生薬標本作りをしたら、中医学上の薬膳を実感、痛感!

生薬の写真はネットや本から参照できる時代です。
ありがたい反面、
そこで満足してしまえば
大切な生薬に触れて実感する体験知が得られません。

それはもったいないこと。

先週、中華街食材店から買った生薬などをまとめ、
透明で小分けできるビーズケースに生薬標本作り。


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(私が集めた生薬標本写真)


たとえば、
生薬の漢方薬らしい大いなる(香り)はわかりません。

生薬の香りを【経皮吸収】することで、
人体に様々な強烈な作用を与えてくれます。
一節では生薬を口から摂取したら消化器の弱い者は
そこで身体に取り入れづらいものとなるが、
皮膚から入る生薬から揮発された栄養成分を取ると、
そのまま皮膚を通して体内へとダイレクト吸収されるという。

アロマセラピストが、精油の芳香により体調を整えるような効能だ。
たとえば柑橘系の生薬は、気が停滞したときに改善させてきれます。
それを<理気作用>といいますが、柑橘系の香りを放つものの多くは、
滞った気を流してくれる作用があります。
みかんの皮を乾燥させた陳皮やみかんの輪切りの枳実など、
柑橘系の香りを放ち気を通してくれる一躍を担ってくれます。
これは平素の自室にあっても問題ない香りですね。

ただ生薬には、「ザ、漢方!」と言えるような芳香を容赦なく放つ、
ツワモノが数点ある。。。
それらを直に触ると、アルコール消毒剤でも石鹸で手を洗っても
なかなか匂いが落ちないほどで困ります。
100円均一の使い捨てビニール手袋を用意したほうがいいでしょう。
昨日は手袋を怠って素手で触れたため、
外食時にも手から匂いが消えず洗面台で必死に手を洗ってました。。。



たとえば、
生薬の小片を口にすれば(味)がわかります。
「五味」酸味・苦味・甘味・辛味・鹹味(かんみ:塩辛い味)
の分類がわかります。

原型がのこる生薬:当帰(トウキ)を口にすると、甘い、辛い。
甘い生薬は「脾」を栄養し、辛い生薬は「肺」を栄養します。
ただ当帰の帰経を調べると、「肝・心・脾」。
肺との関係はなさそうです。
ですが私が当帰の小片を口にすれば、
「肺」を整える実感が得られました。
これはテストに書けば失点する考えで、「参考に留める」べき。
これにより当帰を帰経に記すほど強い影響は人体へ与えないが、
実感として自分がなにを感じたかを信じることも大切だと思う。



たとえば、
「五性」熱性・温性・平性・涼性・寒性という分類もあります。
<その生薬は身体を温めますか、冷ましますか、
それとも温めず冷ましもしませんか >


生薬:桂皮(ケイヒ)の小片をかじれば「熱性」が伝わります。
即、身体がたいへん熱くなってきます。
五性の使い方のイメージは、
湿熱体質の人であれば、実証で(熱が強い)状態にあります。
その場合には過剰な熱を取り除くことにより、
熱バランスが整えられた(平)らにできます。
ですから湿熱体質の方に対し、(寒性)の生薬や薬膳素材をとること。
熱性の生薬が入った方剤をとる必要があるときは常用せず頓服とする。
そうした配慮が必要とわかります。

湿熱体質の方に、更に熱性の薬膳素材を勧め続ければ、
血や津液などの陰液が熱せられて揮発乾燥することで
めまいや吐き気など体調に異変がおこる可能性がでる。
そういったトラブルが起こる可能性がないよう配慮し、
うまく熱バランスを整えた(平)にする計算が必須です。
({平性}の食材や生薬は熱トラブルを起こしづらく使いやすいです)
(五性に、温性と平性の間に微妙に暖かくする性質の微温などもある)



手元の生薬標本を五味・五性で並べ替えてみるとわかるが、
いかに繊細にバランスを(平)かになるよう計算するのか、
ここの視点をもってバランスを更に乱すトラブルを防いで、
バランスが平らな理想体質に導くよう具体的設計をするか。
など、基本の体調管理ができる専門性を高めることが
薬膳素材をあつかうには必須なのです。







また生薬・薬膳素材の分類には、
生薬の作用には気を補うものや気を疎通させるもの、
利水効果で乾燥させるもの、潤すものなど
他にもいくつもの分類の仕方があります。

標本の生薬を手作業でそれらの分類で並べ変えれば記憶に残ります。

こうなってくると持っていない生薬が気になってきて、
中華街で前回買うのを見合わせた生薬を次回に手に入れ、
生薬標本に並ぶ生薬の種類を増やしたくなってきますね。



ただ・・・・・
私が用意した生薬標本用のビーズケースのなかの小分けできるケース。
密閉性が甘くて、漢方薬でおなじみの生薬の香りが漏れてしまいます。

生薬の複合した薬効を身に浴びるのは健康的でうれしいのだが、
自室がこのままであればちょっと厳しい。。。
とりあえずジップロックにて密封するも、
完全密封にはならずにいる。

ビーズケースで生薬の標本を作りたいと考えるひとは、
円柱タイプで蓋がきっちり閉められる方がいいかもしれません。
ただ円柱タイプはネームシールを貼る方向がくるくるまわってしまうんです。
あとは円柱タイプのケースはサイズが一定にみうけられ、
大きなサイズの生薬を収めるには不向きかもしれません。
それらを目をつぶれば匂いを漏らすことのない円柱で蓋が閉められるもの。
お勧めです。
あとは生薬の多くは購入時の袋を開封したら冷蔵庫で保存すべきものが多く、
標本は長期に常温保存となるため生薬素材としての利用は難しい
でしょう。