体質にあわない食材を主食に混ぜて、すったもんだしたお話です。

私が夜間頻尿といっていいほどの状態に陥ったことがありました。
それは数ヶ月内のことです。



私が直感的に思い浮かんだ原因を推測した内容は、以下の4項目でした。

・暑い夏、汗が多量に出たため体内の水分調整をする自律神経に異常をきたしたのか

気虚という気の足らない状態により固摂作用が失調したためか

・利水または利尿の効能がある食物を多量にとったものか

・身体の冷えを増やすことをしたのか




結論を言えば、
大麦が、私の体質にあわなかったから。
大麦は『利水・利尿効能』と『身体を涼で冷ます』特性のある食物です。


米の高騰があったころに大麦を米に混ぜていただくようにしたときから、
調子が悪くなったし、大麦を混ぜる比率を増やせば増やすほど、
夜間頻尿が強まりました。

よーく、事態を客観視できるまで冷静に見れたら、
まったくそういった状況だったと、今は思います。


食物性味表で、調べ物をしていたとき、
そういえば大麦は性味はどうだったかと調べたとき、
「陽虚体質には大麦があってないぞ!!原因は、これじゃないか!?」と気づきました。



すでに米びつに麦を 米:麦=2:1 の割合で入れたため、
5日間、レトルトパックのおかゆをいただくようにしたら、
状態が好転しました。

ここで試しに大麦の入った米を炊いていただいてみたら、
案の定、酷い有り様です。
そうした不調は4日間もそれから続きました。



特に常食とするものに、自分にとって不調原因となる食材が含まれたら、
そこからくる不調は折り重なり積み上げられて影響が大きくなるわけです。
恐ろしい蓄積負担ですわ。。


陽虚体質が大麦にとってどう働くかを専門書で調べたら、
「大麦、少量ならいい場合もある」といった書かれておりました。

大麦のパッケージには食物繊維がたっぷりとかメリットが書かれてますが、
陽虚体質には摂りすぎれば負担がかかるとは書かれていません。
お薬なら主要な副作用を知らせるペーパーをいただけたり、口頭での説明を受けるものですが、
食材や食品にはそうしなければならないという規定がありませんので仕方ないことかもしれませんが。


わたしが米に麦を混ぜたときは
「昔から麦飯といったものだってあるんだし、問題ってないよね」
という判断材料が欠けていることさえ気づかない思い込みで体調不良を招いたわけです。

まじめに今思えば、やらかした被害者が、自分でよかった。。。
と実感しました。
そしてこれからは食物性味表をこまめにチェックして、
自分の体質との相性を本のデータと突き合わせたり、
それでも分からねばネットで検索をかけて調べよう。
そう、こころに誓いました。

体質別に摂っていい食べ物、摂るべきではない食べ物。
その分け方がわかったものならいいが、
そこの見分け方がわかっていない場合、
健康によいと信じた食材に裏切られることも起こります。
(食べるのを推奨する情報は飛び交うも、
食べたら夜間頻尿になるぞという情報は飛び交うこともないので。
摂るべきではない情報を知ることが自己防衛になるのでしょう)


ちなみに大麦と
陽虚体質、陰陽両虚体質の方との相性はその一例ですが、
大麦を薬膳の食材として選択しないのが無難といえます。
どうしても使う必要があるときには、
使用量を厳密に計測して少量に抑え、
食後の様子をフィードバックしてもらえるよう一言添える必要がる。


他に陰虚体質の方は、香辛料の強い辛いものなどはよくありません。

などと、この体質の方は、この食材はどんどん摂るべきで、
逆に摂ることは避けるべき食材もあるのです。



消化吸収力が特別に強いタイプの人でしたら、
ここまで調べなくても大きな問題は起こらずやり過ごせるでしょう。
ですが日常的に胃に不調感があり消化が弱いと感じる方は、
自分でそこを注意深く吟味するよう学ぶ必要がでてきます。
または自分で学ぶには、学ぶ内容の専門性がたかいもので、
学ぶ時間がないなら、専門の先生に依頼してもいいでしょう。
『食材性味表』では、利水・利尿作用がある食材を91食材紹介しています。
それらをすべて記憶することは薬膳の勉強をしていても難しいことで、
メインでよく顔を出す食材のみ把握をし、それ以外は都度に調べます。
お腹が弱いほうだがそこまではでいそうもないとあれば、
いったん、専門の先生に見ていただいて自身の体質や傾向を知る機会を得ることをおすすめします。



余談ですが、
厳密に自分に起きた消化吸収上の不調の前のことを記録すること。
そうなさることで、自分にあう食材、あわない食材がわかってきます。


確かライザップでも食事指導をするということで、
朝食、昼食、夜食、ともに写真撮影して担当に送る、、、
的な話を聞いたことがあります。
そうすることで、自分ではそれでいいと思っていても、
後にそこにどういった落とし穴があるかを検証するには、
記憶に頼ろうとしても難しいところがあります。
一週間前の昼食、何食べてたっけって、私なら思い出せませんし。

なので、そこそこの解像度の高い写真で自分が食す食事の写真を記録しておけば、
そこからこの人の体質なら、
・この食材はNGとか、
・この調理法はNGとか、
・この量は少なすぎる多すぎるちょうどいいとか、
が見る人が見ればわかります。

そうした資料が一ヶ月の記録として参照できれば、
食べ物から体はできているものですから、
少なからずそこの食べ物でいいとか良くないとか、
置き換える必要があるなどの検証をすることもできるでしょう。



ちなみに食材チェックまで調べる漢方薬局もあるのかもしれませんが、
知り合いの漢方に少し詳しい薬剤師にメールで聞いたら、
「私はそこまでしてない」という返信をいただきました。

するとこうした体質と食材のチェックをする専門家かが、
どういった方々であるかわかりづらいように感じます。
ただそういった専門家って、どういった分野の方が依頼を受け支援していただけるものでしょうか。
現在の私はちょっとそこはわかりかねますので、まずは自分でそこを学ぶことに力を使うつもりです。^^;



余談ついでに、
以前にもブログにちょろっと書かせていただいたそうした先生の一例ですが、
下に記すような体質と食材のマッチングを指導する方がいます。

私が25年ほど前に聞いた不思議な話なんで、
いまはその先生のコネクションとかどうなのか存じ上げないのですが。。。
とある国に、体質改善のための指導をすることで、
私も耳を疑うほどの成果をあげていた先生の話を聞いたことがあります。
その先生に指導をしていただいた後の体型や体質の安定度は抜群で、
いまもその方の体型が変わりがないのが、
彼女のフェイスブックの近況写真をみてわかるのです。
すでにその指導を受けてから大分経つにも関わらず、、、。
こちらの先生が指導をするときも食事のときの内容を示す写真を撮影し、
定期的にファクスで送ります。
グーグル翻訳がなかった時代のことで、
その先生は日本語が通じない国の方です。
写真から食材や調理の情報を読み解いて、
これからの一定期間に食べてほしい食材リストを送っていただく。
食材はご近所のスーパーマーケットのものでもOKだそうです。
そうした食事指導は目の玉が飛び出る高額な契約だったそうです。
そこは何度も繰り返されておられましたが、
その指導を受けることで後の自身の生活の質が甚だしくよくなり、
語る表情からも笑みがこぼれておられ満足した様子が印象的です。

こういった先生は、本当にレアな人なんでしょうね。