい症状があらわれます。
なので腎虚でもタイプ別にそれぞれの処方は異なってくるわけです。

ちなみに私は昔、陽虚と陰虚の違いを、
正しく理解できてなくて苦しみました。
要は
陽となる気・熱が足らない状態が陽虚で、
陰となる血・津液が足らなくて陽の行き過ぎを制御できなくなるのが陰虚
ここが曖昧になると計算式が狂い始めます。

ということで、尿もれでは。
中医学上、固摂失調対策が必要か、腎虚対策が必要かを見極め対処します。


現在は私が施術をしておりませんから実証できることができていないのですが、
中医学を学ぶことで、長年かけて磨かれた対処技術との積極的相乗がなせれば、
両者の利点を複合させることで改善の精度が高まるのではないでしょうか。
そういった想像をしております。